• 検索結果がありません。

ライントレーサの仕様と設計モデル

ドキュメント内 JAIST Repository https://dspace.jaist.ac.jp/ (ページ 71-74)

7.2 ライントレーサの事例

7.2.1 ライントレーサの仕様と設計モデル

本提案手法を説明するための事例として,ETロボコン[28]で用いられる「ラ イントレーサロボット」(ライントレーサ)を例に挙げる.ライントレーサを図 7.14に記載する.また,以下に基本仕様を記載する.

左右それぞれのモータ出力にてタイヤを制御する.

白地に黒色のラインの色を光センサを用いて認識し,タイヤ制御によりラ インをトレースする.

外乱光は考慮しない.

ジャイロセンサを用いて倒立振子制御により2輪倒立を行う.

ライントレーサ コースからの

反射光

光センサ

光センサ値 モータ 操作

現象

図 7.14: ライントレーサ

このソフトウェアはラインをトレースするために,光センサを用いて光の反射 量を観測し,反射量によって光センサ下にある色を認識する.色の認識によりラ イントレーサは,駆動モータを制御し,ラインをトレースする走行を行う.また,

ラインをスムーズにトレースする一般的な技術であるPID制御を用いる.この要 求仕様は次の通りである.また,その設計のシステム構成図を図7.15に示す.こ のシステム構成図においてシステムには,フィードバック制御を行うコントロー ラ部があり,センサの光センサを制御するモジュール,そしてアクチュエータの モータを制御するモジュールが存在する.外部環境には,光センサ値の変化に直 接影響を及ぼすラインの色をモデル化している.

PID制御は,ライントレーサの車体がラインに沿う旋回と前進を行うこと で実現される.

旋回および前進はモータ制御によって行われる.

ラインに沿う旋回は,光センサによるラインの色に相当する光センサ値を 取得し,旋回の向きと力を計算,そしてその計算結果を基にモータ制御に

図 7.15: ライントレーサの設計のシステム構成図 よる旋回を行う.

光センサから値を取得する周期は1msである.

その計算は,P成分,I成分,D成分の総和であり,ライントレーサのコン トロール部が行う.

P = (今回の光センサ値−1Tの光センサ値)×係数(36)

I = (今回の光センサ値−閾値(575))×係数(1)

D =((今回の光センサ値−1Tの光センサ値)−(1Tの光センサ値−2T の光センサ値))×係数(4)

ここで,このPID制御に関してモデル検査を行う場合を想定する.PID制御は フィードバック制御を行う技術である.そのため検査する性質は,「直線をトレー スする時,ライントレーサが旋回を行う力はいつか無くなる」や「デッドロック は常に発生しない」などが考えられるが,本事例では「今回のセンサ値と閾値の 差が1Tのセンサ値と閾値の差より小さければ,モータへのパワー値は1Tより 必ず小さい.」との検査する性質について検証する.

ドキュメント内 JAIST Repository https://dspace.jaist.ac.jp/ (ページ 71-74)