第 6 章 実務経験からの考察
6.2 ベンチャーキャピタルファンドマネジャー へインタビュー
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ベンチャーキャピタルファンドマネージャーへヒアリング)ベンチャーキャピタルのファンドマネジャーへITバブルが発生した要因を口頭 にてヒアリングを行った。
質疑1.なぜITバブルは発生したのか?
回答:2000年当時は、特に欧米でのIT銘柄の株価が上昇し、日本国内の投 資家が挙って日本のIT銘柄に投資をしたいという気持ち(欲望)が多くあり、
ITベンチャーに投資するためのファンド(基金)を募集すると簡単にお金を 集めることができた。そのお金が投資に回った。企業価値を算出するときに、
上場しているIT銘柄を基準として考えたためベンチャー投資(未公開投資)
も割高な価値でも投資を行った。
質疑 2.なぜ日本は、1990 年の不動産バブルに懲りずにまたITバブル(当時
はITバブルという認識はない)に投資を行ったのか。
回答:不動産バブルで懲りたというよりもITというまた新しい分野(技術)
であるためどれくらいの価値があるのか当時は知る人間はいなかったと思われ る。したがって、バブルかどうかの判断についてその時点(当時)では、でき なかったと思われる。
質疑3.ファンドマネジャーがバブルを経験したならば、次のバブルは回避でき
るか?または、次のファンドマネジャーにその経験が継承されず再度バブルは 起きるのか。
回答:結局バブルを経験したファンドマネジャーが投資を行っても再度バブ ルが起きると思われる。なぜならまた、新しい技術が生まれたときにバブルが 発生するからである。また、10年程度経過の後起こるのではないか。
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図6.1 ベンチャーキャピタル年間投資額推移
図6.1では、ベンチャーキャピタルが1995年から2000年に行った投資金額 である。2000 年には、2,301 億円を投資し、1995 年からの推移でみると 1997 年に次ぐ投資金額である。インタビューによるITバブル当時に資金が集まり易 かったという証言も投資金額から鑑みると事実であると思料される。投資家(こ の場合ファンドの出資者)も新しいインターネットの技術に対する期待が膨ら み資金の流入が加速したと考察される。バブルを引き起こすためには、価格が 上昇しなければならず、その為の素地として流動性が平年よりも大きくなった ことは事実である。
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図6.2 年間ファンド組成件数推移
出典:財団法人ベンチャーエンタープライズセンター
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