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まとめ

分県滝上地域において地熱流体の生産・還元開始の約

5

年前から重力変動 観測を行い、主に浅層地下水位の季節変化によって引き起こされる背景的な重 力変動を明らかにした。その結果に基づき重力と降水量から、多変量回帰モデ ルを用いて両者の相関を統計的に推定した。その結果、本地域の背景的な重力 変 動 を +

1 0

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程度の精度で推定することができた。

また、この背景的な重力変動の推定値と、地熱流体の生産・還元開始後の重 力観測値とを比較することにより、地熱流体生産・還元に伴う重力変動の抽出 を試みた。抽出された重力変動は、大局的な傾向として、地熱流体の生産開始 直後では生産地域で減少、還元地域において増加という傾向が見られた。これ は、地熱流体の生産・還元に伴う質量減少および質量増加を反映したものと考 えられる。しかし、生産地域においては、地熱流体生産開始後ある程度時間が 経つと、重力の増加が見られた。これは、地熱流体の生産に対応して周囲から のj函養があったことを反映している可能性が考えられる。このようなことから、

今後も観測を継続することにより、地熱流体の生産・還元と、周囲からの酒養 の過程を監視していくことすなわち地熱貯留層のモニタリングに貢献すること ができると考えられる。

3 . 3熊本県小園地域での観測結果

3.3.1地質構造

小園地域は、熊本県の北東端で湧蓋山の西麓に位置し(図3‑25)、岳湯やはげ の湯などの活発な地熱徴候を呈している地域がある。周辺には、いくつかの温 泉が見られ、南西には山川温泉、北には川底、串野、 宝泉寺、生竜、壁湯とい った温泉群がある。

小園地域の地質図を図 3‑26に示す。小国地域の地質は、大別すると上部から 九重火山岩類、豊肥火山岩類、玖珠層群、宇佐層群よりなっている。岳湯、は げの湯地域の北方では、豊肥火山岩類及び玖珠層群が複雑な指交関係にある。 玖珠層群の上にある野上泥岩は難透水性のキャップロックを形成しており、本 地域の北部及び南西部に分布している。野上泥岩が分布していない南東部では、

九重火山岩類がキャッブロックになっている。岳湯地域の中心付近は、西北西 一東南東方向の走行で南落ちの岳湯断層があり、温泉や噴気などの地熱徴候は

この断層に沿って現れていると考えられている(湯原ほか,

1 9 8 3 )

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Fukuoka Pref 

Oita Pref  Kurnamoto Pre. f

l3‑25熊本県小国地域位置図

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九州rt'86地埴小田地区地質凡例 日紬湖町厳

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縦阪音(胸紳齢制) llí_æt制Z似附(dl~'糊舵) 前角関砧Ib(&hlJ馴齢) 角露五慨紬青(t仲時儲)

3.3.2

観 測

小園地域は、

1 9 9 3

1 0

月に観測を開始した。基準点は、対象地域から十分離 れた豊後中村にある一等水準点

2558

及 び

2556

を用いた。これらの点は、川の そばにあることから浅層地下水位の変化は非常に小さい(+10~gal 程度)こと

が考えられる。このことは、これらの点の重力変動が小さいことが期待される。

実際に、

2558

を基準にして

2556

の重力変動を見ると(図

3

2 7 )

2556

の重力変 動はかなり小さいことがわかる。よって、重力変動観測の基準点として用いる には問題はないと考えられるが、定期的に絶対重力測定を行っているところと 結ぶことは必要であると考えられる。観測点は、新エネルギー技術産業総合開 発機構によって行われた大規模深部地熱発電所環境保全実証調査の一環として 行われた重力変動観測で用いられた観測点のうち湧蓋山北西山麓にある

1 8

点と

1 9 9 5

6

月に新たに

1 0

点を新設し、合計

28

点を用いている(図

3 ‑ 2 8 )

979493.700 

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