5.2
万尾の稚魚を生産し、生残率は15%であった。
(2)中間育成(表3)
種苗生産で取り上げた稚魚
5.2
万尾を用いて、中間育成を開始した。陸上水槽により14日~69日間の飼育を行い、7月~9月にかけて合計28,300尾(平均全長
29.3~54.5㎜)を車力地先に放流した。
研 究 分 野 増養殖技術 機関・部 水産総合研究所・資源増殖部 研 究 事 業 名 車力マコガレイ種苗作出試験
予 算 区 分 受託研究(車力漁協)
研 究 実 施 期 間 H24~
担 当 者 髙橋 進吾 協 力 ・ 分 担 関 係
〈目的〉
日本海系群(車力産)のマコガレイ親魚から種苗の作出試験を行い、種苗放流による日本海系群の 資源造成を図る。
〈試験研究方法
〉
1 種苗安定生産技術開発
(1)種苗生産
車力地先で漁獲されたマコガレイ親魚 18
尾(雌14
尾、雄4
尾)から、平成24
年4
月3
日に人工 採卵を行い、そのふ化仔魚を用いて種苗生産試験を行った。(2)中間育成
種苗生産試験で得られた稚魚を用いて陸上水槽で中間育成を行い、車力地先に放流した。
〈結果の概要・要約〉
1 種苗安定生産技術開発
(1)種苗生産(表 1、2)
ふ化仔魚
34.0
万尾(ふ化率82%)を用いて種苗生産試験を行った結果、平均全長 21.4mm、
5.2
万尾の稚魚を生産し、生残率は15%であった。
(2)中間育成(表3)
種苗生産で取り上げた稚魚
5.2
万尾を用いて、中間育成を開始した。陸上水槽により14日~69日間の飼育を行い、
7月~9月にかけて合計28,300尾(平均全長 29.3~54.5㎜)を車力地先に放流した。
〈主要成果の具体的なデータ〉
〈今後の問題点〉
特になし
〈次年度の具体的計画〉
地元漁協から依頼があれば、継続して試験を実施予定
〈結果の発表・活用状況等〉
委託元・漁協への試験結果の報告
表1 人工授精結果
うち、種苗
ふ化率 生産に用い
(収容卵数) た仔魚数
(万粒) (万尾) (%) (万尾)
1 100
77.6 77.6
16.02
9077.9 86.6
18.0計 190 155.5 81.8 34.0 生産
回次
総採卵数 ふ 化 仔魚数
表2 マコガレイ種苗生産結果
平均全長 尾 数 平均全長 尾 数
(mm) (万尾) (mm) (万尾) (%)
1 H24.4.15
4.2
16.0 H24.7.5 81 日22.4 2.2
142
H24.4.184.3
18.0H24.7.4 77
日 20.4 3.0 17合 計 34.0 21.4 5.2 15
生産 回次
ふ化仔魚の収容 取り上げ稚魚
生残率
年月日 年月日 飼育
期間
表3 マコガレイ中間育成(陸上水槽)結果
平均全長 尾 数 平均全長 尾 数
(mm) (尾) (mm) (尾) (%)
1-1 H24.7.5
22.4
12,000 円型20t・1面 H24.7.19 14 日29.3
10,00083
1-2 H24.7.522.4
10,000 円型10t・2面H24.8.8 34
日38.4
4,500 452-1
H24.7.4
20.4 6,000 円型10t・1面H24.8.8
35 日36.6
2,60043
2-2
H24.7.4
20.4 14,000 円型30t・1面H24.8.22 49
日 54.5 6,20044
2-3
H24.7.4
20.4 10,000 円型30t・1面 H24.9.1169
日48.7
5,000 50合 計 52,000 合 計 28,300 54
生産 回次
開 始 経 過
生残率
年月日 使用水槽 年月日 飼育
期間
研 究 分 野 漁場環境 機関・部 水産総合研究所・資源増殖部 研 究 事 業 名 被害漁場環境調査事業
予 算 区 分 受託研究(水産庁)
研 究 実 施 期 間 H23~H24
担 当 者 藤川義一・野呂英樹・橋詰翔太郎・菊谷尚久・野呂恭成 協 力 ・ 分 担 関 係
〈目的〉
東日本大震災による津波のダメージを受けた青森県太平洋沿岸において、岩礁性藻場と浅海砂浜域の水 産資源や漁場環境の実態とその回復状況を把握するとともに、ウニ・アワビ等の植食性動物の減少に伴う 海藻類の遷移過程を調査し、沿岸漁場環境の回復と水産業の復興に資する。
〈試験研究方法
〉
階上町から三沢市に至る共同漁業権漁場内において、岩礁性藻場や増殖場におけるマコンブやウニ、ア ワビ等の主要な磯根資源の現存量や密度を調査した。また、浅海砂浜域において底質等の環境調査に加え、
ウバガイ等の水産資源の現存量を調査した。さらに、本調査結果について、平成
14
年度に実施した藻場・水産資源マップ作成調査(以下「平成
14
年度調査」とする)平成23
年度に実施した被害漁場環境調 査事業(以下「平成23
年度調査」とする)調査結果と比較し、漁場の回復状況について検討した。〈結果の概要・要約〉
1 浅海砂浜域 1)回復状況調査
八戸みなと漁協管内の離岸堤、防波堤の近傍では、津波襲来後一時的に砂層厚、シルト、強熱減 量が減少し、ウバガイの生息量も減少した。
ウバガイは、全体の
53%の地点で採取され、平成14年度調査時の33%、 23年度調査時の42%に比
べて増加した。ウバガイの殻長は、3齢で64㎜と漁獲サイズに達することが分かった。また、ウバガ イは殻長50~64㎜サイズが採取されなかったため、次年度以降の漁獲の減少が懸念された。殻長31㎜未満の当歳貝と考えられるウバガイ稚貝は、三沢市地先では水深3.5~10mの範囲で2.5~387 個体/㎡、おいらせ町地先では水深3.5~7.5mの範囲で2.5~5.0個体/㎡の密度で生息し、各々水深5mで 最大値を示した。三沢市地先水深5mでウバガイ当歳貝が高密度に生息し、ウバガイの新規加入が考え られた。ウバガイ稚貝が多く生息した三沢市地先では、シルトの含有率、強熱減量の値が低く、ヨコエビ 等のベントスの密度が高かった。
2 岩礁性藻場 1)岩礁性藻場
岩礁域に生育する海藻(草)は、ワカメが全体の
46%の地点から最も高い現存量で採取された。マ
コンブは、全体の11
%の地点で採取され、平成14
年度調査時の6%、平成 23
年度調査時の2%と
比べて増加した。海藻(草)は津波来襲後に減少したが、現在は回復傾向にあると考えられた。平成
24
年10~12
月の水深2.5mに形成した裸地面上には平成 25
年2
月にコンブ目植物の生育が観察された。このため、当調査海域では、10 月~12 月の期間に海藻着生基質を設置することでウニ、アワビ 等に餌料価値の高いコンブ目植物藻場を造成できると考えられた。
底生動物は、キタムラサキウニが全体の
66%の地点から採取され、密度、現存量ともに平成 23
年度調査時には減少したが、現在回復傾向にあると考えられた。水深2.5~7.5m
の岩盤場は、海藻が 繁茂し、キタムラサキウニ生殖腺指数が高いため、ウニ移植放流場に適すると考えられた。エゾアワビは 全体の20
%の地点から採取され、平成14
年度、23 年度調査時と比較して大きな変化は認められな かった。研 究 分 野 漁場環境 機関・部 水産総合研究所・資源増殖部 研 究 事 業 名 被害漁場環境調査事業
予 算 区 分 受託研究(水産庁)
研 究 実 施 期 間 H23~H24
担 当 者 藤川義一・野呂英樹・橋詰翔太郎・菊谷尚久・野呂恭成 協 力 ・ 分 担 関 係
〈目的〉
東日本大震災による津波のダメージを受けた青森県太平洋沿岸において、岩礁性藻場と浅海砂浜域の水 産資源や漁場環境の実態とその回復状況を把握するとともに、ウニ・アワビ等の植食性動物の減少に伴う 海藻類の遷移過程を調査し、沿岸漁場環境の回復と水産業の復興に資する。
〈試験研究方法
〉
階上町から三沢市に至る共同漁業権漁場内において、岩礁性藻場や増殖場におけるマコンブやウニ、ア ワビ等の主要な磯根資源の現存量や密度を調査した。また、浅海砂浜域において底質等の環境調査に加え、
ウバガイ等の水産資源の現存量を調査した。さらに、本調査結果について、平成
14
年度に実施した藻場・水産資源マップ作成調査(以下「平成
14
年度調査」とする)平成23
年度に実施した被害漁場環境調 査事業(以下「平成23
年度調査」とする)調査結果と比較し、漁場の回復状況について検討した。〈結果の概要・要約〉
1 浅海砂浜域 1)回復状況調査
八戸みなと漁協管内の離岸堤、防波堤の近傍では、津波襲来後一時的に砂層厚、シルト、強熱減 量が減少し、ウバガイの生息量も減少した。
ウバガイは、全体の53%の地点で採取され、平成14年度調査時の
33%、 23年度調査時の42%に比
べて増加した。ウバガイの殻長は、3齢で64㎜と漁獲サイズに達することが分かった。また、ウバガ イは殻長50~64㎜サイズが採取されなかったため、次年度以降の漁獲の減少が懸念された。殻長31㎜未満の当歳貝と考えられるウバガイ稚貝は、三沢市地先では水深3.5~10mの範囲で2.5~387 個体/㎡、おいらせ町地先では水深3.5~7.5mの範囲で2.5~5.0個体/㎡の密度で生息し、各々水深5mで 最大値を示した。三沢市地先水深5mでウバガイ当歳貝が高密度に生息し、ウバガイの新規加入が考え られた。ウバガイ稚貝が多く生息した三沢市地先では、シルトの含有率、強熱減量の値が低く、ヨコエビ 等のベントスの密度が高かった。
2 岩礁性藻場 1)岩礁性藻場
岩礁域に生育する海藻(草)は、ワカメが全体の
46%の地点から最も高い現存量で採取された。マ
コンブは、全体の11%の地点で採取され、平成 14
年度調査時の6%、平成 23
年度調査時の2%と
比べて増加した。海藻(草)は津波来襲後に減少したが、現在は回復傾向にあると考えられた。平成
24
年10~12
月の水深2.5mに形成した裸地面上には平成 25
年2
月にコンブ目植物の生育が観察された。このため、当調査海域では、10 月~12 月の期間に海藻着生基質を設置することでウニ、アワビ 等に餌料価値の高いコンブ目植物藻場を造成できると考えられた。
底生動物は、キタムラサキウニが全体の
66%の地点から採取され、密度、現存量ともに平成 23
年度調査時には減少したが、現在回復傾向にあると考えられた。水深2.5~7.5m
の岩盤場は、海藻が 繁茂し、キタムラサキウニ生殖腺指数が高いため、ウニ移植放流場に適すると考えられた。エゾアワビは全体の
20%の地点から採取され、平成 14
年度、23 年度調査時と比較して大きな変化は認められなかった。
三沢市
百石
市川
八戸みなと