13.7.1. プロトコールの内容変更の区分
プロトコール内容変更の際には、変更内容の実行(activation)に先だって「プロトコール改訂申請」を効果・安 全性評価委員会に提出し承認を得なければならない。
CJLSGでは、IRB又はIRBに準ずる組織にて承認された後のプロトコール内容の変更を改正・改訂の2種
類に分けて取り扱う。プロトコール内容の変更に該当しない補足説明の追加をメモランダムとして区別する。定 義と取り扱いは下記のとおりとする。 ただし6ヵ月以内の登録期間の延長は、プロトコール改訂手続き不要とす る。
(1)改正(Amendment)
試験に参加する患者の危険(risk)を増大させる可能性のある、もしくは試験の主要エンドポイントに関連するプ ロトコールの部分的変更。効果・安全性評価委員会および各医療機関の審査承認を要する。カバーページに効 果・安全性評価委員会の承認日および発行日を記載する。
(2)改訂(Revision)
試験に参加する患者の危険を増大させる可能性がなく、かつ試験の主要エンドポイントにも関連しないプロトコ ールの変更。研究代表者の承認を要する。医療機関の承認については各医療機関の取り決めに従う。カバー ページに研究代表者の承認日および発行日を記載する。
(3)メモランダム/覚書(Memorandom)
プロトコール内容の変更ではなく、文面の解釈上のバラツキを減らしたり、特に注意を喚起するなどの目的で、研究 代表者/研究事務局から試験の関係者に配布するプロトコールの補足説明。書式は問わない。配布前もしくは配布 後速やかに効果・安全性評価委員会への報告を要する。カバーページへの記載は不要である。
13.7.2. プロトコール改正/改訂時の医療機関の承認
試験中に効果・安全性評価委員会の承認を得て本プロトコールまたは患者への説明文書の改正がなされた場 合、改正されたプロトコールおよび説明文書は各医療機関で承認されなければならない。
内容変更が改正ではなく改訂の場合に、各医療機関の承認を要するか否かは各医療機関の取り決めに従う。
13.7.3. CRFの修正
試験開始後に、CRF に必要なデータ項目の欠落や不適切なカテゴリー分類等の不備が判明した場合、「8. 評 価項目・臨床検査・評価スケジュール」で規定した収集データの範囲を超えず、かつ CRF の修正により登録患 者の医学的・経済的負担を増やさないと判断される限りにおいて、CJLSG 理事長と研究事務局の合意の上で CRFの修正を行う。プロトコール本文の改訂を要さないCRFの修正はCJLSGとしてはプロトコール改訂としな い。CRFの修正に関する医療機関の長への報告や改訂申請の有無は施設の規定に従う。
13.8.臨床研究に関わる者の利益相反(COI)の管理について
13.8.1. 利益相反の管理
本研究に関わる研究者の利益相反は以下のように管理する。
1) 施設代表医師あるいは試験担当医師等参加施設での診療において、本試験に関わる者の利益相反につい ては、参加施設の医療機関の規定に従う。
2)研究実施責任者や研究事務局、理事長等本研究に中心的な役割を担う研究者の利益相反は CJLSG 事務
局が管理する。
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13.8.2.本研究に関するCJLSGの利益相反事項
本試験の研究組織である中日本呼吸器臨床研究機構(CJLSG)は、アムルビシンを製造販売する日本化薬から 寄付を受けており、利益相反状態にある。ただし、同機構は複数の出資者により運営されており、データ解析は 本研究事務局、および本研究のデータセンターによって行われる。これにより特定の企業に有利な結果を導くこ とのない体制で研究は実施される。
13.9.補償について
本試験で用いる塩酸アムルビシンは、既に厚生労働省より小細胞肺癌における保険適応を受けており治療にかか る費用は通常の保険診療による負担でまかなわれる。
本臨床試験に参加することで生じた健康被害については、通常の診療と同様に病状に応じた適切な治療を保 険診療として提供する。その際、医療費の自己負担分については患者の負担とする。また、見舞金や各種手当 てなどの経済的な補償は行わない。
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14.0.モニタリングと監査
14.1.定期モニタリング
試験が安全に、かつプロトコールに従って実施されているか、データが正確に収集されているかを確認する目的 で、原則として年1回定期モニタリングが行われる。
モニタリングは研究事務局に収集される CRF の記入データに基づいて行われる中央モニタリングであり、施 設訪問にて原資料との照合を含めて行う施設訪問モニタリングは実施しない。研究事務局は試験の進捗状況を 把握し、回収された症例報告書を閲覧することで施設のプロトコール遵守状況などを確認する。また有害事象の 発現状況を急送報告および通常報告で確認し、試験治療との因果関係が否定できない重篤な有害事象報告が あった場合には、効果安全性評価委員会に試験継続の可否について諮問することとする。研究事務局が作成 する定期モニタリングレポートは、研究代表者、グループ代表者、効果安全性評価委員会に提出され検討され る。
定期モニタリングの目的は、問題点をフィードバックして試験の科学性倫理性を高めることであり、試験や施 設の問題点の摘発を意図したものではないため、研究事務局、研究代表者、グループ代表者、施設研究責任 者は定期モニタリングレポートで指摘された問題点の改善に努める。
研究代表者は、毎年 1 回、臨床試験の進捗状況ならびに有害事象および不具合などの発生状況を臨床試験 機関の長に報告する。また、臨床試験を終了したときは、臨床試験機関の長にその旨および結果の概要を文書 により報告する。
14.2.モニタリングの項目
①集積達成状況:登録数―累積/期間別、施設別
②適格性:不適格例/不適格の可能性のある患者
③治療前背景因子
④プロトコール治療中/治療終了の別、中止/終了理由
⑤プロトコール逸脱
⑥重篤な有害事象
⑦有害反応/有害事象
⑧全生存期間、無増悪生存期間
⑨その他、試験の進捗や安全性に関する問題点
14.3.プロトコール逸脱・違反
薬剤投与、放射線治療、外科的切除などの治療、臨床検査や毒性・有効性の評価などがプロトコールの規定に 従って行われなかったものをプロトコール逸脱とする。
研究事務局および研究グループの検討を経て以下のいずれかに分類される。
1) 違反 violation
臨床的に不適切であり、かつ以下の複数項目に該当するプロトコール規定からの逸脱を「違反」とする。
①試験のエンドポイントの評価に影響を及ぼす
②担当医/施設に原因がある
③故意または系統的
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④危険または逸脱の程度が著しい
「違反」は論文公表する際に原則として個々の違反の内容を記載する。
2) 逸脱 deviation
「違反」および「許容範囲」にも該当しない逸脱。
特定の逸脱が多く見られた場合は論文公表の際に記載することが望ましい。
3) 許容範囲 acceptable deviation
研究グループ、研究代表者/研究事務局間で、試験開始前または試験開始後に設けた許容範囲内のプロトコー ルからの逸脱。
14.4.施設訪問監査
必要時以外の監査は予定していない。
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