O O
100200
300 400Strain(%)
500 500 700
アig.4.4.Stress−strain curves fbrPCL oligounitelastomers.
. r' (D
C1
lO
Fig. 4.5.
1 5 20 2 e ( degree ) 25 30 35
WAXD profiles for PCL oligounit elastomer at various elongation.
ホモポリマーの回折プロファイルと一致することから、伸長により生成する結 晶はイソシアネートに由来するウレタンセグメントの結晶ではなく、PCLオリ ゴユニットに由来する結晶であると考えられる。
4.3.3 動的粘弾性
Fig.4.6にPCLエラストマ・一の動的粘弾性測定における貯蔵弾性率(Eうお よび損失弾性率/貯蔵弾性率比(tanδ)の温度依存性を示す。PCLオリゴユニ ットのM幽.の狭い6.O−1.3−Cはガラス転移が終了する一100Cくらいからプラ トー域が観察され、軟化が始まる2000C付近までほぼフラットなE を示すの に対し、M幽、の広い6.O−2.1−Cでは50・Cまでプラトー域に到達しない。DSC における結晶の融解挙動の評価と合わせて考えると、この差は結晶弾性による ものと推察される。すなわち、・冷却および昇温時において結晶化温度領域で生 成する結晶成分が弾性率を増大させると考えられる。この現象はcold−hardening
と呼ばれ低温特性に悪影響をおよぼす。したがってエラストマーとして安定に 使用するためには、連鎖分布を狭くすることが有効である。連鎖分布の狭い 6.O−1.3−CはOoCから1000Cまでの温度領域において、E は3.3−3.5MPaお よびtanδはO.1−O.05であり、良好なゴム状弾性体としての挙動を示した。
4.3.4.応力緩和
結晶化による応力緩和は天然ゴムにおいて研究されており23エントロピー弾 性の消失および自発伸長24によるものとされている。Fig.4.7に一50c、50%伸 長における応力緩和挙動を示す。Mw/M.の広いものは急激な応力緩和を示した が、M説、を狭くすることにより応力を保持していることがわかる。Fig.4.8に 220C、100%伸長における応力緩和とWAXDによる回折強度との関係を示す。
応力が緩和するにしたがい回折強度が増大していることから、結晶化によるエ ントロピー弾性の消失が応力の緩和に起因するものと考えらる。結晶化による 応力緩和は、伸長率および最適な結晶化温度によって加速されることが報告さ
6. O‑ I . 3‑C
‑ ‑ 6. 0‑2. I ‑C l
1 09
.N
ce
‑ ‑‑̲̲ ̲ ̲ ̲̲
̲ I08 ‑‑‑‑‑‑‑‑
'b MwfMh=2.l
l 07 <=
0.001
IL
Mwf Mh=1 . 3
1 06 O. OOO l ‑1 OO ‑50 O 50 1 OO 1 50 ZOO Z50
Temperature ( oC )
Frg 4 6 Temperature dependance ofE and tan 6 for PCL oligounit elastomers.
,A, OO
'‑/
.
O
,J CH .¥ , ,
) l
C I
100 80 60
40 20 O
IIII.̲Itl.,blllbIII
・IIII lb Itl
t
llb,Ib
l lll
l‑
llb lbl
lb lb
6.0‑ I .3‑C
6.0‑2. I ‑C
'b lb
lb lb
lb ,b
lb lb lb
llb
O
20 4060 80
Time ( min )
1 OO
120
Fig. 4.7. Stress relaxation of PCL oligounit elastomer at ‑50C under 500/0 elongation.
100
' 80
OO, ,
f o
'̲' 60
c4 .¥'
'
' c 1 40'
20
O
<=
I
I
l =>.
o
. rl
(D i!
50 100 150
Time ( min )
200 250 300
Fig. 4.8. Plots of stress relaxation and WAXD intensity for PCL oligounit elastomer at 230C under I OOO/o elongation.
れている25。
4.4 結 論
得られた結果から、連鎖分布を狭くしたオリゴユニット型弾性高分子鎖は、
50%以下の実用的な伸長領域においては自発的結晶化を緩和し、エントロピ ー弾性を維持する性質を有しているものと考えられる。すなわち、nおよび M慨.を制御した高結晶性オリゴユニットをもちいる分子設計は、立体特異性 重合あるいは交互共重合などのモノマー連鎖を配列制御する従来の合成ゴムの 設計と異なる設計概念によるものであり、伸長時の結晶性と弛緩時の非晶安定 性とのバランスをとる新たなる有効な手法といえる。
高結晶性オリゴユニットであるPCLオリゴマーをかさ高いMDIで連結する ことにより、得られる重付加体を過酸化物で架橋したエラストマーは、優れた 伸長結晶性を示した。オリゴユニットのM四.を狭くすることにより、エント
ロピー弾性体として使用できる温度領域が広がることが明らかとなった。以上 より、M諏、を狭くした上でnを制御することにより、優れた伸長結晶性と良 好なエントロピー弾性とを両立させるエラストマーの設計が可能となった。得 られたエラストマーは補強剤を添加しない純ゴム過酸化物架橋系においても20 MPa以上の強度を示した。
第5章 ポリカプロラクトン系ポリウレタンの結晶性におよぼす