2.7mで、溝の幅6.Om、最深部の 深さ0.35mを測る。底面のレベル
は標高2.3mである。底部の形状鰻監乏≧.;
は緩やかな丸底で、埋土は褐色〜
灰黄色系の粘質土が主体で部分的 に褐灰色系砂質土が互層になって
写真88 6層検出遺構 全景(北より)
堆積しており、3〜8枚に分層で きる。全体に流れはゆるやかなも のと推定される。
本溝は古代の溝が重複して存在 する位置にあたる。溝二31からは、
14世紀代を中心とした様々な土 器・陶器類が出土した。出土量は コンテナ(1箱約28㍑)に1/3
写真89 溝31 全景(西より)
程度で、量は多くない。輸入陶磁 器類は見られなかった。図 199に2点を図化しており、
1は土師質鍋のロ縁部片、
2は備前焼播り鉢の口縁部
片である。
本遺構の埋没時期は中世 後半、14世紀代と考えられ
る。 3
4 O
ぷぷ ξさ
醸曇、 麟・
1灘汐
2竃ごジ
6
10cm
法 量(cm)
形 態 ・ 手 法 他 色 調 胎 土
番号 器種
ロ径 底径 器高
1 鍋 一 5.0 一 (内)回転ナデ、ナデ(外)回転ナデ、オサエ、煤 褐、黒褐 細砂、角閃石
2 揺り鉢 一 一 一 (内)回転ナデ後7条1組卸目(外)回転ナデ、備前焼 暗灰 堅緻
3 椀 一 一 一 高台片、(内)オサエ+ナデ(外)ナデ、貼付高台、3/4残 淡灰褐 微砂、均質
4 瓦質鍋 一 一 一 口縁部片(内)回転ナデ(外)回転ナデ、煤 灰 細砂、均質
5 鉢 一 一 一 口縁部片、(内)強い横ナデ(外)回転ナデ、東播系 暗青灰、青灰 均質
6 甕 一 一 一 底部片、(内)ハケ、ナデ(外)縦工具ナデ、横ナデ、備前焼大甕 暗灰、暗褐 細砂、均質
図199 溝31・32 出土遺物(縮尺1/3)
N
㎝ ① a14−0013−90]3−80]3−7013−6013−50 AW−3
修膠
AW−] AW−2 AW−3 AW−4 al −3.Om
aalf面 1.淡緑灰色土 2.淡青緑灰色粘質土 3.灰黄色砂質土 4.淡緑灰色砂質土 5.褐灰黄色土 6.淡黄灰色砂質土 7.灰黄褐色粘質土 8.オリーブ灰色土 bb[断面 溝31 1.褐灰色土 2.褐灰色砂混じり土 3.褐灰色粘質土 溝i33 1.暗黄灰色細砂 2.灰色粘土(杭痕跡) 3.暗青灰〜黄灰色シルト質粘土 溝32 1.灰色粘質土
修
砂混じり cclf面 溝32 1、灰〜青灰色砂質土 2.灰色粘土(杭痕跡) 27m
CAW−2 ⊥3.Om
孫 獅 旨
一27m
AW−2 b一3.Om一27m
図200 溝31〜33(縮尺 平面1/300 断面1/60)溝32(図199・200、写真86)
溝31の北側に沿って、AW−2〜AW−3ライン問を東西方向に走行する。幅1.8rn、深さ8 cmと浅く、上面を削平されている可能性が高い。断面形状は浅い丸底を呈し、一部確認できな いところもあった。底面のレベルは標高2.55〜2.6cmである。
出土遺物はコンテナ(1箱約28㍑)で1/3箱程度である。出土した遺物には土器・陶器が 含まれ、うち4点を図化した。出土遺物から本溝の埋没時期は溝31と同じく14世紀代と考えら
れる。
溝33(図200)
溝31・32の問をほぼAW−3ラインに沿って東西方向に走行する。検出面のレベルは標高 2.65cm前後であるが、近世溝i(溝34)が本溝iを踏襲しているため、部分的にしか確認できなか
った。残存部分の幅1.9m、深さ0.25mを測る。底面のレベルは標高2.3mである。断面の形状 は逆台形で、底面はフラットに近い。埋土は灰色粘土が主体である。また杭の痕跡も確認され た。遺物はほとんどを近世溝澗査時に一括して取り上げたため、溝33単独の遺物を抽出するこ
とができなかった。近世溝中に含まれる中世遺物としては14世紀代〜15世紀のものがある。
溝31・32はともに14世紀代に埋没しており、溝31が主水路、溝132が副水路にあたるものと考 えられる。両溝はAW−2ラインに沿う部分であることからここが畦畔として機能していた可 能性が考えられる。溝27〜29(古代)、溝i31(中世)は、 AW−2ラインを北限とした大規模 な溝…二として、機能している。しかし溝33の掘削以降近代までは、少し北にずれたAW−2ライ ン上に坪境となる溝が継続して機能するようになる。つまり溝31から溝33に移行する段階、中 世末頃に大規模な土地の区画整理が行われたことが想定され、本調査区の溝の位置関係はこの
ことを示すものと考えられる。