第 5 章 まとめ 25
5.2 プロジェクトにおける個人の成果
加藤 亨輔
私は本プロジェクトではグループCの調査班で活動した.活動内容は主にアンケートの作 成である.具体的な個人の成果というのは,アンケートの作成技術及び考察である.前期後期 とともにアンケートを行い,その結果を考察することによって問題・課題を発見し,それの解 決案を考えた.アンケートの作成に関して,教員の方の本を見せてもらったところ,想像する 以上に多くのルールが存在していて衝撃を受けた.その本を見ながらではあったが,まとまっ たアンケートを作成できた.また,考察にあたってSPSSを使った考察や,残差分析,T検定 などの技術習得ができた.他には,プロジェクト担当の教授が推し進めているデマンドバス の実験やタクシーの実験にも参加し交通に対しての多くの経験を積めたと考えている.交通 に対して考えることがあまりない現状を大きく変えてくれたと思う.
前期では,様々な問題を発見するためにオピニオンシートを使った意見の交換や,ディス カッション形式での会議を行った.積極的に参加していかなければならないので自分自身あ まり,得意ではないが多くの発言を行った.それにより積極性がついた.また,共同作業とい うもののよい経験になった.他人と意見をぶつけることはとても難しいことだと理解した. 後期に関しては,成果物に対する未来大学生の求めることを調べるために,「何が必要なの
か」,「何を考えてそうしているのか」などを考えて,それを調査した.調査グループ三人で何 度も,チェックをしてアンケートの質問項目を作成したために,質の高い質問項目が作成で きた.そして,アンケート集計後に考察を念入りに行い成果物に対して生かすことができた. 説得力のある成果物にできたのではないかと考えている.
最終発表では,観客のほうをしっかり見て,大きな声で話すことができた.中間発表のとき の反省を生かせるよう努力した.おおむねうまくいった.質疑応答では,緊張してしまったが うまく答えていたのではないかと考えている.ただ,もう少し念入りに発表練習ができてい ればよかった.そうすれば,もっと余裕をもって臨めたはずである.
プロジェクト全体としては,積極性や問題解決能力が身についた.多くの会議を行い,意見 を交換して問題を発見し解決策を発見する.この一連のプロセスを何度も行ったためである. 最初はとても大変だったが何度も繰り返すうちに慣れたのではないかと思う.また,細かい 提出物などを気にかけていたのでその点でプロジェクトメンバーをサポートできていたので はないかと思う.意外と細かい提出物が見落としがちだったので今後は気をつけていきたい. ただ得られたものは多かった反面,反省点も多々あった.まず,タイムスケジュールが甘かっ た.期限を守れない点が多くあり,プロジェクトのメンバーに迷惑をかけてしまった.社会に 出ると期限というものはとても大切になるので,しっかりと厳守することが大切である.他 にはもうちょっと発言を増やすべきであった.ちょっと遠慮をしていたと思う.いいものを 作り上げる上で遠慮をしていてはよくないということに気づいた.プロジェクトを行うにあ たり様々なことを得ることができた.この経験を社会に出ても生かしていきたい.本当にい い経験であった.
生駒 敬一
私は本プロジェクトで調査班であるグループCに所属し,主にアンケート質問項目作成と アンケート調査結果の考察に取り組んだ.アンケート質問項目の作成において,本プロジェ クトの製作物を利用者にとって良いものにしようとする考えを心に留めながら,利用者の意 見・評価を適切に捉えるようにした.また函館の交通における本質的な問題と問題の原因を 探ることも考慮した.それらの考えの上で,私はアンケート質問項目に不備があった場合,自 分の考えをスライドにまとめ,積極的に本プロジェクト内で自分の意見の発表を行った.こ こで例として,グループAの製作物である,学生の車を利用した,学生間での相乗支援アプリ に関するアンケート質問項目作成の流れを説明する.
まず私は本システムの本質的な要素を考えるために, なぜ友人の車に注目したのか? , なぜ相乗り支援アプリを作成しているのか? , 実行する上で発生するであろう不安要素は 何か? の三つの疑問を主軸にした.そして一つ目の疑問から, 利用者は時間通りにすばや く移動したいと考えている , 交通全体から見た場合,利用者をより効率的に移動できるよ うにしたいには学生の車を利用することがよい , 自動車以外の交通手段では,実効性の面 で利用者の要求に応えるのは困難である の三つの仮説を立てた.二つ目の疑問から, 相乗 希望者と学生ドライバーの需要と供給の関係が存在する ,学生ドライバーにとって相乗の 管理は面倒なものである の二つの仮説を立てた.三つ目の疑問から,学生ドライバーの不満 が原因で利用者が減少する可能性があるので,学生ドライバーの不満を解消するために何か 見返りは必要である の一つの仮説を立てた.そして本プロジェクトのメンバーとの意見交 換をし,これらの疑問と仮説を基礎にすることになった.他のアンケート質問項目作成にお いても同様の手順をとって,綿密に計画を立て取り組んだ.その結果,より完成度の高いアン ケート質問項目を作成できたと感じる.アンケート調査実施後,アンケート調査結果を分析
し,本プロジェクト全員で考察したことにより,有効性において説得力のあるシステムの作 成に移れたと感じる.
後期の終盤では,グループAのメンバーと一緒に最終成果発表用のプレゼンテーションの スライドとポスターの内容を構想した.アンケート質問項目作成におけるスライド作成と, 前期における文献調査が一定の評価を本プロジェクトのメンバーから受けたため,最終成果 発表資料の構想と作成を引き受けることになった.彼とLINEなどで逐一情報交換と情報共 有をしながら,スライドとポスター作成に移った.しかし,スライドに情報を詰め込みすぎて しまったため,本プロジェクトのメンバーからの指摘が多かった.そして資料の手直しをし たが,最終成果発表の当日まで取り組んでしまい,あわてて作る形となった.ただ流れはまと まっていたため,簡略化することで後に完成度の高いスライドとポスターができた.
最終成果発表では,システム作成までの背景を発表する役割になった.本番では,適度な声 の大きさと速さで話すことができた.しかし,質疑応答では,少し緊張してしまっていたため 即座に適切な回答を答えられなかった.
全体的に,本プロジェクトの活動をある程度客観的に指摘できていた.自分の意見をしっ かりと持ち,たとえ周りとの衝突が発生する可能性があっても,臆せずに自分の意見を述べ ることができていた.また様々な書籍を参考にし,問題解決力と資料作成力を向上させるこ とができたと感じる.しかし最終成果発表の準備において,本プロジェクトのメンバーに指 摘されたように,スライドに情報を詰め込みすぎてしまったことが個人的に反省すべき点で ある.私はプレゼンテーションというものを理解していなかった.プレゼンテーションとは, 聴衆に自分の意見を分かりやすいように伝えることであるが,私は自分達の努力を伝えるこ とに重きを置いて,聴衆にとって退屈で分かりにくいスライドを作成していたのである.ま たスケジュール通りに作業することの難しさを感じた.これからは他人に自分の意見を分か りやすく退屈しないスライド作りを心がける.また社会のどのような業種においても定めら れた時間内で最良のものを完成させていく能力と精神が求められているので,時間当たりの 生産性を高める時間管理法である,タイム・マネジメントの考えに則って作業に取り組んで いきたいと思う.他にも問題解決力と資料作成力の向上と,自分の意見を適切に伝えること ができるように学んで生きたいと考えている.
小嶋 大樹
本プロジェクトでの私の立場は,周りのプロジェクトメンバーのサポートする係りであっ た.まず,プロジェクトの始めにみんなで函館の交通に対してのブレインストーミングを行 い,その際にできるだけ多くのキーワードを出すようにした.前期のアンケート調査では,
基本的な統計法(カイ二乗検定やt検定など)を一から学び直し,多重比較を行うフリード マン検定や因子分析など様々な統計法を学んだ.これを基に,フリーの統計ソフトであるR 言語を独学で学び,アンケート調査を分析する際の大きな武器にした.また,有効な結果が 得られた場合に,さらに有効な部分を見つけ出す残差分析なども学習し,みんなに教え,知 識を共有することができた.分析結果から提案を導く場合はプロジェクトメンバーの意見を 取り入れつつ,自分の意見を出すように心がけた.
中間発表では,ポスター制作で初めてIllustratorを使用した.このときもIllustratorを 独学で学ぼうとしたが,デザインコースのメンバーがいたので,その人に教えてもらいなが ら制作した.また,中間発表に用いるスライドは何度もプロジェクトメンバー及び担当教 員の添削を行い,何度も内容とレイアウトの提案・訂正をした.発表時には,なるべく声が 通るように心がけた.その結果,多くの学生・教員が立ち止まり発表を聞いてくれ,たくさ