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10 プロテクション制御プロトコル

10.2 プロテクション切替の挙動

10.2.5 プロテクション切替 – 強制切替

要求無し状態のイーサネットリングは、トラフィックチャネルがRPLで閉塞され、他のリングリンクでは閉 塞解除されている論理トポロジを持っている。この状況で、オペレータが強制切替コマンドを起動したとす ると、以下のようなプロテクション切替が行われる。

a) 強制切替コマンドが発行されたイーサネットリングノードは、強制切替コマンドが発行されたリ

ングポート上でトラフィックチャネルとR-APSチャネルを閉塞する(10.1.14章参照)。イーサネッ トリングノードはその他のリングポートを閉塞解除するべきである。

b) 強制切替コマンドが発行されたイーサネットリングノードは、両方のリングポートに FS を示す

R-APSメッセージを送信する。R-APS(FS)メッセージは、ローカルFSコマンドがイーサネットリ

ングノードの最優先のコマンドである間、このイーサネットリングノードによって継続的に送信

される。R-APS(FS)メッセージは、他のイーサネットリングノードにFSコマンドを通知し、トラ

フィックチャネルが特定のリングポートで閉塞されていることを示す。

c) ローカルで高優先要求が存在しない場合には、R-APS(FS)メッセージを受付けたイーサネットリン グノードは閉塞リングポートを閉塞解除する。この動作によりRPL上のトラフィックチャネルは 閉塞解除される。

d) ローカルで高優先要求が存在しない場合には、R-ASP(FS)メッセージを受付けたイーサネットリン グノードは、R-APSメッセージの送信を停止する。

e) R-APS(FS)メッセージを受信したイーサネットリングノードは、10.1.10 節に示されるメカニズム

に従って必要なフラッシュFDB動作を実行する。

強制切替要求に基づくプロテクション切替は、上記の動作が各イーサネットリングノードに実行されること で完了する。この時点で、イーサネットリング上で新たなトラフィックの流れが形成される。この時点から、

さらなる強制切替コマンドの処理に関して以下のルールが適用される。

a) 既存の強制切替要求がイーサネットリングにあったとしても、イーサネットリングノードに直前 のローカル強制切替の要求が残存している場合を除き、新しい強制切替要求が受付けられる。新 たな強制切替コマンドが発行されたイーサネットリングノードは、直前の強制切替が発行された リングポートのトラフィックチャネルとR-APSチャネルを閉塞すべきである。強制切替コマンド を発行したイーサネットリングノードは両方のリングポートにFSを示すR-APSメッセージを送 信する。R-APS(FS)メッセージは、ローカルFSコマンドがイーサネットリングノードで最優先で ある間は、イーサネットリングノードによって継続的に送信される。そのような2つあるいはそ れ以上の強制切替がイーサネットリング上で許される。これは、イーサネットリングの分断をも たらすかもしれない。これが希望に沿わないなら、オペレータはネットワークの分断をさけるよ うに配慮することが求められる。

10.2.5.1 強制切替 – クリア

強制切替コマンドは、オペレータが、強制切替が発行されたのと同じイーサネットリングノードに対してク リアコマンドを発行することによってクリアされる。クリアコマンドは現行のローカルオペレータコマンド をクリアし、イーサネットリングが切戻し動作モードの場合は切戻しを起動する。

強制切替がクリアされたイーサネットリングノードはトラフィックチャネルと R-APS チャネルに対して

(10.1.14節に示すように)リングポートを閉塞したままにしなければならない。このリングポートは、イーサ

ネットリングプロテクションの切戻しの結果としてRPLが閉塞されるまで、もしくはイーサネットリングに おける他の高優先の要求(例えば、SF状態)が生じるまで閉塞されたままである。

強制切替がクリアされたイーサネットリングノードは、両方のリングポートにR-APS(NR)メッセージを継続 的に送信し、イーサネットリングノードに要求がないことを通知する。イーサネットリングノードは、

R-APS(NR, RB)メッセージを受信したとき、もしくは他の高優先な要求を受信したときにR-APS(NR)メッセ

ージの送信を停止する。

もし、強制切替がクリアされたイーサネットリングノードが自身のノードIDよりも大きなノードIDを持つ

R-APS(NR)メッセージを受信したとき、イーサネットリングノードは SF 状態にないリングポートを閉塞解

除し、両方のリングポートのR-APS(NR)メッセージの送信を停止する。

切戻し動作

切戻し動作の方法は以下の通りである。

a) R-APS(NR)メッセージの受信によって、RPLオーナーノードはWTBタイマを始動する。

b) WTBが満了するまでの間に、NRよりも高優先の要求がRPLオーナーノードによって受信される か、RPLオーナーノードで発生した場合には、WTBタイマはキャンセルされる。

c) 他の高優先な要求がなく、WTBタイマが満了した時、RPLオーナーノードはRPL上のトラフィ ックチャネルを閉塞することによって切戻しを開始し、両方のリングポートにR-APS(NR, RB)メ ッセージを送信し、イーサネットリングにRPLが閉塞されたことを通知し、フラッシュFDB動 作を行う。

d) R-APS(NR, RB)メッセージの受信後、すべてのイーサネットリングノードは、RPL以外のSF状態

の閉塞リングリンクを閉塞解除する。もし、R-APS(NR, RB)メッセージにDNF通知がない場合、

すべてのイーサネットリングノードは、10.1.10節に示されるメカニズムに従って必要なフラッシ ュFDB動作を行う。オペレータコマンドの結果、以上の動作により閉塞リングポートが閉塞解除 されることとなる。

非切戻し動作

非切戻し動作は以下の通りである。

a) R-APS(NR)メッセージの受信、他の高優先の要求がない場合は、RPL オーナーノードはいかなる

動作も行わない。

b) オペレータがRPLオーナーノードでクリアコマンドを発行した後、このイーサネットリングノー ドはRPLに接したリングポートを閉塞し、R-APS(NR, RB)メッセージを両方のリングポートに送 信し、RPLが閉塞されていることをイーサネットリングに通知して、フラッシュFDB動作を行う。

c) R-APS(NR, RB)メッセージを受信することによって、すべてのイーサネットリングノードは、RPL

以外のSF状態にない閉塞リングリンクを閉塞解除する。R-APS(NR, RB)メッセージにDNF通知 がない場合は、すべてのイーサネットリングノードは10.1.10節に示されるメカニズムに従って必 要なスラッシュFDB動作を行う。オペレータコマンドの結果、以上の動作により閉塞リングポー トが閉塞解除されることとなる。

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