はじめに
本章では、RS-232Cホストインタフェース用にスキャナをプログラミングする手順について説明します。RS-232Cイ ンタフェースは、クレードルを POS デバイス、ホストコンピュータ、または空いている RS-232C ポート(COM ポー トなど)があるその他のデバイスに接続する際に使用されます。
使用する特定のホストが表 7-2 に掲載されていない場合は、通信パラメータをホストデバイスと一致するように設定 します。詳細は、ホストデバイスのマニュアルを参照してください。
本章で説明するバーコードメニューでは、デフォルト値にアスタリスク(
*
)を付けています。NOTE
デジタルスキャナでは、大半のシステムアーキテクチャと接続できる TTLレベルのRS-232C信 号を使用します。RS-232C信号レベルが必要なシステムアーキテクチャ向けに、Motorola社で は、TTL レベルを RS-232C レベルに変換するさまざまなケーブルを用意しています。詳細は、
弊社代理店までお問い合わせください。
RS-232Cインタフェースの接続
スキャナは、ホストコンピュータに直接接続します。
図7-1 RS-232C直接接続
1. RS-232C インタフェースケーブルのモジュラコネクタをクレードルのケーブルインタフェースポートに接続しま す。詳細は、「クレードルの接続」(P.1-4)を参照してください。
2. RS-232Cインタフェースケーブルのもう一端をホストのシリアルポートに接続します。
3. 必要に応じて、クレードルに電源を接続します。
4. すべての接続が確実に行われていることを確認します。
5. クレードル上のバーコードをスキャンして、スキャナとクレードルをペア設定します。
6. 「RS-232Cホストタイプ」(P.7-6)に掲載されている適切なバーコードをスキャンして、RS-232Cのホストタイプ を選択します。
7. 他のパラメータオプションを変更するには、本章に掲載されている適切なバーコードをスキャンします。
NOTE
インタフェースケーブルは、構成によって異なります。図7-1に示すコネクタは、ほんの一例に すぎません。実際には、別のコネクタが使用される場合もありますが、クレードルの接続手順は 同じです。
NOTE
ホストケーブルを交換する前に電源を切ってください。そうしないと、スキャナが新しいホスト を認識できない場合があります。
ホストへのシリアルポートコネクタ
インタフェースケーブル
RS-232Cのデフォルト設定
表 7-1 に、RS-232C ホストパラメータのデフォルトの一覧を示します。オプションを変更する場合は、本章に掲載さ れている適切なバーコードをスキャンします。
NOTE
ユーザ設定、ホスト、バーコード形式、およびその他のデフォルト設定に関する詳細は、「付録 A デフォルト設定一覧」を参照してください。
表7-1 RS-232Cホストのデフォルト一覧
パラメータ デフォルト 参照ページ
RS-232Cホストのパラメータ
RS-232Cホストタイプ 標準RS-232C 7-6
ボーレート 9600 bps 7-7
パリティ なし 7-9
受信エラーのチェック 許可 7-10
ストップビット 1ストップビット 7-10
データ長 8ビット 7-10
ハードウェアハンドシェイク なし 7-11
ソフトウェアハンドシェイク なし 7-12
ホストシリアルレスポンスタイムアウト 2秒 7-13
RTS 制御線の状態 Low 7-14
<BEL>キャラクタによるビープ音 <BEL>で鳴らさない 7-14
キャラクタ間ディレイ 0ミリ秒 7-15
Nixdorf Mode A/BとOPOS/JPOSのビープ音とLEDオプ ション
通常の操作 7-16
不明な文字の無視 不明な文字を含むバーコー
ドを送信する
7-17
RS-232Cホストのパラメータ
さまざまなRS-232Cホストが、それぞれ独自のパラメータデフォルト設定でセットアップされています(表7-2)。ホ ストタイプを選択すると、次の表に示すデフォルト値が設定されます。
表7-2 端末固有のRS-232C
パラメータ 標準
(デフォルト) ICL Fujitsu
Wincor-Nixdorf Mode A
Wincor-Nixdorf Mode B
Olivetti Omron OPOS/
JPOS コードIDの転送 転送しない 転送する 転送する 転送する 転送する 転送する 転送する 転送する
データ転送
フォーマット データのみ データ/サ フィックス
データ/サ フィックス
データ/サ フィックス
データ/サ フィックス
プリフィッ クス/データ /サフィック ス
データ/サ フィックス
データ/サ フィックス
サフィックス CR/LF
(7013)
CR
(1013)
CR
(1013)
CR
(1013)
CR
(1013)
ETX
(1002)
CR
(1013)
CR
(1013)
ボーレート 9600 9600 9600 9600 9600 9600 9600 9600
パリティ なし Even なし Odd Odd Even なし Odd
ハードウェア ハンドシェイク
なし RTS/CTS Option 3
なし RTS/CTS Option 3
RTS/CTS Option 3
なし なし RTS/CTS Option 3 ソフトウェア
ハンドシェイク
なし なし なし なし なし Ack/Nak なし なし
シリアルレスポンス タイムアウト
2秒 9.9秒 2秒 9.9秒 9.9秒 9.9秒 9.9秒 9.9秒
ストップビット 1 1 1 1 1 1 1 1
ASCIIフォーマット 8ビット 8ビット 8ビット 8ビット 8ビット 7ビット 8ビット 8ビット
<BEL>による ビープ音
無効 無効 無効 無効 無効 無効 無効 無効
RTS制御線の状態
Low状態 High状態 Low状態 Low状態 Low状態 = 送信データ なし
Low状態 High状態 Low状態 = 送信データ なし
プリフィックス なし なし なし なし なし STX
(1003)
なし なし
* Nixdorf Mode BでCTSがLow状態の場合、読み取りは無効です。CTSがHigh状態の場合は、バーコードの読み取りができます。再度、
読み取りを行うには、データ転送完了後、ホストでRTSをLow状態(0.1ms以上)からHigh状態にしてください。
** スキャナが適切なホストに接続されていない場合に Nixdorf Mode B をスキャンすると、スキャンできていないように見えることがあ ります。この現象が起こる場合は、スキャナへの電源のオフ/オンが行われる5秒以内に別のRS-232Cホストタイプをスキャンしてくださ い。
RS-232Cホストのパラメータ(続き)
端末として、ICL、Fujitsu、Nixdorf Mode A、Nixdorf Mode B、Olevetti、Omron、OPOS/JPOSのホストタイプを 選択すると、次の表 7-3 に示すコード ID キャラクタの転送が有効になります。これらのコード ID キャラクタの設定 は、変更できません。またコード ID 転送機能とは関係ありません。したがって、これらの端末を選択した場合は、
コードID転送機能を有効にする必要はありません。
表7-3 端末固有のコードIDキャラクタ
コードタイプ ICL FujitsuWincor-Nixdorf Mode A
Wincor-Nixdorf Mode B
Olivetti Omron OPOS/
JPOS
UPC-A A A A A A A A
UPC-E E E C C C E C
EAN-8/JAN-8 FF FF B B B FF B
EAN-13/JAN-13 F F A A A F A
Code 39 C <len> なし M M M <len> C <len> M
Code 39 Full ASCII なし なし M M なし なし M
Codabar N <len> なし N N N <len> N <len> N Code 128 L <len> なし K K K <len> L <len> K I 2 of 5 I <len> なし I I I <len> I <len> I
Code 93 なし なし L L L <len> なし L
D 2 of 5 H <len> なし H H H <len> H <len> H GS1-128 L <len> なし P P P <len> L <len> P
MSI なし なし O O O <len> なし O
Bookland EAN F F A A A F A
Trioptic なし なし なし なし なし なし なし
Code 11 なし なし なし なし なし なし なし
IATA H<len> なし H H なし なし H
Code 32 なし なし なし なし なし なし なし
GS1 DataBar Variants なし なし E E なし なし なし
PDF417 なし なし Q Q なし なし なし
NOTE
<len>は読み取り桁数です
RS-232Cホストタイプ
RS-232Cのホストタイプを選択します。
1「標準RS-232」をスキャンすると、RS-232ドライバが有効になりますが、ポート設定(たとえば、パリティ、デー タ長、ハンドシェイクなど)は変更されません。別の RS-232 ホストタイプのバーコードを選択した場合は、これら の設定が変更されます。