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3.2.7重力残差と生産・還元量の比較

本地域における地熱流体の生産・還元量の経時変化と重力残差の経時変化の 比較を図

3 ‑ 2 3

3 ‑ 24

に示す。

まず、還元地域の重力残差と還元量の比較についてであるが、

1 9 9 6

6月以

降の重力残差は、開発前の

1 9 9 5

年と比較すると増加しており、その後、観測 川によって時間差はあるが減少傾向を示している。この減少傾向は、本地域で 最も還元量が多い了f

‑ 2 2号井の還元量の変化とよい対応を示している。また、

各観測点の重力変化は、

TI‑22

号井に一番近い観測点

T4

が一番早く、

π‑22

号 から離れるにしたがって重力変化の生じる時期が遅くなる傾向が見られる。

なお、

TI

2 2

号井以外の坑井については、還元量と重力残差値の変化の時間差 は見られなかった。これは、I

‑ 2 2

号井以外の還元井の還元量が少ないためと 考えられる。

次に生産地域においては、重力残差は大局的には同様のパターン(生産開始 後の重力減少とその後の回復)を示しているが、詳細に見ると地域性があるこ とがわかる。そこで、寺床断層周辺と、滝上地熱発電所周辺の

2

つの地域に分 けて生産量と重力残差についてより詳しく比較する。

①寺床断層付近

寺床断層付近の生産井(甘ー

1 3

1 4 )

は、

1 9 9 6年 6

月から地熱流体の生産が開始 された。その後生産量は、

1 9 9 6年の終わりから 1997年の初めにかけてわずか

に増加するが、全体的にあまり変化がなくほぼ一定である。一方周辺観測点の 重力残差は、生産開始前と比較すると、寺床断層の北側にある観測点では一方 的に減少傾向を示しており、寺床断層の南西側の観測点では

1 9 9 6年 1 1月まで

は減少傾向にあるが、その後

1 9 9 7

7月にかけて回復している。このことは、

π‑13

1 4

号井の生産に対し地熱流体の酒養が寺床断層の南西部から行われてい る可能性を示唆していると考えられる。

②滝上地熱発電所周辺

滝上地熱発電所周辺での重力残差は、生産開始直後やや特異な変化を示して いる。すなわち、

1 9 9 6年 6月から 7月にかけていったん増加した後 1 9 9 7年 7

にかけて減少する傾向にあり、生産量との直接的な対応は見られない。特に

1 9 9 6

6月から 7月にかけての重力残差の急激な増加については、周囲からの

過剰な熱水のj函養あるいは還元熱水の流入などが考えられる。なお、このよう な発電所運転開始直後における重力増加は、本地域以外に八丁原地熱発電所で の

2

号機運転開始直後(田千百ほか,

1 9 9 6 )

や九重硫黄山水蒸気爆発直後(中野 ほか,

1 9 9 7 )

でも観測されており、その原因としては流体生産開始に伴う地下 流体収支の急激な変化によって引き起こされている可能性が考えられるが、そ のメカニズムについては現段階では不明である。

600 

500  一←‑TT4

「一一一一一ペ I22

TT‑19 

6

4 0 0 

一一一一TT‑22 一←TT‑23  一←ーTR‑1

5

ωaJ 300 一 ←t.一一TRTR‑24 200  ート TR‑5

→一 TT‑3

1995  1996  1997  (a) 

150 

100 

f.c=b.4

1eE5b 5d 

0Eω F

‑50 

100

1995  1996  1997 

(b

l323還元速度の経11寺変化(a)と還元地 域に位置する 重力変動観測点の残差毛ノ]仙の経11与変化(b)

I‑2

ー『酔ーTT‑2

一 台 ーTT‑7

‑←ーTT‑8

一 古 一 ‑TT‑13TT‑14  ー+ーTP‑l ー+ーTT‑16

:TT‑8  TT‑16 

TP1 

‑50 

‑100 

( ー150

~-200 e‑250 

5ωo 

ー350 2‑400 

4

‑450 

‑500 

‑550 

1997  1996 

1995 

‑600 

(a) 

100 

50 

ro 

ol) 

=

̲.k. 

ro 

. . . . 

ol) 

ro 

3

(1) 

0:::  ‑50 

‑100 

1997  1996 

JLU 

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4 T 1

1

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一 一

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