第 4 章 議論
4.4 ピーク遅延時間の震源位置依存性と不均質構造
Δ log 𝑡𝑝
̅̅̅̅̅̅̅̅̅̅ 空間分布を調べた結果,領域東側で大きく,西側で小さくなることがわかったが,
Δ log 𝑡𝑝
̅̅̅̅̅̅̅̅̅̅ 空間分布をより詳細にみると,Δ log 𝑡̅̅̅̅̅̅̅̅̅̅𝑝 が非常に大きな地震が,領域東側の領域境
界近傍の南側に広がっている (図 4-1).この領域を地震波速度トモグラフィー (図 4-15) と比較すると,高 VP/𝑉𝑠 比の場所と対応している様子がわかる [Yamamoto et al., 2008].こ のことから,ピーク遅延時間は,局所的な構造不均質を反映する可能性も考えられる.
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図 4-1 Δ log 𝑡̅̅̅̅̅̅̅̅̅̅𝑝 の空間分布 (Δ log 𝑡̅̅̅̅̅̅̅̅̅̅𝑝 が0.2 以上).(上) 平面図.丸は Δ log 𝑡̅̅̅̅̅̅̅̅̅̅𝑝 を示し,色 で大きさを示す.灰色の丸は,Δ log 𝑡̅̅̅̅̅̅̅̅̅̅𝑝 が 0.2 よりも小さいことを表す.黒色の星 は本震震央を示し,鉛直断面図の基準点とした.海溝軸と垂直な赤色の実線に沿 って鉛直断面図を示した.黒色の四角は観測点,灰色のコンターは 1000 m 間隔 の等水深線を示す.(下) 鉛直断面図.赤色の実線は断面に投影した海底面 [Ito et al., 2004] を示す.
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図 4-2 Δ log 𝑡̅̅̅̅̅̅̅̅̅̅𝑝 の空間分布 (Δ log 𝑡̅̅̅̅̅̅̅̅̅̅𝑝 が -0.2 以下).地図中の灰色の丸は,Δ log 𝑡̅̅̅̅̅̅̅̅̅̅𝑝 が -0.2 よりも大きいことを表す.そのほかの図の見方は,図 4-1 と同じ.
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図 4-3 (上) 左から,純逆断層,純横ずれ,純正断層の発震機構解.それぞれについて,T 軸,P軸,B軸の配置を示す.(下) T軸,P軸,B軸の dip angle に応じた発震機構 解の参画ダイアグラム.T軸,B軸,P軸の dip angle がそれぞれ50度,60度,
60度以上のとき,逆断層,横ずれ,正断層と分類する.
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図 4-4 断層面と走向 𝜙𝑓 (Strike angle),傾斜角 𝛿 (Dip angle),すべり角 𝜆 (Slip angle),断 層面の法線ベクトル 𝒏̂,およびすべりベクトル 𝒅̂ の位置関係 [Stein and
Wysession, 2009].
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図 4-5 逆断層型地震の Δ log 𝑡̅̅̅̅̅̅̅̅̅̅𝑝 の空間分布.丸は Δ log 𝑡̅̅̅̅̅̅̅̅̅̅𝑝 を示し,色で大きさを示す.
灰色の丸は,発震機構解を求めることができなかった地震,または逆断層型以外 の地震を表す.そのほかの図の見方は図 4-1 と同じ.
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図 4-6 スラブ内地震の Δ log 𝑡̅̅̅̅̅̅̅̅̅̅𝑝 の空間分布.灰色の丸は,発震機構解を求めることができ なかった地震,またはスラブ内地震以外の地震を表す.そのほかの図の見方は図 4-1 と同じ.
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図 4-7 上盤プレート内部の地震の Δ log 𝑡̅̅̅̅̅̅̅̅̅̅𝑝 の空間分布.灰色の丸は,発震機構解を求める ことができなかった地震,または上盤プレート内部以外の地震を表す.そのほか の図の見方は図 4-1 と同じ.
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図 4-8 プレート境界型地震 (地図上の色丸,地震番号 1077) のピーク遅延時間と震源距 離の関係.地図上およびグラフ内の色は,プレート境界からの相対震源深さを示 す.地図上の灰色の丸は,それ以外の震央を示す.黒色の四角は観測点を示す.
グラフ内の黒色の破線は,各周波数帯で計算された回帰直線 (左上式) を表す.灰 色の破線は全データから計算された回帰直線 (式 3.1 から式 3.4) を表す.相関係 数 R2 と傾きの標準偏差 σA を示す.
60 図 4-8 続き. (地震番号1181)
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図 4-9 スラブ内地震 (地震番号1759) のピーク遅延時間と震源距離の関係.図の見方は図 4-7 と同じ.
62 図 4-9 続き.(地震番号 1788)
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図 4-10 上盤内部の地震 (地震番号 1372) のピーク遅延時間と震源距離の関係.図の見方 は図 4-7 と同じ.
64 図 4-10 続き.(地震番号 1459)
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図 4-11 領域西側で発生した地震 (地震番号 1362) のピーク遅延時間と震源距離の関係.
図の見方は図 4-7 と同じ.
66 図 4-11 続き.(地震番号 1395)
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図 4-12 Δ log 𝑡̅̅̅̅̅̅̅̅̅̅𝑝 と回帰直線の傾きの関係性.色はプレート境界からの相対震源深さを示す.
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図 4-13 ランダムな速度ゆらぎが空間に非一様に分布する von Karman 型媒質におけるエ ンベロープのピーク遅延時間の伝播距離依存性 [高橋, 2005].白丸および黒色四角 は,シミュレーションにより得られたピーク遅延時間を示す.灰色の線は,構造 が変化する境界を表す.
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図 4-14 von Karman 型パワースペクトル密度関数 [高橋 2005].κ が小さいほど短波長領 域でのパワースペクトル密度が大きい.
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図 4-15 震源域周辺の地震波速度トモグラフィーによる VP/𝑉𝑠 構造 [Yamamoto et al., 2008].赤色は高 VP/𝑉𝑠 比,青色は低 VP/𝑉𝑠 比を示す.
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