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"# 自覚症しらべ
改良の考察
以上の結果から,プロダクティビティは暑い環境よりも寒い環境で大きく低下する のではないかということが により示唆された.しかし,テストや被験者によっ て違いもあり,はっきりと一貫した傾向があるとも言えない.また,アミラーゼの計測 結果およびデータ入力作業量には環境条件の変化による違いは見られなかったが,主 観評価では,個人差はあるものの,普通条件が一番快適であるという結果が得られた.
このことから,今回の程度の温熱環境変化では,実際のプロダクティビティにはあま り変化が出ず,不快感など,主にモチベーションに関わる被験者の意識にのみ影響が あったようである.
このことの一因として,今回は実験という特殊な環境であり特に 中は飲食・
私語を禁止していたために,モチベーションの変化がパフォーマンスに影響しにくかっ たのではないかと考えられる.また,ただ単に温熱環境の変化量が,プロダクティビ ティに明らかな影響を与えるには不十分であったとも考えられる.実際の職場環境な どで,被験者同士がもっと親密であり,私語や飲食が許可されていたならば,あるい は成績に変化が見られたかもしれない.
第
章 オフィスにおける
の実証実験
本章では, がオフィスワークを反映していることを確認するために行なった 実証実験について述べる.
実験の目的
は,オフィスにおける人のプロダクティビティを定量的,客観的に計測する ためのシステムとして開発された.しかし, が実際にオフィスプロダクティビ ティを反映するかどうかは未だ検証されていない.
そこで,実際のオフィスにおいて を使用してもらい,仕事の達成量と パフォーマンスとの間の関係を調査する.オフィスワークの作業量と パフォー マンスの変化に相関が見られれば, はオフィスワークを反映していると言う 事ができると考えられる.
実験方法
電気機器メーカー社の会計センターで,実際に経理作業の仕事をしているオフィ スワーカに, をやってもらった.制約として,
業務に支障が出ないよう, は回分程度に抑えること
オフィスの作業量は日によって違うので,作業者が,平均的な作業量であると判 断した日を選んで をやってもらう
時間は先方の都合のいい時間にやってもらう
仕事の成果は, をやった日の任意の時間の作業量を自己申告 といった条件がある.
実験環境
プロダクティビティに変化を出すため,環境条件のうち照明環境を変化させた.サー カディアン照明は生体リズムを整えることで長期的には疲労や疾病を低減し,短期的 には眠気の抑制をするなど,パフォーマンスの向上が期待できる .サーカディアン 照明環境時の日の照度変化を"#に示す.
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"# サーカディアン照明条件時の照明変化
¯ 通常環境(>・・・ 年月 〜 月日期間中の任意の日, 年 月日〜月日期間中の任意の日
¯ サーカディアン照明環境(>(>・・・ 年 月 日〜日の月,火,木,
金
計測項目
パフォーマンス
つめの条件から,オフィス作業者2名に簡単なアンケートを行って,経理作業に必 要な能力とその使用割合を主観で答えてもらい,経理作業に必要な能力を絞った.ア ンケートによると経理作業には認知速度が最も必要であり作業の割を占める能力 であることがわかった.また,その次に重要な能力として,どちらのアンケートでも 必要割合 位であった書面理解を挙げる.このアンケートから,実験では認知速度と 書面理解の つをやってもらうことにした.
3() 経理作業処理に必要な能力に関するアンケート 書面理解 認知速度 その他 アンケート対象者 & & &
アンケート対象者 & & &
実務作業速度
実務作業量としては,経理書類を何枚処理できたかをカウントする.申告してもらっ た実務作業量とかかった時間から,時間あたりの実務作業量を計算し,評価に用いる.
実験手順
以下のような実験手順で実施した.
通常環境時
年月 日〜 月日までの間の平均的な単位時間あたりの業務(伝票)処 理量を測り, も同時に計測する.但し,毎日ではなく,上記期間中で平均的な 日を日間選んでもらって,その日の中で1時間あたりの業務(伝票)処理量を測る.
(計測時間は時間とは限らないが,時間あたりを算出する).夕方, を 分程度してもらう.
サーカディアン照明環境
年 月 日〜日.この間,月・水・木・金に,通常環境時と同様に業 務(伝票)処理量を測り,夕方に を分程度してもらう.
通常環境時
年 月日〜月 日の間で,通常環境時と同じように計測する.
被験者
被験者は, 代〜代の健康なオフィスワーカ名(被験者A〜)とした.各被 験者の属性を3() に示す.
3() オフィス実証実験:被験者属性 被験者 性別 年齢
A 女性 代
& 女性 代
C 女性 代
D 女性 代
E 女性 代
男性 代
結果と考察
実験結果を"# "#に示す.また,実務作業速度を横軸, 得点を縦軸 にプロットしたグラフを"#,"#に示す.このときの相関係数を計算したとこ ろ,3()のようになった.
3() 実務作業速度と パフォーマンスの相関
' , - . / 全
$%書面理解
$%認知速度
結果と実務作業量の相関係数を被験者別およびテスト別に見てみると,あ る傾向が見て取れる.
認知速度テストの場合,被験者&,は実務作業速度と程度の相関を示してい る.この二人については,実務作業がはかどった日には認知速度の成績もよく,テス ト結果がプロダクティビティをそのまま反映している可能性がある.また,被験者A,
C,Dは 程度の逆相関になっている.これは,実務において集中して作業した結 果疲労してしまい,認知速度のテストで特に重要な集中力を発揮できず逆相関になっ ているのではないかと考えられる.
書面理解テストの場合は認知速度ほどの強い相関は見られなかったが,被験者D, で正の相関が,被験者Aで負の相関が見られた.
全体として,被験者Dは両テストとも負の相関,被験者は両テストとも正の相 関を強く示した.プロダクティビティの への反映のされ方には,正の相関と
負の相関の タイプがあるようである.すなわち,今回の実験条件ではプロダクティ ビティの変化が パフォーマンスに現れる際に,人によって全く逆の現れ方を してしまったため,全体としてみると相関がないように見えてしまっていると考えら れる.
本実験によって がオフィスワークを反映していると確認することはできな かったが,被験者個人で見ると がオフィスワークを反映する可能性が示唆さ れた.今後は,事前に性格テストを実施するなどして つのタイプに対応したプロダ クティビティ評価の方法を考えるか,もしくは実務と を両方出来高制にして モチベーション条件を揃える等して実験条件をより厳密に設定し,どちらか一方の反 映タイプに限定しておく必要がある.
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"# オフィス実証実験結果:書面理解
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"# オフィス実証実験結果:認知速度
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"# オフィス実証実験結果:書面理解補正後
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"# オフィス実証実験結果:認知速度(補正後
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"# オフィス実証実験結果:実務作業速度