RHEL 5 の SCSI タイムアウトの設定
6 マルチパスソフトウェアの設定
この章では、3PAR StoreServ Storage とともに動作する Linux ホスト上のマルチパスソフト ウェアのセットアップ方法を説明します。
Hewlett Packard Enterprise は RHEL に対して、次のマルチパスソリューションをサポートし ています。
• デバイスマッパーマルチパス (DM マルチパス)
• Veritas Dynamic MultiPathing (DMP)
これらのソリューションをセットアップするためには、以下の手順を参照してください。
DM マルチパスのセットアップ
DM マルチパス (Device Mapper Multipathing) をセットアップするには、以下の手順に従いま す。
1. 必要なソフトウェアパッケージをインストールします。
2. DM マルチパス構成ファイルを修正します。
3. DM マルチパスを有効にし、起動します。
4. initramfs ファイルシステムでマルチパスをセットアップします。
5. Host Persona を変更します (オプション)。
必要なソフトウェアパッケージのインストール
ご使用のシステム上に DM マルチパスのセットアップをする前に、システムが更新され、
device-mapper-multipath パッケージを含むことを確認します。
インストールされている device-mapper-multipath パッケージを確認します。
# rpm -qa | grep device-mapper
必要に応じて、RHEL ツールを使用し、device-mapper-multipath パッケージをインス トールします。
DM マルチパス構成ファイルの修正
DM マルチパスでは、/etc/multipath.conf ファイルを使用してマルチパスのパラメーター を設定します。 /etc/multipath.conf ファイルを編集して 3PAR StoreServ Storage アレ イとの接続を最小構成にします。 /etc/multipath.conf に設定されたエントリーは、DM マルチパス用のデフォルトのカーネルパラメーターを上書きします。 既存の /etc/
multipath.conf ファイルがない場合は、このファイルを作成します。
注記: /etc/multipath.conf エントリーの追加オプションについては、Red Hat の Web サイトにある『DM Multipath Configuration and Administration』の適切なバージョンを参照し てください。
http://jp.redhat.com
/etc/multipath.conf ファイル中の、現在使用しているデバイスのデバイスセクションを 除くすべてのエントリーを、削除するかコメントアウトします。 これらの編集を実行する と、/etc/multipath.conf の該当するセクションは以下のように表示されます。
106 マルチパスソフトウェアの設定
注記: 以降のセクションの例では、user_friendly_names 属性に no が設定されています (SAN ブートの例を除く)。
• no を設定すると、システムがストレージボリュームの WWID をマルチパスデバイスの別
名として使用することを指定します。 たとえば、 /dev/mapper/350002ac00002021 です。
• yes を設定すると、システムが /etc/multipath/bindings ファイルを使用して mpathn 形式でマルチパスに永続的な固有の別名を割り当てることを指定します。
アプリケーションの要件によっては、どちらの設定も動作します。 WWID を使用すると、マ ルチパスデバイスを 3PAR StoreServ Storage ボリュームへより簡単にマッピングできます。
ALUA Persona を使用 (3PAR OS 3.1.3 以降で推奨)
RHEL 6.6 以降および RHEL 7.0 以降で ALUA Persona 使用の場合:
defaults {
polling_interval 10 user_friendly_names no find_multipaths yes }
devices {
device {
vendor "3PARdata"
product "VV"
path_grouping_policy group_by_prio path_selector "round-robin 0"
path_checker tur
features "0"
hardware_handler "1 alua"
prio alua
failback immediate
rr_weight uniform
no_path_retry 18
rr_min_io_rq 1
detect_prio yes
# fast_io_fail_tmo 10
# dev_loss_tmo 14
} }
注記:
• RHEL 6 および RHEL 7 では、round-robin 以外にも動的負荷分散ポリシーを提供し、
すべてがサポートされています。 利用可能または必要な場合には、他の負荷分散ポリシー に path_selector 属性を設定できます。 現在使用可能な他のポリシーは、queue-length と service-time です。
• Broadcom CNA を使用する場合は属性 fast_io_fail_tmo および dev_loss_tmo の設
定が必要です。 Broadcom CNA を使用する場合は、これらのエントリーからコメントタ グを削除します。
• 3PAR OS 3.1.1 よりも前のバージョンの場合は、no_path_retry の値を、18 ではなく
12 に変更してください。さらに polling_interval の値を、10 ではなく 5 に変更して ください。
DM マルチパスのセットアップ 107
RHEL 6.1~RHEL 6.5 で ALUA Persona 使用の場合:
defaults {
polling_interval 10
max_fds 8192
user_friendly_names no }
devices {
device {
vendor "3PARdata"
product "VV"
path_grouping_policy group_by_prio path_selector "round-robin 0"
path_checker tur
features "0"
hardware_handler "1 alua"
prio alua
failback immediate
rr_weight uniform
no_path_retry 18
rr_min_io_rq 1
detect_prio yes
# fast_io_fail_tmo 10
# dev_loss_tmo 14
} }
注記:
• RHEL 6 は、round-robin 以外にも動的負荷分散ポリシーを提供し、すべてがサポート
されています。 利用可能または必要な場合には、他の負荷分散ポリシーに path_selector 属性を設定できます。 現在使用可能な他のポリシーは、queue-length と service-time です。
• RHEL 6.2 以降の場合、rr_min_io_rq 属性がサポートされており、その値は 1 です。
RHEL 6.1 では、この属性を rr_min_io 属性に置き換え、その値として 1 を設定してく ださい。
• RHEL 6.4 以降では、detect_prio 属性がサポートされています。 それより前の RHEL
リリースでは、このエントリーを削除してください。
• 属性 fast_io_fail_tmo および dev_loss_tmo の設定は、Broadcom CNA を使用する のに必要です。 Broadcom CNA を使用する場合、これらのエントリーからコメントタグ を削除します。
• 3PAR OS 3.1.1 よりも前のバージョンの場合は、no_path_retry の値を、18 ではなく
12 に変更してください。さらに polling_interval の値を、10 ではなく 5 に変更して ください。
108 マルチパスソフトウェアの設定
RHEL 5.8 以降で ALUA Persona 使用の場合:
defaults {
polling_interval 10 user_friendly_names no }
devices {
device {
vendor "3PARdata"
product "VV"
path_grouping_policy group_by_prio path_selector "round-robin 0"
path_checker tur
features "0"
hardware_handler "1 alua"
prio_callout "/sbin/mpath_prio_alua /dev/%n"
failback immediate
rr_weight uniform
no_path_retry 18
rr_min_io 100
} }
注記:
• Oracle Linux UEK 5.10 以降では、属性 prio_callout を prio に置き換え、値には alua を設定します。
• 3PAR OS 3.1.1 よりも前のバージョンの場合は、no_path_retry の値を、18 ではなく
12 に変更してください。また、polling_interval の値を、10 ではなく 5 に変更して ください。
DM マルチパスのセットアップ 109
Generic Persona の使用
RHEL 6.6 以降および RHEL 7.0 以降で Generic Persona 使用の場合:
defaults {
polling_interval 10 user_friendly_names no find_multipaths yes }
devices {
device {
vendor "3PARdata"
product "VV"
path_grouping_policy multibus
path_selector "round-robin 0"
path_checker tur
features "0"
hardware_handler "0"
failback immediate
rr_weight uniform
no_path_retry 18
rr_min_io_rq 1
# fast_io_fail_tmo 10
# dev_loss_tmo 14
} }
注記:
• RHEL 6 および RHEL 7 では、round-robin 以外にも動的負荷分散ポリシーを提供し、
すべてがサポートされています。 利用可能または必要な場合には、他の負荷分散ポリシー に path_selector 属性を設定できます。 現在使用可能な他のポリシーは、queue-length と service-time です。
• 属性 fast_io_fail_tmo および dev_loss_tmo の設定は、Broadcom CNA を使用する のに必要です。 Broadcom CNA を使用する場合、これらのエントリーからコメントタグ を削除します。
• 3PAR OS 3.1.1 よりも前のバージョンの場合は、no_path_retry の値を、18 ではなく
12 に変更してください。また、polling_interval の値を、10 ではなく 5 に変更して ください。
110 マルチパスソフトウェアの設定
RHEL 6.1~RHEL 6.5 で Generic Persona 使用の場合:
defaults {
polling_interval 10
max_fds 8192
user_friendly_names no }
devices {
device {
vendor "3PARdata"
product "VV"
path_grouping_policy multibus
path_selector "round-robin 0"
path_checker tur
features "0"
hardware_handler "0"
failback immediate
rr_weight uniform
no_path_retry 18
rr_min_io_rq 1
# fast_io_fail_tmo 10
# dev_loss_tmo 14
} }
注記:
• RHEL 6 は、round-robin 以外にも動的負荷分散ポリシーを提供し、すべてがサポート
されています。 利用可能または必要な場合には、他の負荷分散ポリシーに path_selector 属性を設定できます。 現在使用可能な他のポリシーは、queue-length と service-time です。
• RHEL 6.2 以降では、rr_min_io_rq 属性がサポートされています。 RHEL 6.1 では、こ
の属性を rr_min_io 属性に置き換え、その値として 1 を設定してください。
• 属性 fast_io_fail_tmo および dev_loss_tmo の設定は、Broadcom CNA を使用する のに必要です。 Broadcom CNA を使用する場合、これらのエントリーからコメントタグ を削除します。
• 3PAR OS 3.1.1 よりも前のバージョンの場合は、no_path_retry の値を、18 ではなく
12 に変更してください。さらに polling_interval の値を、10 ではなく 5 に変更して ください。
DM マルチパスのセットアップ 111
RHEL 5 で Generic Persona 使用の場合:
defaults {
polling_interval 10
max_fds 8192
user_friendly_names no }
devices {
device {
vendor "3PARdata"
product "VV"
path_grouping_policy multibus
path_selector "round-robin 0"
path_checker tur
features "0"
hardware_handler "0"
failback immediate
rr_weight uniform
no_path_retry 18
rr_min_io 100
} }
注記:
• RHEL 5.2 以降では、max_fds 属性がサポートされています。 RHEL 5.2 よりも前のバー
ジョンの場合は、max_fds エントリーを削除してください。
• 3PAR OS 3.1.1 よりも前のバージョンの場合は、no_path_retry の値を、18 ではなく
12 に変更してください。また、polling_interval の値を、10 ではなく 5 に変更して ください。
112 マルチパスソフトウェアの設定
SAN ブートの設定
DM マルチパス設定ファイルは、SAN ブートに対し、RHEL の SAN ブートのインストール中 に異なる方法でセットアップされます。 /etc/multipath.conf ファイルが自動的に編集さ れ、インストールの一部としてグローバルマルチパスオプション user_friendly_names が 有効になります。
user_friendly_names 属性は、いくつかの状況で問題が生じることがあります。 特に、シ ステムのブートデバイスがマルチパスを使用していて、user_friendly_names オプション を使用すると、/var/lib/multipath/bindings ファイル中のユーザーフレンドリな設定 がカーネルイメージに含められます。 後日、デバイスを追加または削除するなどして、スト レージのセットアップを変更すると、カーネルイメージ内部のバインディング設定と、/var/
lib/multipath/bindings ファイル内のバインディング設定が一致しなくなります。 カー ネルイメージと /var/lib/multipath/bindings の間でバインディングが一致しないと、
デバイスへのマウントポイントが正しく割り当てられず、ファイルシステムが壊れたりデータ が失われる可能性があります。
これを避けるには、エイリアスオプションを使用し、/etc/multipath.conf ファイル内の システムブートデバイスの user_friendly_names オプションを上書きします。
• 次のようにしてブートディスクの WWID を特定します。
RHEL 7 または RHEL 6 の場合:
# /lib/udev/scsi_id --whitelisted --replace-whitespace --device=/dev/sda 360002ac000000000000002c6000185e9
RHEL 5 の場合:
# scsi_id -g -u -s /block/sda 350002ac001b90031
• /etc/multipath.conf のマルチパスエントリーを使用して、ブートディスクの WWID に対するエイリアス名 bootLUN またはお好みの名前を設定します。
multipaths {
multipath {
wwid 360002ac000000000000002c6000185e9 alias bootLUN
} }
DM マルチパスのセットアップ 113