3 ‑ 4
診 断 確 度 、 診 断 精 度 の 計 算 法遅 れ 法 21 . 2 6 ) お よ び 改 良 遅 れ 法 で は 、 異 常 原 因 の 候 補 対 集 合 C が 許 容 量 に よ っ て 確 度 の 高 い 順 に 出 力 さ れ る 。 そ こ で 、 各 許 容 量 に 対 し て 出 力 さ れ た 候 補 対 集 合 の 診 断 確 度 、 診 断 精 度 の 計 算 法
を示す。3 ‑ 4 ‑ 1 運 転 時 の 診 断 確 度
与 え ら れ た 許 容 量 に 対 し
て異 常 原 因 の 候 補 対 集 合 Cのみ が 出 力 さ れ 、 そ れ ぞ れ の候 補 対 n ( s ) (E C
)の異 常 原 因
となる確率 q [ n ( s ) ]
は与 え ら れ な い た め 、 そ れ ら のq [ n ( s ) ]
を す べ て 同等 の 確 率とする。
{~~:~~~~ q [ n ( s ) ] : = ~/ 0 I C I ( ( n n ( ( s s ) )
毎E C) C) ( 3 ‑ 1 7 )
また、
異 常 原 因 の 候 補 が 得 ら れ
ない場合
は、異 常 原 因 の 候 補 対 集 合 と
してF
が与えられたものと して取り扱う。q [ n ( s ) ] = 1 / I F I (n(s)εF) ( 3 ‑ 1 8 )
以 上 の こ と か ら 、 検 出 度
Q ( R )
は 定 義2. 1
により次のように計算できる。Q ( R ) = q ( R ) / M a x ( q [ n ( s ) ] ) = { 1 n(s)EF l
0(RE
C)
(R~ C) ( 3 ‑ 1 9 ) 3 ‑ 4 ‑ 2
運 転 時 の 診 断 精 度前 節 の よ う に 異 常 診 断 結 果 を
q [ n ( s ) ]
に 変 換 す る と 、 そ の エ ン ト ロ ビ ー は 次 の よ う に 計 算 で き る 。H ( q ( 1 ) , q ( 2 ) , … , q ( n ) ) = ~ q ( n ) l o g 2 q ( n ) nEF
= ‑
~ q ( n ) l o g 2 q ( n ) nEC
二 一 I
C
Ix ( 1 /
IC
I )1 o g
2( 1 /
IC
I )= 1 o g
2I C I
( 3 ‑ 2 0 )
し た が っ て 、 情 報
量 I ( q ( 1 ) , q ( 2 ) ,…ぺ ( n )
) は 、 次 式 で 与 え ら れ る。
I ( q ( 1 ) , q ( 2 ) , … , q ( n ) ) = H F ‑H ( q ( 1 ) , q ( 2 ) , … , q ( n ) )
= 1 o g 2
IF
I ‑1 o g 2
IC
I( 3 ‑ 2 1 )
門
i
円/U︼
3‑4‑3
設 計 時 の 診 断 確 度検 出 度
Q ( R )
はEq.(3‑19)
より、次のように与えられる。11nu
fl︿IL
‑ ‑
︑ ︑
︐ a ' '
nHU J11
ハ凶
w w
(RE C)
(R~ C) ( 3 ‑ 2 2 )
よ っ て 、 測 定 点 上 の す べ て の
5
段 階 パ タ ー ン に 対 す る 最 高 検 出 度 行 列SA
は次式で求められる。S A = S
1E D S
2E D … E D S K
ただし、
K
は 測 定 点 上 の す べ て の5
段 階 パ タ ー ン の 数( 3 ‑ 2 3 )
こ こ で 、 測 定 点 数
k
に対して5
段 階 パ タ ー ン は5
k個 存 在 す る の で 、 測 定 点 数 が 多 い 場 合 に は 現 実 的 に 計 算 が 不 可 能 に な る 。 同 様 の 問 題 に 対 し て 、 柴 田 ら 17 ) は 、 最 大 候 補 集 合 族 を 効 率 的 に 探 索 す る た め に 分 枝 限 定 法 を 用 い た 。 そ こ で 、 柴 田 ら 17)と 同 様 の 分 枝 限 定 法 を 用 い て 最 高 検 出 度 行 列 を 効 率 的 に 探 索 す る 。 次 の 定 理3. 1
を 利 用 し た 限 定 操 作 に よ り 計 算 回 数 を 軽 減 す る 。[定理
3. 1 ]
N
は点の集合、M
は 測 定 点 の 集 合 と す る 。 少 な く と も1
個 の 有 効 な 符 号 を 含 むM
上 の 任 意 の5
段 パ タ ー ン に 対 し て 候 補 対 集 合C
が 得 ら れ た と す る 。 こ の と き 、 い か な る 点 m(EN, 毎 M)
を 測 定 点 に 加 え 、 そ れ ぞ れ に い か な る 符 号 を 与 え て も 、 診 断 の 結 果 得 ら れ る 候 補 対 集合は
C
の 部 分 集 合 で あ る 。 ( 定 理 終 わ り )遅 れ 法2 1
・
26 )における定理3. 1
の 証 明 は 著 者 ら 2 1 ) が 示 し て い る 。 改 良 遅 れ 法 に お け る 定 理3.
1
の 証 明 は 、 す べ て の 測 定 時 刻 を 同 じ と す れ ば 、 遅 れ 法21 . 2 6
)における証明と同じである。‑28 ‑
3 ‑ 4 ‑ 4
設 計 時 の 診 断 精 度任 意 の 異 常 原 因
i , j ( i ? e j )
に対して識 別 度d ( i , j )
は 、 次 の よ う に与 え ら れ る。
「∞… P ( i ) = P ( j )
二O
d ( i , j )
=i 1 … P ( i ) = 0 , P ( j ) t 0
またはP ( i ) t 0 , P ( j ) = 0 ( 3 ‑ 2 4 )
l 0 … P ( i ) t 0
か つP ( j )
戸O
よ っ て 、 測 定 点 上 の す べ て の
5
段 階 パ タ ー ン に 対 す る 最 低 識 別 可 能 行 列D A
は 次 式 で 求 め ら れ る。D A
=D lθ D 2 8 … θ D K ( 3 ‑ 2 5 )
ただし、
K
は 測 定 点 上 の す べ て の5
段 階 パ タ ー ン の 数診 断 確 度 の 事 前 評 価 と 同 様 に 、 測 定 点 が 多 い 場 合 に は 現 実 的 に 計 算 が 不 可 能 に な る た め 、 次 の 定 理
3. 2
に よ る 分 枝 限 定 法 を 用 い て 計 算量の軽減をはかる。[定理
3. 2 ]
少 な く と も
1
個 の 有 効 な 符 号 を 含 むM
上 の 任 意 の5
段 階 パ タ ー ン に 対 し て 識 別 可 能 行 列D
が 得 ら れ た と す る。こ の と き 、 い か な る 点m
(EN,毎M) を 測 定 点 に 加 え 、 そ れ ぞ れ に い かなる符号を与えても、 診断 の 結果得られ る 識 別 可 能 行 列 の 各 識 別 度 はD
の 各 識 別 度 よ り も 同 じ か 大 き い 。 ( 定 理 終 わ り )定 理
3. 1
と 識 別 度 の 定 義 に よ り 、 定 理3. 2
が 成 立 す る こ と は 明 ら か で あ る。なお、
3
段 階 パ タ ー ン に 対 し て は 、 本章の5
段階パターン、5
段階パターン系列、5
段 階 法 を そ れ ぞ れ3
段階パターン、3
段階パターン系列、3
段 階 法 と 変 換 す る こ と に よ り 、 同 様 に 定 式 化 すること力三できる。‑2 9 ‑
3 ‑ 5
実 験 用 ミ 二 プ ラ ン 卜 へ の 適 用 と 考 察本 節 で は 、 既 往 の 研 究 に よ る 診 断 法 お よ び 本 章 で 提 案 し た 改 良 遅 れ 法 を 実 験 用 ミ ニ プ ラ ン ト に 適 用 し 、 そ の 結 果 を 比 較 検 討 す る こ と に よ り 、 提 案 す る 診 断 法 の 有 用 性 を 示 す と と も に 、 提 案 す る 定 量 的 な 性 能 評 価 指 標 の 妥 当 性 を 示 す
。
3 ‑ 5 ‑ 1
実 験 用 ミ ニ プ ラ ン ト対 象 と し た ミ ニ プ ラ ン ト の
P & I
ダ イ ア グ ラ ム をF i g . 3 ‑ 4
に 示 す 。 こ の プ ラ ン ト は 、 発 熱 反 応 を 行 う 反 応 器 を 模 擬 す る タ ン クC
、 ジ ャ ケ ッ ト(
タンクD)
、 バ ッ フ ァ タ ン クA , B , E
と配管系 お よ び 制 御 系 か ら 構 成 さ れ て い る 。バ ッ フ ァ タ ン ク
A
に は 温 水 が 、 バ ッ フ ァ タ ン クB
に は 冷 水 が 貯 え ら れ て お り 、 そ の 混 合 水 は 反 応 器C
に 流 入 し て ジ ャ ケ ッ トD
と 熱 交 換 を 行 っ た 後 、 タ ン クE
を 経 由 し て 排 出 さ れ る 。 ま た 、 ジ ャケットD
お よ び タ ン クE
内 の 液 位 は そ れ ぞ れ か ら の 流 出 流 量 で 制 御 さ れ 、 反 応 器C
の液位はタ ンクA
か ら の 流 量 で 制 御 さ れ て い る 。 さ ら に 、 反 応 器C
内 の 温 度 は タ ン クB
か ら の 流 量 で ジ ャ ケ ッ ト の 温 度 を 通 じ て 制 御 さ れ て い る 。
ドキュメント内
異常診断システムの改良とその性能評価に関する研 究
(ページ 34-38)