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2.13  ‑1.63  ‑1.13   o.63  o. 13  o. 37  0. 87  1.37  1.87  2. 38 

会的態度」「国政の影響」であり, 0.2以上の偏相関係数を持ったものは8変数であった。

まず第15表より偏相関係数の最も高かった「職業」のヴェクトルを,続いて「世帯収入」のヴ ェクトルをみていくことにする。エ員・店員・運転手は自営業及びその他の職業に従事する者と ともに軸の方向からすれば「国民代表性不信型」「公党性不信型」「国民代表性信頼型」の方向に あり,専門・管理職は主婦・学生などとともに「公党性信頼型」の方向である。 「世帯収入」で は月収30万円以上の高収入層は「公党性信頼型」の方向であり, 15万円以上20万円未満の収入層 は他の3類型の弁別に寄与するが月収15万円未満の思と20万円以上30万円未滴の各層はこの中間 に位置する。但し先にみたごとくこの4類型と「戦業」「世帯収入」のクロス表のが検定では有 意な相関はみられなかった。また「学歴」は高学歴ほど「公党性信頼型」に多く,低学歴になる

‑ 92 ‑

通常選挙における選挙民の投票態度からみた参議院問題(中道・滝本)

に従って「国民代表性信頼型」 「公党性 不信型」「国民代表性不信型」 となって いく(第13表)。この場合クロス表では相 関がみられるが偏相関係数は低く 4類型

の弁別には貢献していないようである。 0.4 

「年齢」の場合も同様偏相関係数は低か

0.6 

った。

「野党・野党連合下の暮らしむき」で 0.2  は良化を期待する見解が「公党性信頼型」

の弁別に寄与している。非期待的見解が

6図相関比変化状況

他の 3類型の方向である。クロス表(第 16表)になる,とこの傾向はより明らか であり,多変数解析の一次元解の平均値 の並びとよく一致している。 「公党性信 頼型に期待的見解を抱く者が多く「国民 代表性不信型」には非期待的見解が非常 に多い。 「公党性不信型」では悪化を予 測する人の割合が比較的多く「国民代表 性信頼型」には良化を期待する人の割合 が「公党性信頼型」に次いで多い。

「投票に参考にしたもの」は新聞, ラ ジオ,テレビ,雑誌を参考にした人々が

「公党性信頼型」の弁別に寄与し,まっ たく自分の判断だけでという人が同じ方 向の弁別である。他の 3類型の弁別に寄 与するのは家族,親戚,友人の意見や近 所の有力者の推薦を参考にする人々であ り,電話,葉書による依頼や演説,公報 などを参考にする人々もこの方向に寄与

する。クロス表によるとまったく自分の判断だけと答えた人が非常に多いのと団体の支持や推薦

0.152  0 .198  0 .330  0 .529 

第14表 4類型の弁別, II類分析結果 ア イ テ ム 1偏相関係数 Iレ ン ジ

性 別 .089  190  年 齢 .154  474  CI 歴 .061  165  世 帯 収 入 .225  745  住 居 類 型 .090  231  職 業 .328  1661  階 級 帰 属 態 度 .098  345  CII)  階 層 帰 属 態 度 .092  271  生 活 満 足 度 .043  104  叫 政 党 支 持

I

.278  844 

野 党 連 合 暮 し .323  1078  投票理由(全国区) .072  238  投票理由(地方区) .226  710  CN)  投 票 に 参 考 .257  937  基 本 的 態 度 .241  596  政策・争点態度 .108  254  国 政 の 影 響 .205  474 

が「公党性信頼型」と「公党性不信型」に多いのに多変数解析にあって貢献してこないという点 をのぞいて同じ方向を示す。

「政党支持」36)[ま共産党,公明党支持者,次いで社会党,民社党支持者が「公党性信頼型」の弁 36)  4類型の弁別に用いたのは,強さを加味しない政党支持態度である。

‑ 93 ‑

第15表 4類型の弁別, II類分析結果(一部)

アイテム・ 1数 値 アイテム・ 数 値 アイテム・

カテゴリー カテゴリー カテゴリー 数 値

職 業 政党支持の方向 投票理由(全国区)

専 門 職 ‑269  250  個 人 的 魅 力 ー104 管 理 職 ‑201  A‑ 党 ‑291  政 治 的 能 力 ‑035  事 務 職 118  ‑545  持 政 党 126  工 員 ・ 店 員 1397  ‑289  団 体 の 推 薦 ー112

自 営 業 516  ‑564  投票理由(地方区)

そ の 他 410  新 自 由 ク ラ プ 112  個 人 的 魅 力 374  無 職 ー175 派 185  政 治 的 能 力 145  世帯収入 支 持 な し 280  ‑336  15万 円 未 満 014  基本的態度 団 体 の 推 薦 ‑204  20万 円 未 満 348  ‑199  投票に参考

30万 円 未 満 013  ‑137  家族・友人の推薦 520  30万 円 以 上 ‑397  397  団 体 の 推 薦 ‑060 

国政の影響 野党連合暮らし 自 分 自 身 の 判 断 ー110

影 響 が あ る ー121 < な る ‑722  新 聞 ・ ラ ジ オ ・ ー417 影 響 が な い 353  か わ ら な い 356  テレビ

悪 <  な る ー176 演 説 会 209 

別 の 方 向 で あ り , 支 持 な し 層 , 自 民 党 , 諸 派 , 新 自 由 ク ラ プ 支 持 者 が 他 の3類 型 の 弁 別 に 寄 与 す る 。 ク ロ ス 表 に お い て は 民 社 党 支 持 者 を 例 外 と す る が , 他 政 党 支 持 者 は こ れ を 支 持 す る 方 向 に あ るといえる。 「 公 党 性 不 信 型 」 に は 自 民 党 支 持 者 が 多 く 「 国 民 代 表 性 信 頼 型 」 に は 新 自 由 ク ラ プ 支 持 者 , 支 持 な し 層 が 多 い 。 支 持 な し 層 は 「 国 民 代 表 性 不 信 型 」 の 中 で も 占 め る 割 合 が 高 い 。

「基本的政治・社会的態度」37)は 革 新 的 態 度 と 中 間 的 態 度 が 「 公 党 性 信 頼 型 」 , 保 守 的 態 度 が 他 の3類 型 の 弁 別 に 寄 与 し て い る 。 ク ロ ス 表 で は 「 国 民 代 表 性 信 頼 型 」 に 革 新 的 態 度 の 割 合 が 高 く , 公 党 性 信 頼 型 が こ れ に 次 ぐ 。 「 公 党 性 不 信 型 」 が 保 守 的 態 度 の 割 合 が 高 く , 「 国 民 代 表 性 不 信 型 」 がこれに次ぐ。

「 投 票 理 由 」 は ク ロ ス 表 に お い て 全 国 区 と 地 方 区 の 間 に 顕 著 な 差 は み ら れ な い が こ こ で 弁 別 に 37)  基本的政治・社会的態度は以下の問から保守的,中間的,革新的態度を構成した。

a. 今までどおりの安全なやり方と,失敗するかもしれないが大きな成功が望めるやり方がある場合,

あなたはどちらのやり方をお選びになりますか。

b. 新しい仕事や新しい方法を教えてもらった時,すぐそれをやってみるほうですか。

C• 今までおこなわれてきたことを変えてもろくなことはないと思われますか。

d. 何か世問とは変わった活動や生活をしてみたいと思いますか。

項目分析の結果, 4問とも同質のものであることが判明したので,それぞれの問の選択肢を同方向に統 ー,順位スコア化し, 4問全部の得点を合計して尺度値とした。その分布状況は次のとおりである。

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妥蛉;=保守的),

‑ 9 4 ‑

第16 (階級帰属態度) P <.05  (政党支持)

(野党連合下の暮らし)

類~

労階働者

謬喜嗜 INA., 

計(%)よくなかわら悪くな

NA.I

計(%)塁付翡憎含晶『

9

塁説会

NA. 

計(%) ない 公党性信頼型52.5 47.5 100.0 50.9 28.8 16.9 3.4 100.0 6.8 18.6 45.8 16.9 8.5 3.4 100.0  国民代表性信頼型28.6 61.4 100.0 21.1 56.1 22.8 100.0 3.5 3.5 63.2 10.5 17.5 1.8 100.0  公党性不信型36.4 54.5 9.1 100.0 6.1 57.6 36.1 100.0 12.1 18.2 42.3 6.1 15.2 6.1 100.0  国民代表性不信型57.5 40.4 2.1 100.0 80.8 14.9 4.3 100.0 17.0 8.5 40.5 8.5 8.5 17.0 100.0  非類型グループ40.6 56.0 1.8 1.6 100.0 8.9 70.8 15.5 4.8 100.0 8.9 7.1 42.7 19.4 8.2 13.7 100.0  42.6 54.4 1.9 1.1 100.0 13.1 65.6 17.4 3.9 100.0 9.0 8.5 44.6 16.9 9.5 11.5 100.0 

(投票の参考にしたもの)

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公明党

1

民社党共産党

1, 鰐 梵

は大なはかなき

町ほとん I I 

自民党社会党諸派

NA. 

計(%)だき 大いななど影し

NA.

計(%) 1,  公党性信頼型15.3 22.0 10.2 5.1 23.7 5.1 1.7 16.9 100.0 39.0 45.7 13.6 1.7 100.0  国民代表性信頼型19.3 8.8 3.5 3.5 14.0 19.3 1.8 29.8 100.0 22.8 63.2 10.5 3.5 100.0  公党性不信型60.6 12.1 3.0 9.1 9.1 6.1 100.0 24.2 39.4 30.3 6.1 100.0  国民代表性不信型23.4 14.9 2.1 4.3 8.5 6.4 36.1 4.3 100.0 12.8 42.5 36.2 8.5 100.0  非類型グループ22.1 11.4 3.7 8.4 7.3 9.4 4.3 28.6 4.8 100.0 14.4 47.0 29.0 7.1 2.5 100.0  体23.3 12.5 3.9 7.3 8.8 9.8 3.8 27.0 3.6 100.0 17.8 47.7 26.5 6.3 1.7 100.0  P<.001  (国政の影響)

P <.05 

95

~

魅個人的政能治的力1支政持推団体薦

NA.J

計(%)魅個人的力I

i

政能治的 推団体薦

NA. 

計(%)革新的

I

1中間的保守的

INA., 

計(%) 公党性信頼型18.6 10.2 45.8 8.5 16.9 100.0 15.3 6.8 50.8 8.5 18.6 100.0 37.3 49.1 11.9 1.7 100.0  国民代表性信頼型54.4 15.8 15.8 3.5 10.5 100.0 52.6 22.8 14.0 1.8 8.8 100.0 42.1 38.6 14.0 5.3 100.0  公党性不信型27.3 6.1 33.3 24.2 9.1 100.0 30.2 18.2 27.3 15.2 9.1 100.0 12.1 36.4 42.4 9.1 100.0  国民代表性不信型38.4 17.0 8.5 10.6 25.5 100.0 46.9 10.6 8.5 8.5 25.5 100.0 17.0 38.3 38.3 6.4 100.0  非類型グループ34.3 13.9 18.5 10.0 23.3 100.0 33.3 11.6 21.7 9.4 24.0 100.0 23.5 43.7 28.5 4.3 100.0  体34.5 13.6 20.8 10,1 21.0 100.0 34.2 12.5 23.0 8.8 21.5 100.0 25.4 42.9 27.1 4.6 100.0 

(投票理由・全国区)

P <.001  (投票理由・地方区) P <.001 P<.001 

<.01  (甚本的政治・社会的態度) <.01 

固蒜巌堡ぃ竺f5淘儲邪0熔瀾強涛iふふ和勅雖蔀r生饂︵廿巌・苺汁︶

寄与するのは地方区選挙での投票理由である。支持政党の公認候補,家族,親戚,知人の推薦,

団体の推脱が「公党性信頼型」の弁別,候補者の個人的魅力,政治的能力が他の3類型の弁別に 寄与している。クロス表において「国民代表性信頼型」は候補者の個人的魅力を重視する人々が 大半であり,次につづくものは候補者の政治的能力を重視する人々である。「国民代表性不信型」

は「国民代表性信頼型」に類似のバタンを示すが相対的に低いパーセンテージであって, NA.が 多い。 「公党性不信型」は自己の政党支持を重視するという投票理由と候補者の個人的魅力とに 分裂している。それに加えて家族,親戚,知人の推鷹,団体の推薦を理由に挙げたものが他類型 に比して多い。「公党性信頼型」は支持政党を投票理由とする割合が最も多く, 次いで個人的魅 力を重視する。

「国政の影響」はカテゴリーに与えられたヴェクトルでもクロス表の分布においても同じ方向 がみられる。「公党性信頼型」「国民代表性信頼型」「公党性不信型」「国民代表性不信型」の順で 国政は日常生活にかかわり合いがないと考えている。

ここで分析してきたのは有権者を政治的有効性感覚と投票決定の政党化との二つの次元から分 類して得られた典型的な4類型である。現実にはこの中問型に分類されうる人の方が一般的であ ろう。しかしながらこの4類型の分析を通じて有権者の政治的選好と政治的活動の特性を明確化 するという我々の意図はある程度達しえたと思う。 (1)学歴,収入の低い都市労働者住民に典型的 な型として「国民代表性不信型」「公党性不信型」があげられるがその特徴は日常的・個別的利 益の重視という立場から議員や政党を評価し特定政治的利益集約期待の見返りとして特定の議員 や政党・組織に対する忠誠を捧げ奉仕を実践する傾向がみられる。 (2)これに対して専門的・管理 的職業従事者を中心とした比較的学歴に恵まれ収入も高い新中間層に典型的な型は「公党性信頼 型」であり,その特徴は,個別的で短期的な利益の重視というよりはむしろ普遍的で長期的な利 益の重視という立場から議員や政党を評価し,従ってそれらに特定的ではない一般的能力を要求 する。そのためには特定利益集約期待に緊縛された政党の在り方を脱却した連合政党的政党活動 を期待する傾向がみられるということになるだろう。 「国民代表性信頼型」の特性規定について 我々の分析は成功していないが,それは政策決定に集約される利益の帰属主体を国民におく代表 の要請と,その役割遂行に必要な綜合的政治能力と手腕を保持する代表の出現期待が,激烈な政 党化という政治状況の中で国民の確立された政治観となり難いことに主因があると思われる。

参議院の政党化は認容せざるを得ない。しかし,現今のごとく政党が厳格な党議党則をもって 議員の言動を拘束し,議員をして国民の代表ではなく政党の代表者たらしめたり,あるいは自己 の数的勢力の保持を主眼として「集票マシン的・採決要員的」候補者に依存したりする状況を批 判する政治観から,政党選択を基底に候補者個人の政治的能力を重視し,国民的利益表出ー集約機 能遂行者としての自覚に立ち政治的手腕を発揮する人材を選択するという有権者の政治的態度・

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