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リサーチ・デザイン

ドキュメント内 産業統合化の要因分析と (ページ 33-36)

(筆者作成)

本章では、前章で紹介した視点を踏まえ、いかに産業内の競争優位の動きをとらえるか を議論する。

前述したように、本論文では産業内の企業の競争優位を EP により測定する。期待超過リ ターンは ROIC と産業平均の ROIC(図 6-1 の中の average)の差で表される。

横軸にバリューチェーンを構成するプロセス(アクティビティ、モジュール)を並べ、

縦軸に EP の大きさを取ると、バリューチェーンのどの部分で超過リターンが生まれている のかがわかる。

図 6-2

(筆者作成)

EP, NOPLAT

WACC average

Value Chain, Value-Network

Activity, Module

EP, NOPLAT

WACC average

Value Chain, Value-Network

Activity, Module 価値創造ゾーン

価値破壊ゾーン

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図 6-2 は ROIC が WACC を上回っている部分について「価値創造ゾーン」、WACC を下回っ ている部分について「価値破壊ゾーン」を示している。価値創造ゾーンは、各サブシステ ムにおいて「WACC は上回っているが、産業平均の ROIC は下回っている」領域についても価 値創造ゾーンとしている。

図 6-3

(筆者作成)

図 6-3 は価値創造ゾーンの中でも、産業平均の ROIC を超過した領域について、各サブシス テムの「競争優位」の大きさを示している。

これらの図からわかるように、EP のマッピングは産業バリューチェーン内の各サブシス テムのどこで超過リターンが生まれ、どこで価値が破壊されているのかが把握することが できる。

ここまでの説明では、EP のマッピングについて説明したが、同様に ROIC と WACC の関係 だけについても同じような図を描くことができる(EP はスプレッド(ROIC-WACC)に投下資 産額を掛けたものに等しいので、EP の大きさはこのスプレッドの大きさに依存して決まる)。 図 6-4

(筆者作成)

本論文では、この図を時間軸へ展開する(図 6-4)。WACC は産業もしくは産業の供給する 製品・サービスのライフサイクルを反映していると考えられ、またそのセグメントに期待

EP, NOPLAT

WACC average

Value Chain, Value-Network

Activity, Module 競争優位

産業のライフサイクルの反映 競争均衡の圧力

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される平均的な収益率も反映されていると考えられる。一方、産業平均の ROIC は、時間を 経るにつれて、競争均衡の圧力から、WACC にその値が近づくと考えられる。

図 6-5

(筆者作成)

よって本論文の以降の章では、WACC=産業平均の ROIC(図では WACC=average)と考え、

EP についても、その大きさを ROIC で代替して考えていく(図 6-5)。

競争優位の分布を把握したところで、次は、バリューチェーンのどの部分で M&A が起こ ったのかを考察する(図 6-6)。後述する事例研究では PC 産業を取り上げ、主要な M&A が バリューチェーン内の競争優位をどのように取り込もうとしたのかを考察していく。

図 6-6

(筆者作成)

0%

1%

2%

3%

4%

5%

6%

7%

8%

9%

10%

上流 下流

ROIC,WACC,average

ROIC WACC=average

産業構造を大きく変えると 思われるビッグディールが 起こった年を詳細に分析

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ドキュメント内 産業統合化の要因分析と (ページ 33-36)