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プロジェクトの実績

ドキュメント内 -論文マップ生成の仕組みの開発- (ページ 32-38)

この章では、iCafe が本プロジェクトの各フェーズで行った作業及びプロジェクトの進捗 について簡略に述べる。本プロジェクトの開発プロセスは、提案、要件定義、外部設計、内 部設計、実装、試験、試用・評価のフェーズで構成されている

4.1 各フェーズでの作業

本プロジェクトにおいてiCafeが行った各フェーズでの作業を述べる。本プロジェクトで は開発プロセスとしてウォーターフォールモデルを2度繰り返す方式を採用した。

4.1.1 提案フェーズ

委託元教員から「サーベイマラソンシステムの開発」の要望を受けた。ここで、委託元教 員とのヒアリングを通し得られた要求が、「研究活動」全般を支援するシステムの開発である と判断し、iCafe は「研究活動支援グループウェアの開発」と名称を変更し、委託元教員に 提案を行った。

提案を行うに当たり、第1回アンケート及びヒアリングを実施し、考察を行った。第1回 アンケートの概要を以下に示す。また第1回アンケートの内容及び詳細な結果は付録A-1お よび付録A-2に記載する。

第1回アンケート

実施期間 平成21年6月15日~平成21年6月17日

目的 本システムについて学生の立場からの意見を頂き、本システムで提供する機能 を決めるための指標とするデータを得る。

学生の課題を明確にする 学生の論文調査の状況を知る

対象 「研究活動」に初めて取り組む学生(学部4年生) 9名

「研究活動」の経験がある学生(修士1年生以上) 19名 計28名

結果 提案した機能群うち、開発を行う機能と本プロジェクトでは開発しない機能を 分けた

自由記述によって学生の課題や要望が得られ、要求定義書の参考資料とした 論文調査の方法や費やしている時間などの情報が得られた

第1イテレーション

4.1.2 要件定義フェーズ

要件定義フェーズでは、モックアップを用いた委託元教員とのヒアリングを行い、より具

4.1.3 外部設計フェーズ

はじめに各機能に対するユースケース記述、ユースケース図を作成し、チーム内でのレビ ュを通し修正を行った。

またユースケース図の作成と平行し、委託元教員とのヒアリングを通してモックアップの 最終版及び画面遷移図を作成した。そして、これらの成果物に基づき画面定義書を作成した。

画面定義書には、各画面にあるボタンの説明や遷移の内容を記述している。図 11 に作成し た画面定書の一部を示す。

図 11 画面定義書の一部

次に、ロバストネス図、概念ER図、概念クラス図を作成した。シーケンス図は、Frame Work

4.1.4 内部設計フェーズ

iCafe のメンバーは各自、担当範囲に関して内部設計を行った。ここで、動作が複雑な部

分のシーケンス図のみを作成することとした。さらにシーケンス図と概念ER図に基づき、

物理ER図を作成した。図 12に作成したER図を示す。

4.1.5 実装フェーズ

実装上必要なテーブルが足りず、ER図を修正した。また、PHP及びAction Scriptのコ ーディング規約をWeb上の資料を参照して作成した。

次に、本プロジェクトの中間発表の位置付けとなるグループワークショップⅡの準備と平 行し、実装を行った。そして iCafeのメンバー3人でお互いにコードレビュを行い、机上試 験までを行った。

4.1.6 試験フェーズ

Flash 部分に関しては、本プロジェクト内でのリファクタリングや拡張する可能性を考慮

し、試験を行わないことを決定した。またPHP部分の試験を行った。

4.1.7 試用・評価フェーズ

本システムの使用マニュアルを作成した。さらに、導入説明のためのプレゼンテーション スライドを作成した。

そして、システムの評価及び要望を吸い上げるために第2回アンケートを実施した。詳細 については3.10節に示した。

第2イテレーション

4.1.8 要件定義フェーズ

試用・評価フェーズに行った第2回アンケートとヒアリングによる要求を列挙した。さら に要求から要件を抽出し、実装コストとプロジェクトの期間を考慮し順位付けを行った。表 6に抽出した意見の件数と著者の担当した件数を示す。

表 6 試用後の意見の件数 全件数(担当件数) 分類 委託元 学生(16名) 不具合 1件(0件) 15件(0件) 機能の改善要求 15件(3件) 16件(8件) 新機能の要求 4件(0件) 15件(0件)

4.1.9 実装及びリファクタリング

第2イテレーションの要件定義で決定した新しい機能の実装及びリファクタリングを行っ た。設計フェーズについては、要件定義フェーズにおいて再設計の必要な要件が無かったた め省くこととなった。

4.1.10 試用・評価フェーズ

本システムの試用導入を行い、評価を第3回アンケートによって行った。

4.2 プロジェクトの進捗及び成果物

4.2.1 プロジェクトの進捗

本プロジェクトでは、ウォーターフォールモデルのイテレーションを2度繰り返す開発プ ロセスを採用した。これは開発期間を考慮した上で、利用者からのフィードバックを得て、

本システムへの要求・課題を効果的に解決するとともに、利用者への導入負荷の低減を図っ たためである。プロジェクトの期間は、全てのフェーズを含めて8カ月を予定している。プ ロジェクトの予定と実績を図 13に示す。

要件定義フェーズ、外部設計フェーズは予定よりも実績が長くなっている。この原因は、

本プロジェクトでの要求の吸い上げ、及びそれに対する要件の決定が困難だったためと考え られる。本プロジェクトのような、利用者の要求を満足するために、システムが実現する機 能の決定が難しい場合には、より長い期間を上流工程に割り当てるべきであった。

内部設計フェーズについては、CakePHP を用いることからシーケンス図などの成果物を 減らすこととし、予定よりも短い期間で終了した。

実装フェーズは、実装言語とFrameWorkへの知識不足と、開発規模が予想より大きかっ たことから予定よりも実績の期間が長くなった。

単体試験フェーズと結合試験フェーズは、納入先での試用・評価の期間の遅れと変更され る機能の有無を考慮し、最低限の部分のみを試験し、予定よりも短い期間で終了している。

評価フェーズに関しては、当初の予定とは異なり、納入先に継続的にシステムの試用して 頂いた。評価フェーズ内で第2回及び第3回アンケートを行った。図 13で黄色の部分が第 2イテレーションで開発の終わったシステムを再導入し、試用して頂いた期間である。

4.2.2 プロジェクトの成果物

本プロジェクトでは、チームミーティングは31回、ヒアリングは17回行っている。表 7 に内部設計までのフェーズでの成果物とその量を示す。

表 7 各フェーズでの成果物一覧

フェーズ 成果物 成果物の量

要件定義 要件定義書 30ページ 外部設計 ユースケース図 78ケース ユースケース記述 45ケース

ロバストネス図 9枚 画面遷移図 25画面 画面定義書 25画面 概念ER図 41テーブル 内部設計 設計クラス図 47クラス

物理ER図 41テーブル メッセージ定義書 173メッセージ 実装フェーズ以降の成果物を表 8に示す。

表 8 実装コード行数

フェーズ 成果物 有効行数及び件数

実装 実装コード PHP モデル 1.3KLOC

ビュー 1.2KLOC

エレメント 1.6KLOC コントローラ 1.3KLOC コンポーネント 0.3KLOC

計 5.4KLOC

Flash 計 2.3KLOC

単体試験 試験ケース 145件

試験コード 0.8KLOC

試験データ設計 10ダイアグラム

結合試験 試験ケース 84件

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