ホーローケ トル 7. 同一機種の事故事例 当該品は電源から入るノイズに対する防御性能に 問題があり事故が多発している可能性があります。 そこで、 製造業者及び販売業者に同種事故につ いて問い合わせたところ、 平成 18 年 11 月現在で 他に 12 件発生していたと報告されました。 また、 事故には至らないものの、 誤作動を起こす等のク レームが業者に多数寄せられていたことも明らかに なりました。 8.再発防止策 調査結果を業者に報告した結果、 業者は当該品 の使用者に誤作動の発生について周知を図り、 製 品の交換または無償修理 (基板の交換) を実施 することになりました。 当該品は特定のマンションに 備え付けの電気こんろであり、 当該マンションの住 居者に対して事故防止を呼びかける案内状が販売 業者から配信されました。 そして、 順次、 製品交 換および無償修理を進めているところです (平成 18 年 11 月現在)。 また、 福井市消防局では、 再 発防止のために業者に早急な対応を求めました。 なお、 対象機種は 78,317 台である。 写真5 バーストイミュニティ試験実施の様子 NITE生活・福祉技術センター(大阪)で実施 写真6 事故品の制御基盤 9.おわりに 電気こんろについて、 過去の火災事例を調べて みると、 スイッチに誤って接触して作動してしまい、 こんろ上の可燃物が発火するというものが多数あり ます。 しかし、 今回の事例はそれらと異なり、 スイッチに 接触することなしに、 電源から入るノイズによって機 器が誤って作動してしまうものと考えられます。 同 種事故の発生にあっては、 このような 「誤作動」 も 発生しうることを視野に入れて調査して頂ければ幸 いでございます。 今回の事例については、 事業者において再発防 止策がとられている間にも、 数件の同種原因と考 えられる事故が発生してしまいました。 事故発生の もっと早期の時点でできるだけ確実な原因をとらえ ることができれば、 事故発生が防止できたのではな いかと反省する次第です。 NITEでは、 消防機関等と連携を組んで、 火災 事故を含む製品事故情報をできるだけ早期に収集 し、 さらに原因調査を行うこと等によって、 事故の 再発を未然に防止するよう努力しています。 製品 事故情報の収集や原因調査は、 関係機関のみな さまのご協力がなければ成り立ちません。 今後とも、 消防機関はじめ関係機関のご協力を心よりお願い 申し上げます。 安全・安心な利用を ~化学物質管理センターの業務について 独立行政法人 製品評価技術基盤機構 化学物質管理センター 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE:ナイト)は、消費生活用製品等に関する事 故情報の収集等の業務を行う生活安全分野のほかにも、バイオテクノロジー、化学物質管理、 適合性認定などの分野で、国民生活の安全・安心の実現に貢献しています。今回は、このう ち化学物質管理センターにおける業務をご紹介します。 はじめに NITE に寄せられる事故情報の中にも、 皮 膚障害等、 製品に含まれる化学物質が原因と なっているケースがありますが、 このような事故 の未然防止、 事故後の原因究明や対処のため には、 化学物質の正しい情報を知ることが重要 です。 NITE 化学物質管理センターでは、 私たち の生活に欠かせない化学物質を適切に管理 し、 安全かつ安心して利用するために、 化学 物質の情報の収集と提供を行っています。 NITE 化学物質管理センターの業務 現在、 わが国において流通する化学物質は 数万種とも言われており、 化学物質の使用に おいてもたらされる利便性には多大なものがあ ります。 しかし、 化学物質はその性質として有 害性を持つため、 人や生態系への影響を最小 に、 かつ使用者にとって安全に利用することが 求められますが、 数万種全ての化学物質の有 害性を評価し、 法制度による規制などを行うこ とは現実的ではありません。 そのため、 合理的かつ効果的な化学物質の 管理が求められており、 その基本的な考え方と なるのが、 リスクベースの化学物質管理です。 リスクベースの化学物質管理とは、 実際の暴露 の状況と有害性に基づいたリスク評価、 その情 報に基づくリスク管理、 それらの情報を関係者 で共有するリスクコミュニケーションからなり、 そ の推進には、 これまでの化学物質に関する法 制度に加えて、 市民 (消費者)、 事業者、 行 政が自主的にそれぞれの役割を果たす必要が あります。 当センターでは、 主要な化学物質管理法令 である化学物質審査規制法、 化学物質排出把 握管理促進法の施行に関する支援の他、 化学 物質の法規制情報、 有害性情報やリスク評価 情報等を掲載したデータベース (CHRIP) の 構築やリスク評価手法の検討等の事業を進め、 化学物質についての知的基盤を構築し、 情報 を広く発信しています。 今回は、 そのうち、 市民 (消費者) 向けに 化学物質管理に関する情報をわかりやすく提 供することを目的とした事業について、 ご紹介 します。 NITE 化学物質管理センターの 消費者向け情報提供 1 . ホームページ 「化学物質と上手に付き合うには」 当センターでは、化学物質のベネフィット (利 便性) とリスクのバランスを考え、上手に付き合っ ていくために必要な、 基礎的な考え方や方法、 関連情報などをわかりやすく紹介することを目 指したホームページ 「化学物質と上手に付き合 うには」 を公開しています。 そこでは、 「化学物質」 に対するイメージと 定義の違いから始まり、 「化学物質のリスク」 や そのリスクを把握した上で上手に付き合うための 様々なステップについての解説を掲載していま す。 ( U R L : h t t p : / / w w w . s a f e . n i t e . g o . j p / management/ ) ドキュメント内 表紙について 紙片はマドリッド国立図書館に残されている マドリッド手稿 と呼ばれるもので 多くの分野に天才的な才能を発揮したレオナルド ダ ヴィンチが残した手書きのメモです その図譜に歯車を組み込みました (ページ 71-74)