第 5 章 : インターフェース制御
5.2 リンクアグリゲーション
5.2.1 スタティック論理インターフェースの設定 [書式]
static-channel-group link-id no static-channel-group [パラメーター]
link-id : <1-8>
スタティック論理インターフェース番号
[入力モード]
インターフェースモード [説明]
対象インターフェースをlink-idで指定したスタティック論理インターフェースに所属させる。
no形式で実行した場合は、対象インターフェースをスタティック論理インターフェースから脱退させる。
[ノート]
本コマンドはLANポートにのみ設定可能。
スタティック論理インターフェースが存在しないlink-idに対して、LANポートを所属させる場合は、新たにスタテ ィック論理インターフェースが生成される。
スタティック論理インターフェースから脱退させた結果、所属するLANポートが無くなった場合は、スタティック 論理インターフェースが削除される。
1つのスタティック論理インターフェースに最大8つのLANポートを所属させることができる。
既に存在しているスタティック論理インターフェースに対して所属させる場合は、LANポートとスタティック論理 インターフェースで、以下の設定を全て一致させること。設定が異なる場合はエラーとなる。
• shutdownコマンドの設定
• VLANの設定
新たにスタティック論理インターフェースが生成される場合は、LANポートの上記設定がスタティック論理インタ ーフェースの初期設定となる。
ポートミラーリングのミラーポートとして使用しているLANポートは、スタティック論理インターフェースに所属 させることができない。
1つのLANポートを複数の論理インターフェースに所属させることは出来ない。no形式で脱退させてから異なる 論理インターフェースに所属させること。
[設定例]
LANポート #9をスタティック論理インターフェース #5に所属させる。
SWX2210(config)#interface port1.9
SWX2210(config-if)#static-channel-group 5
5.2.2 スタティック論理インターフェースの状態表示 [書式]
show static-channel-group [入力モード]
非特権EXECモード, 特権EXECモード [説明]
スタティック論理インターフェースの状態を表示する。
存在するスタティック論理インターフェースごとに以下の項目が表示される。
• スタティック論理インターフェース名
• ロードバランス機能のルール
• 所属しているLANポートのインターフェース名
ロードバランス機能のルールについては、port-channel load-balanceコマンドのtypeパラメーター参照のこと。
[設定例]
スタティック論理インターフェースの状態を表示する。
SWX2210#show static-channel-group
% Load balancing: src-dst-mac
% Static Aggregator: sa1
% Member:
port1.2 port1.3
% Static Aggregator: sa5
% Member:
port1.9 port1.11 port1.13 port1.15
5.2.3 ロードバランス機能のルールの設定 [書式]
port-channel load-balance type no port-channel load-balance [パラメーター]
type : 転送先インターフェースを決めるためのルール
type 説明
dst-ip 宛先IPv4/IPv6アドレス
dst-mac 宛先MACアドレス
dst-port 宛先TCP/UDPポート番号
src-dst-ip 送信元および宛先IPv4/IPv6アドレス
src-dst-mac 送信元および宛先MACアドレス
src-dst-port 送信元および宛先TCP/UDPポート番号
src-ip 送信元IPv4/IPv6アドレス
src-mac 送信元MACアドレス
src-port 送信元TCP/UDPポート番号
[初期設定]
port-channel load-balance dst-ip [入力モード]
グローバルコンフィグレーションモード [説明]
ロードバランス機能の転送先インターフェースを決めるためのルールを設定する。
no形式で実行した場合は初期設定に戻る。
[ノート]
本コマンドはシステム全体の設定となる。
IPv4/IPv6パケットではないフレームの場合は、設定されているルールに関わらず、送信元および宛先MACアドレ
スを元に転送先インターフェースが決定する。
[設定例]
ロードバランス機能で、送信元および宛先IPv4/IPv6アドレスを元に転送先インターフェースを決定するように設定 する。
SWX2210(config)#port-channel load-balance src-dst-ip