付録 IX – 保守手順に関するガイドライン
X.3 網分断最小化の手続き
以下の節で概説する手続きを適用するために、オペレータは手続きに従って取るべき行動を決定するために 用いる付加的な管理情報を与えなければならない。以下の管理情報がサブリングERP制御プロセスの各網間 接続ノードに対して設定されなければならない。
- ETH_C_ MI_RAPS_Interconnection_Node
• 値: "primary", "secondary" 若しくは "none"
• 既定値: "none"
- ETH_C_ MI_RAPS_Multiple_Failure
• 値: "primary", "secondary" 若しくは "disabled".
• 既定値: "disabled"
さらに、管理システムは、2 つの網間接続ノード間のタンデムコネクションを設定しなければならない。
ETH_C_ MI_RAPS_Interconnection_Node が"primary"若しくは"secondary"に設定されているとき、[b-IEEE
802.1ag]に規定されるUP MEPは網間接続ノードのサブリングポートで設定されなければならない。
X.3.2 閉塞指示ロジック手続き
メジャーリングとサブリングとのトラフィック分断を最小化するために以下の手続きが取られる。
1) 2つのUP MEP間のタンデムコネクションに対して接続性検証を適用する。もし接続されているのであ
ればここで終了する。
2) 2つの網間接続ノード間の接続が失われている場合には、UP MEPはETH_CI_SSFを通じて閉塞指示ロ ジックに指示を送る(図X.4、X.5)。
3) 網間接続ノードのサブリングポートにおける閉塞指示ロジック(図X.6)は、入力として2つの管理情報 を受領する。2つの情報の値を比較する。
a) 2つの値が同一である場合(両者とも"primary"であるか、両者とも"secondary"である場合)には、サ ブリングポートに対してMSコマンドを発行せよ。
b) 2つの値が相違する場合には、無視せよ。
4) タンデムコネクションの接続性が回復した場合には、UP MEPはETH_CI_SSFを介して閉塞指示ロジッ クに指示を送信し、閉塞指示ロジックは再度、2つの管理情報の値を比較する。
a) 2つの値が同一である場合(両者とも"primary"であるか両者とも"secondary"である場合)には、(場合
によりport1若しくはport2のいずれの)サブリングポートに於いて、MSをクリアする。
b) 2つの値が相違する場合には、無視せよ。
図 X.4 –網間接続リングのリング網分断最小化のための 網間接続リングのMEPおよびR-APS挿入機能(ITU-T G.8032/Y.1344)
ETHx/ETH-m ERP
Control ETH_C
ETH_FP ETH_FP
ETH_CI_SSF
ETH_FP
ETHx
Sub-ring Link ETHDe ETHD/ETHx MEP
Control
ETH_CI_SSF
ETH_AI_TSF
ETHDi/ETH ETHDi
ETH_CI_RAPS
R-APS_FF
Service_FF
Network
ETHx/ETH-m
ETHx
ETH_AI_TSF Topology_Change
ETH_CI_SSF
UP MEP
図 X.5 –網間接続リングのリング網分断最小化のための
R-APS仮想チャネルを有さない網間接続リングのMEPおよびR-APS挿入機能 (ITU-T G.8032/Y.1344)
Block Indication Logic ETH_C_MI_Interconnection_Node
ETH_C_MI_Multiple_Failure
ETH_C_MI_RAPS_ExtCMD ETH_CI_SSF (UP MEP)
R-APS
Request/State + Status Stop Tx R-APS Local
Priority Logic
Top Priority Local Request
Block/Unblock ring ports (0/1) Flush FDB SF / Clear SF SF / clear SF
Top Priority Request Guard
Timer
Start/Stop
WTR Timer
Start/Stop Local Defect Logic(port 1) Local Defect Logic(port 0)
Request/State + Status (port 0, port 1) ETH_CI_RAPS (port0)
ETH_CI_RAPS (port 0) ETH_CI_RAPS (port 1) Start/Stop
WTB Timer WTB Running
WTB Expires Top Priority Request
Priority Logic
R-APS Message Transmission
Topology_Change [1..M]
Flush FDB Flush FDB
Topology Change Propagation
• Topology_Change
Tx Flush Validity
Check
Revertive mode Backward Compatibility
Logic
flush
Block R-APS (port 0) Block traffic (port 0)
Interconnection Flush Logic
Block traffic (port 1) Block R-APS (port 1) Node State
ETH_C_MI_RAPS_Propagate_TC [1..M]
ETH_C_MI_RAPS_Revertive ETH_C_MI_
RAPS_Compatible_Version
ETH_C_MI_RAPS_Sub_Ring_Without_Virtual_Channel ETH_C_MI_RAPS_RPL_Owner_Node
ETH_C_MI_RAPS_RPL_Neighbour_Node ETH_C_MI_RAPS_GuardTime
ETH_C_MI_RAPS_ExtCMD
ETH_C_MI_
RAPS_ExtCMD
WTR Running WTR Expires ETH_CI_RAPS (port1)
Flush Logic Request/State
+ Status (port 0) Request/State
+ Status (port 1)
R-APS Request Processing
R-APS Block Logic +
ETH_C_MI_RAPS_WTR ETH_CI_SSF (port 0)
ETH_CI_SSF (port 1) ETH_C_MI_RAPS_HoTime
ETH_C_MI_RAPS_HoTime
図 X.6 –網間接続リングのリング網分断最小化のためのERP制御プロセス(ITU-T G.8032/Y.1344)
付録XI – エンドトゥエンドのサービス復元
本章はITU-T G.8032 Amendment 1 (06/10)に記載される事項である。
XI.1 一般的なエンドトゥエンドサービス復元
本標準に記載されるプロテクション方式に基づくプロテクションが、エンドトゥエンドのサービス復元にと って必要だろう。しかし、アクセス網には他のプロテクション方式が要求される場合がある。これは図XI.1 のようにアクセスリンクを複製することで実現可能である。
図 XI.1 – エンドトゥエンドのサービス復元のネットワークモデル例 (ITU-T G.8032/Y.1344)
エンドトゥエンドの復元性を提供するためのアクセスリンクのプロテクションメカニズムは、[ITU-T G.8031]
に記載されるプロテクションメカニズムその他の類似メカニズムを用いている。
XI.2 ITU-T G.8032上へのITU-T G.8031プロテクションの重畳
本標準の目的からして、エンドトゥエンドサービスに適用されるプロテクションメカニズムが[b-ITU-T
G.8031]であると仮定することができる。前述、図 XI.1 のサービスについて言及すれば、エンドトゥエンド
プロテクションはノードA-C-E-Bを経由する用に運用系パスが設定され、ノードA-D-F-Bを経由するように 予備パスが設定されていると想定することができる。
XI.2.1 基本的なガイドライン
エンドトゥエンドサービスのプロテクション例えば図XI.1におけるノードAおよびB間のサービスが、運 用系パス・予備系パスの一部が本標準の ERP によりプロテクションされる論理リングを通過するような、
[ITU-T G.8031]のリニアプロテクションを基礎とする場合、以下のガイドラインに従うことを推奨する。
- ERPプロテクションリングを通過する運用パス・予備パスは、リングに入る点とリングから出る 点で2つのリングノードを含むのみであるようにしなければならない。
- これら二つのノード間のリンクは、2 つのノード間を結ぶ実際のパスがリングプロテクションメ カニズムにより決定されるという点で論理リンクだと見なすことができる。すなわち、ERPプロ テクションメカニズムによりその接続が短い方のパスあるいは長い方のパスであるが正方向に沿 ったパスに沿ってリングを通過するかが決定されるであろう。
- リニアプロテクションのホールドオフタイマを、この論理リンクの故障条件の結果リニアプロテ クションが起動するよりも前に、リングプロテクションメカニズムがその手続きを完了させうる に足るように十分に長く設定せよ。
- (どちらもリングを通過している)運用パスと予備パスは、リングのERPインスタンスによりプロ テクションされるVIDを使用する。どちらのVIDも、オペレータの判断により同一若しくは別々 のERPインスタンスによりプロテクションされるだろう。
注: [ITU-T G.8031]によりプロテクションされる多重サービスが存在するとき、サービス同一性の
方法を基礎として、追加のサービスに対しても同一のVIDを再使用することができるだろう。
XI.3 網間接続されたリングを縦断するエンドトゥエンドサービス
エンドトゥエンドサービスが、図XI.2の様な網間接続されたリングを通過するとき、相互接続されたリング のネットワーク全体は、前節の意味で基盤層と考えられる。前述と類似のガイドラインが以下の一般化され た形で適用される。
- ERPプロテクションリングのネットワークを通過する運用系パス・予備系パスは、リング鎖に入 る点とリング差から出る点の2つのリングノードを含むのみでなければならない。(例えば図XI.2 で、運用系パスにおけるノードCおよびE、もしくは予備系パスにおけるノードDおよびFであ る。ここで、ノードG、H、J、K、L、MはITU-T G.8031 のプロテクションメカニズムにたいし て透過的にふるまうであろう)
図 XI.2 – 網間接続リング上のエンドトゥエンドのサービス復元 (ITU-T G.8032/Y.1344)
注: ITU-T G.8032/Y.1344と他のプロテクションメカニズムとの相互作用は、将来検討事項である。