多様性が生じた
それまで独立していた脳内のモジュール間で、情報 交換が活発に行われるようになったからではないか?
「ヒトの脳にはクセがある - 動物行動学的人間論-」 (2015) 小林朋道
「ヒトの脳にはクセがある - 動物行動学的人間論-」 (2015) 小林朋道
狩猟採集用の道具の作成
対物専用モジュールが他のモジュールと独立して働く 対称性や鋭さなどの物理的要素は洗練されたが
多様性に欠ける
対生物専用モジュールとの情報交換
対象とする生物の習性や生態、体のつくりにあわせて
長さや大きさ、構造の異なる道具が作られるようになる
擬人化
人の感情、心理を野生動物の内部に想定して、それらの生物の 行動を説明しようとする思考
対生物専用モジュールと対人専用モジュールとの情報交換の結果では ないか?
擬人化は、幼児や未開の人々が行う幼稚な、あるいは素朴な思考ではなく 人間の脳に本来備わっている思考特性である可能性
「ヒトの脳にはクセがある - 動物行動学的人間論-」 (2015) 小林朋道
Snakes on the Brain
ヘビを見たことのないニホンザルに対して、花の写真とヘビの写真を見せると ヘビを認識するスピードの方が早い
Shibasaki and Kawai (2009) J. Comp. Psychol. 132, 131-135.
ディスプレイ上に、ヘビ、サルの顔、サルの手などを表示して、ニホンザルの反応をみると、
反応する細胞の数や反応の早さはヘビに対するものが大きい。
Van Le et al. Proc. Natl. Acad. Sci. USA (2013) 110, 19000-19005
脳の中にヘビの認識が組み込まれている
その他にも、霊長類のヘビの認識については多くの研究がある。
霊長類出現時には、既にほ乳類を補食できる大型のヘビや毒蛇などが存在しており そのためにヘビに対する警戒する回路が、脳の上に形成されたのでは?
分類の至近要因
• 生物はそれぞれ固有の環世界センス、すな わち特有の感覚で認識した感覚で他の生物 を分類している
• ヒトの生物分類の処理機能(の一部)は、側 頭葉に局在している
※ これらは発達要因を考える上でも重要
まとめ
何故ヒトは(生物を)分類するのか?
(1) ティンバーゲンの4つのなぜ (2) 分類の究極要因
「食べる - 食べられる」、「有性生殖」、
「体制化」
(3) 分類の至近要因
「環世界センス」、「脳における分類機能の
局在」、「脳のモジュール構造」
生物分類の歴史と基礎概念
(1) 博物学 • 本草学
(2) リンネ
(3) ダーウィン
(4) 分類学から体系学へ
進化分類学 vs 数量分類学 vs 分岐分類学
(5) 分子系統学
(1) 博物学 • 本草学
自然界にあるものを収集し、分類
アリストテレス (BC384-BC322 、古代ギリシア )
「動物誌」全 10 巻 (一部偽書の疑いあり)」
500種程度を記載
テオフラトス (BC371-BC287, 古代ギリシア)
「植物誌」全 9 巻
植物についての最初の研究書
550 種の植物を記載
自身の生活環境の周辺で出会う限られた生物に限られており、分類は 直感的でシンプル
大航海時代の到来 15 世紀中ばから 17 世紀半ば
ドキュメント内
系統分類学1-18v2
(ページ 54-63)