高額医療・高額介護合算療養費の支給額は
① - ②
115 万円
- 67 万円 = 48 万円になります。
人間というのは、ある意味でとても強いものです。無 意識のうちに、こころを防衛しようと試みますし、過去 に自分が同じようなつらさを味わった時の対処を試み ようとします。
『がん体験者の声』の中には、動揺や絶望感だけで はなく、それぞれの方が自分なりに対処しようとする 行動や周囲へのサポートを求める中で解決しようとし ている行動も書かれています。
前向きにという言葉は、いろいろとつらい思いをされ ている患者さんやそのご家族にとって簡単に口にでき るものではありませんが、自分の中の強さを信じるこ とは大切です。同時に、周囲の人々から、積極的に目 に見える言葉や振る舞いはなくても、様々な場面で支 えてもらっていると気づくこともあります。
不安が強い時、精神的に不安定な時、どうしたら良 いかということに対して、はっきりした答えはありませ ん。それぞれ自分なりのやり方があります。
どうしたら良いかを考える時、自分が今まで同じよう につらい出来事に遭遇した時、どうしたかを思い出し てみましょう。人によっては何かに集中したり、そういう 時間が少しでもあると、ほんの少しでも楽になる時が あります。
自分なりの対処方法
● 泣けるようなテレビや映画を観て逆に 思いっきり泣く
● スポーツをする
● 趣味をする
● 仕事に集中する
● 病気や治療について一生懸命に調べる
自分が過去に行ってみて成功したやり方を試し
自分なりの対処方法 自分の中の強さ
③ 自分なりの対処方法を見つける
ひとつ、ヒントになるかもしれないのは、病気に関して、
『自分で変えられること』と『自分では変えられないこ と』をノートに書き出して整理してみることです。
整理ができたら、『自分で変えられること』に打ち込 んでみましょう。『自分では変えられないこと』を思い 悩むことに使っていたエネルギーも、できるだけそちら にまわしてみてください。
自分で変えられること、変えられないこと の整理
整理する
リラクセーションには、呼吸法や筋き ん弛し緩か ん法ほ う、自律 訓練法などもありますが、他にも以下のような 方法があります。
難しく考える必要はありません。ストレッチ体操や 散歩など、好きな運動をするだけでかまいませ ん。適度な運動により、体の緊張がほぐれます。体 の緊張をほぐすことで、同時にこころの緊張もゆ るめていきます。
リラックスできるような音楽を集めたCDなども ありますが、自分の好きな音楽を聴くことでも かまいません。
心地良いイメージを思い浮かべて、十分に心地 良さを味わいます。
たとえば、緑の芝が広がった野山を歩いている、
風がとても気持ちいい・・・鳥の声が聞こえる・・・
など、簡単なイメージを浮かべることでも気持ち が落ち着いてきます。
どんな方法でも、ご自分がリラックスできるもの ならかまいません。
患者さんはもちろん、ご家族の方なども同様に 体とこころのリラックスをしましょう。
リラクセーション
運動療法
音楽療法
イメージ療法
ノートで気持ちを整理してみる
病気や生活に関して、
● 自分でできること、変えられること
● 自分では変えられないこと をノートに書き出してみる
気持ちが整理できたら、
「自分でできること、変えられること」に 取り組んでみる
例)孫や夫と過ごす時間を大切にする
自分の病気や治療について、何もわからなければわ からない分だけ、漠然とした不安は強くなります。また、
前回の治療体験を思い出して、更に不安が増してい るのかもしれません。こういう時、すべてを悪い方へ悪 い方へと考えてしまいがちです。
病気や治療の説明について、一度で理解できなかっ たら、理解できるまで医師に確認してみましょう。また、
治療によって起こる症状は、その時その時で、医師や 看護師が患者さんのつらさを少しでもやわらげるよう にしていきます。
わからないことは確認して、わからないままでいること で起こる不安を解消できるようにしましょう。
病気や治療を理解することも不安を軽く する
④ 病気や治療を理解する
経過に沿った悩み 参照
治療方法の選択 P.140
再発したとき P.163
補完代替療法 P.171
治療法がない P.173
【 なぜその治療が提示されたのか、 なぜその治療が必要なのか 】
担当医は、患者さんのがんの性質や進み具合、臓器の状態、体全体の状況などを十分考慮した上で、
治療法を説明すると思います。
治療を決める時には、現在の病気の状況、自分の体全体の状況を十分理解する必要があります。
【 治療の効果 】
● 治療の効果はどのくらい期待できるのか。
● 治療の目標はどこにあるのか。
【 治療の副作用、合併症など 】
● 抗がん剤治療・ホルモン療法・分子標的治療などの薬物療法や放射線治療では、どういう副作用が、
いつ頃起こり、どのくらいの期間続くのか。
● 副作用に対して、どういう対応策があるのか。
● 手術であれば、合併症、後遺症の起こる可能性、考えられる危険性はどうか。
● 今後の日常生活にどういう影響が出ると考えられるのか。
【 治療のスケジュール 】
● 通院治療なのか、入院治療なのか。
● どういうスケジュールになるのか。
【 治療の費用 】
● 保険適用なのか、保険適用外の自費診療になるのか。
● どのくらいの費用がかかるのか。
【 日常生活・社会生活とのかねあい 】
● 仕事、家事・育児、趣味、性生活など、自分が大切にしていたり、社会での生活の中で、治療により影響 が出ると考えられることは何か。
【 その他 】
● 通院の際の交通手段、交通費はどうか。
『治療を選択するとき、整理してみましょう』を 参考にして、あなたの状況を、141ページの
『整理メモ』にまとめてみてください。
治療を選択するとき、整理してみましょう
自分の体や将来の生活に対する漠然とした不安は、
病気に関する事実をきちんと理解することで、軽くで きる場合があります。
まずは、担当医とよく話し合ってください。家族や信 頼する友人などと一緒に話を聞くと良いでしょう。
病気や体の状態については、単に見通しを聞くだけ ではなく、つらいことが将来、仮に起こった時に、どうい った対処法があるのか、確かめておくと少し気持ちが 楽になると思います。
病気に関して情報を集める時に、あなたがまず頼り にするべき情報源は、あなた自身の担当医です。
がんは、たとえ同じ場所にできたものであっても、性 質や状態は人それぞれです。また、人の顔つきがそれ ぞれ違うように、体の中の作りも人によって異なりま す。
『あなた自身の病気』に関する情報を一番多く、正確 に持っているのは、あなたの担当医なのです。
インターネットは、最も多くの情報を一番早く入手で きる道具です。その反面、大量の情報の中から必要な 情報を選んだり、得られた情報の正しさを慎重に判断 したりする必要があります。
インターネットで
情報を探すときの注意点
1. 注意すべき点
インターネットで情報を探す時、注意しなければ いけないのは、
◎ 情報提供者が明確になっているか
◎ 一方的に偏った情報ではないか
(良いことばかりが書いてあるなど)
◎ 新しい情報かどうか
の 3 点です。
特に、インターネットから情報を得ることに慣れて いない場合、医療に関してほとんど知識がない 場合は、まず『公的機関が発信する情報』を中心 に探しましょう。
2.リンクを利用する
公的機関等の信頼できるサイトを出発点として、
リンクが貼られている時には、リンク先のサイトは ある程度信頼できるものと考えて良いでしょう。
ただし、逆にあるサイトから公的機関や信頼でき るサイトに向けてリンクが貼られていたとしても、
そのサイトが信頼できるものであるという保証に はならないので注意してください(これは、たとえ、
リンク先の許可を得なくても、リンクを貼ることが 可能だからです)。
3.検索サイトを使う際の注意
通常、何か情報を探す時は、検索サイトを使うこと が多いと思います。
けれども、検索サイトではキーワードをかなり絞り 込まないと、膨大な検索結果が出ることがあり、
目当ての情報が探しにくいこともあります。自分が 調べたいことに関するキーワードを絞り込むには、
インターネットから情報を得る
担当医とよく話し合いましょう
インターネット以外にも、様々な情報源があります。
ただし、科学的な根拠のない情報、古い情報、偏った 情報なども含まれているので、注意しましょう。
○ 書籍
情報の新鮮さや量の面では、インターネットに一歩 追いこされてしまった書籍ですが、有力な情報源であ ることには変わりありません。
特に、一つの事柄についてじっくりと考えたり、いくつ かの資料を比較して考えたりする際には、手元に置い ておける利点があります。
○ 雑誌・新聞
雑誌や新聞では、新しい情報を、書籍よりも早く読む ことができます。
特に雑誌については、専門的な情報を、一般の人に もわかりやすく書いてあるものも刊行されています。
書店で読みやすい雑誌に出会ったら、病院の患者図 書室や図書館でバックナンバーを調べてみるのもよい でしょう。
○ テレビ
画像や音が伴うテレビからの情報は、印象には残り やすいものです。ただし、ビデオに録ったりしない限り、
放送が終われば内容を確かめられなくなります。
情報にふりまわされないように、放送内容が本当に あなた自身の病気に関係していることなのかどうか、
注意しながら見るようにしましょう。
国立がん研究センター がん対策情報センター がん情報サービス
『それぞれのがんの解説』に関しての情報
がんの部位別に、症状、検査、治療などの情報があ ります。
『がん診療連携拠点病院』に関する情報
がん診療連携拠点病院や地域がん診療病院に指 定されている医療機関名を地域・都道府県別にみ ることができます。
また、医療機関名をクリックすると、その病院の診 療機能や設備など詳細を見ることができます。
がん情報サイト
このサイトのDQ○R日本語版は、米国国立がん 研究所(NCI)が配信するがん情報サービスを 邦訳したものです。
より詳しい情報は『専門家向け』から得られます。
財団法人 がん研究振興財団
『刊行物』から、各種がんや予防などの冊子を ダウンロードできます。
いろいろな情報源を探す
http:// www.fpcr.or.jp/
http:// cancerinfo.tri-kobe.org/
http://hospdb.ganjoho.jp/kyotendb.nsf/
xpKyotenSearchTop.xsp 公的機関等から得るがんの情報
http://ganjoho.jp/public/cancer/index.html