になるようなブi策を考・えることを主張しているD そのほかに, Wakefield (22)
C.C.や ExceterC. C.が,互恵、主義 (reciprocity)の 確 立 と 共 に , 帝 国 (23i(24)
連合の形成を, Dewsbury C.C.は後者のみを主張しているO
(1) 桜村幸雄「イギリス帝国主義の経済政策一対外政策‑
J
W帝国主義論』下述践 湘吉綿(東大出版会1965)382頁,[:計百哲雄,前掲:~j=, 53頁.(2) C. J. Fuchs, op. cit. PP. 331"‑'337. Fuchsの云う「政治的連合」の内 容は必ずしも明白でほないが,主として「軍事同日 KriegsvereinJのような ものを考えていると思われる。また, Plattも, Giffenの見方に依りつつ,彼 の時代の関税攻勢への対抗ほ,経済的,商業的問題であるよりは, Com‑
munityの,
I %
は国家の安全のための政治的問題であったと云っている。D.C. M. Platt, Finance, Trade, and op. cit. pp. 103"‑'4(3) C. J. Fuchs, Op. cit. PP. 338"‑'339.
188
(4) C. J. Fuchs, op. cit. PP. 339~340.
(5)
c .
J. Fuchs, op. cit. PP. 344.経 営 と 主 主 出
(6)高橋哲雄,前掲書, 54頁.
c .
J. Fuchs, op. cit. p. 341.新植民地相 Sir 日.T. Hollandの帝国統合問題の締出しの態度にもかかわらず,結局はそ れを抑え切ることはできなかったのである。(7)坂井秀夫,前掲書, 103~104頁. J.A.Hobson,前掲訳書, 275~276頁.
(8)高橋哲雄,前掲書, 56頁.
(9) 坂井秀夫,前掲書, 106頁.
聞 これらの問題については別の機会をまつほかはないが,とりあえず,自治領問 題を軸とした次の書が示唆的である。 H. E. Egerton, British Colonial Policy in the Twentieth Century (Methuem. 1923) .殊に刊.Part‑ nership or Separation.
(11) C. J. Fuchs, op. cit. P. 338. (
12) Second Report. PP. 390'"'‑'391. (
13) Second Report. P. 393.
i 1 4 l
Second Report. P. 407.(15) Second Report. 1364'"'‑'1366. 3213'"'‑'3217. 3254'"'‑'3255. (16) Second Report. 2947'"'‑'2949. 3339'"'‑'3341.
(17) Second Report. 3429. (
18) V. Berard, British Imperialism and Commercial Supremacy. trans‑ lated by H. W. Foskett. (Longmans, Green. 1906) PP. 55'"'‑'61. 上記の書は,数人の証言を要約合成して一人の質問者一人の証人の一連の会話 であるかのように仕上げ,その結びlと, Vickersの註(1司の発言を置いて,全 体として帝国関税同盟の色調であるようにまとめあげているが,我田引水的な 行き過ぎであると思う。
(19) First Report. P. 107.
G
日FirstReport. p. 117.(21) Second Report. P. 426.これは,前項(1)のタイプに近いと思われる。
問 reciprocityは,一般に旧い保護主義の叫びをあげるための装いと解されてい るが,内容に巾があるためその用語だけでこうだときめるわけにいかない。そ れのみを対外的対策にあげる団体は, Ossett C. C., Dublin C. C., Hul1
イギリスの「大不況
J
(1873年"‑'96年)Iと対する諸資本家の対外的対策枯恕 189c .
C.,などである。白3) First Report. p. 111. p. 81. p. 79.
。 4 l
乙の項のタイフ。の諸主体を一覧表にすれば第3
表の如くである。第
3
表 団 {:41: London C.C.London C. C. Metal Trades' Section
Sheffield C. C.
North Staffordshire C. C. North of England Iron Manufacturers' Asso.
wakefield C. C. Exceter C. C.
Dewsbury C. C.
証人. 委員
主 な 産 業 主な不況原因 却売業,綜合商業,フ。ローカー c,g,h,m,n, 輸送産業,金融業
a,b,d,h,k,l 石炭,鉄鋼,刃物類,金物類 b,e,h,k, 石炭(国内) ,鉄(%輸出) , b,g,h,k,n,
陶器(%輸出〉
(%植民地ヘ,%諸外国へ) g,h,k, 石炭,硫毛紡,麦わら製品,服 d,f,g,h,k, 製鉄,機械,陶器など n~輸出)
紙, (国内 b,h, 毛識物,毛布など(%愉出 b,f,g,k,
所 属 団 体 . 職 業 J. Dixon Sheffield C. C.会長
J. D. Ellis S. Osborn C. Belk T. E. Vickers
Sheffield, John Brown & Co.およびSouthYorkshire Coal Asso.の会長
Sheffieldの鉄鋼業者 Sheffieldの刃物業者
Sheffieldの鉄鋼,石炭など諸企業を経営 資料,記号等ほ,第1表に同じ。
5 .
保護関税導入栄光ある自由貿易主義の祖国イギリスでの新たな保護貿易の要求が
I
公 正 貿 易FairTradeJの 要 求 と い う 形 を と っ た こ と は 周 知 の こ と で あ る 白 乙(1)
の 「 公 正 貿 易 」 は , 不 人 気 な 保 護 関 税 の 「 仮 面 」 と い う 側 面 を 持 つ と 同 時 に,貿易の「平等な取扱いの要求」という点では自由貿易主義をも含みうる
190 村 営 と 任 済 (2}
側面を持っていたo こうした事情はともすれば次のような把握をうみがちで あるo一方で,保設貿易を「公正貿易」の多様性に依りながら巾広く過大に とらえ,他方で,前向1までにみたような新たに初き起ってきた多椋な貿易の
「平等な取扱いの要求」を
r
公正貿易」を介して保設貿易の要求とみなし てしまい,ひいては,この時期の対外政策椛恕の諸irWI流を,伝統的自由貿易 のManchester
に対する保設貿易のメッカBirmiingham
の対立という形 で単居化するといった把握である口こうした把握は,前節でみたような,貿 易の「平等な取扱いの要求」を持ちながら,保設貿易でも単なる自由貿易で もないr
新自由帝国主義」の志向を過少にみることになりかねないのでは あるまいか。以上のような点を考応するとき, この節のタイプの規定要因 は,r
公正貿易」より限定された,また,r
新自由帝国主義」の志向を区別し うる,保護関税導入とせざるをえないのである口この節のタイプを代表する
Birmingham
はこの「報告書」の時期には既 に帝国関税同盟の形の主張をしていた。しかし,その他の多くは帝国的結合 と関税の接合は顕著でなく,相殺関税( c o u n t e r v a i l i n g d u t y )
,報復関税( r e t a l i a t o r y t a r i f
f) ,輸入税(importd u t y )
などがそれ自体として主張 されているO 前節で述べたように,この接合が本格化するのは1890年代以降 であったOこの節の代表
BirminghamC . C .
の質問状回答の対外的提案はほY次の ようなものであったo(1) わが国で作られている向品と同じ全ての外国商品に輸入税をかけるO
(2) 母国と柏民地および、属国との間の通商同盟
( t r a d i n gu n i o n )
の形成。(3) (3) 国際的複本位通貨制(i
n t e r n a t i o n a lb i ‑ m e t a l l i c c u r r e n c y )
の確立oBirmingham C . C .
から代表として,H. L . M u l l e r
とW. W. Lord
が出席し,乙の回答をめぐるいきさつについて証言しているが,彼等が製造 業者でなく貿易商人であるところから,その発言は微妙なトーンを持ってい るoM u l l e r
は次のような主要な証言をしている。委員会の提出した質問を 討議するための特別な会合が招集されたが,そのときすでに回答は会合の招 集をした5人の理事会( c o u n c i l )
で処理されていた。その会合( 1 1 3
名の出イギリスの「大不況
J
(1873年"'‑'96年)に対する諸資本家の対外的対策情想 191 席)でその点が問題にされ次のことが採択されたという。 i当会議所は,王立 不況調査委員会によって出された質問に対して,前もって会議所で検討する ことなしに,回答してしまったことについて遺憾の意を表明したい。そし て,当会議所は,他の回答にかんする意見は特にないが,質問@に対する 回答のNO.2(上記の(1)に当る……藤田)にかんしては強く不同意を表明す(4)
るo
J
乙のような状況は,Birmingham
においても,保護関税導入にかん し合意を見るのが困難であったことを物語っているoしかし,二人の対策にかんする証言は,回答とほY同じ線に沿った帝国関 税同盟構想を浮かびあがらせているo
M u l l e r
は,通商同盟がドイツ関税同 盟(GermanZ o l l v e r e i n o r Customs Union)
と同じ方法で達成されうる ことを示唆し,同盟に入ってくる商品については,何│らかの対外的関税( e x t e r n a l t a r i f
f)がかけられ,その諸国自身の問では自由であるのか」と の質問に iその通り。」と答えているO また,主要な植民地が既に重い輸 入税をかけているのをどうするのかという点については,協定を結ばねばな らないが,いかなる形が可能かは会合で討議してよいと云い,彼としては互恵、的であるべきだとしているo
Lord
は,帝国内自由貿易を強調し iイギリ スによる植民地の保護の見返りとして,植民地は我々の商品に対して自由(5) を,少くとも特恵的な通関手続を与えることoJを主張しているo
そのほかに帝国関税同盟の主張をしているのは絹産業の中心地
Mac
c1e s ‑ f i e l d C.C.
であるo通商相の新設,商務省報告の充実などと共に帝国内自 由貿易の帝国連合の形でその提案がなされている。Mac
c1e s f i e l dC . C .
の会 長J . Wright
は次のように云うo i私は,結論的に云って,我々が自由貿 易を純粋に持つことができなければ,或は他方で,保護政策に逆戻りするこ とができなければ,絹産業は死滅を宣告されると思うoJ i
我々は,世界の「保護』に注意を向けることを好まないが,外国による増々激しい競争のも とでは,報復関税或は修正的関税
( r e v i s e a lt a r i f
f)のような何らかの処理(6) をしないでは,わが国の貿易の回復のチャンスは実際に考えられない。」
相殺関税導入の主張は,
Newcas
t1e C . C .
の鉄鋼部門,L i v e r p o o l C . C .
のt h eL a n c a s h i r e Sugar R e f i n e r s ' A s s o .
‑'?Jt h e Committee o f E a s t
192 小そKJ':J~~f" 山 C J‑ 'ずに!!.ι ひK ~:C 弓
l n d i a and China Trade S e c t i o n
,そして,B r i t i s h Sugar R e f i n e r s
IA s s o .
(7)などによって行われているO なかでもはっきりした論調をもつのは
B r i t i s h Sugar R e f i n e r s ' A s s o .
の回答であるo輸出奨励金を排除するために,相 殺関税を導入し,その原理をもって通商交渉を成功させるべきと述べ,さら に,このような「相殺関税は自由貿易の諸利害と一致し,事実それを合意す るものであり,互恵主義や報復主義の原理と結ひ、つく方向を持つものでな(8)
い。」と主張しているo乙の回答に署名した幹事
G . M a r t i n e a u
は,証人 としても次のような発言をしているo砂糖関税は国内消資者の負担を増加す るのではなし、かという意見に対して,相殺関税は奨励金を受けた外国輸出商 によって支払われるもので消費者の負担にはかかわらないし,わが国には世 界各所から砂糖が入っているのであるから,それらによって価格が影響され ることはないと云うO また,原糖(raws u g a r )
~こも課税することになると粕 糖業者の利益に反するようになって行くのではないかという質問に対し,原 糖も無関税のものが多量に入っているので,全てが関税外商品の基準で売ら れることになり,結局,奨励金を受けている者が関税を支払うことになると 述べ,さらに,相殺関税は何年か前には通商交渉の武器として効果的であっ(9)
たが,今でもそうであるかどうかわからないと述べている。相殺関税の主張 は,この節のタイプの中で最も自由貿易主義的色あいを持つものであり,従
(10) ってまた,保護貿易運動の先きがけの形態でもあったのであるO
相殺関税が主として特定の産業と結びつけられて主張される傾向があるの に対して,輸入税は,一般的な形で主張される傾向があるo輸入税を端的な 形で主張しているのは,生産買を高くするような輸入税と全ての原材料輸入 の無税を主張する
NewportC . C .
,外国関税排除のための通商交渉をあわせ て主張するNewarkC . C .
,それに植民地との自由貿易と共に主張するRye
(11)
D i s t r i c t Commercial A s s o .
などであるD最後に,不況調査委員会の少数意見の不況対策の勧告部分にふれておこ うo この勧告部分は多数意見のそれより多くのスペースが割カ〉れており,内 容もはるかに積極的なもので,一言で云えば,帝国特志関税同盟桔想と云え ようo主要な点、を要約すればほY次のようなものである。