5.5 NU-11 を振り返って
5.5.3 パワートレインパートリーダー (排気系担当)
工学部機械システム工学科 3 年
菅原諒平
NU-11のエンジン・駆動系は、鋭いスロットルレスポンス、エンジン回転中高速域(GSXのエンジンは15000rpm以 上回る)でのパワーアップ、加速性能向上を目標に開発を行ってまいりました.私は、エンデュランスセカンドドライ バーでしたのでドライバーからの観点も交えて振り返りたいと思います.
吸気系は、昨年よりも大きく改善できたと思います.とりわけ昨年問題となっていた2次エアに関しても純正スロッ トルボディに接続する方法をとり、確実に解決しました.コレクタタンク容量を小さくすることでレスポンスアップを達 成できていたと思います.また排気系と併せ、ピークトルク発生回転域を8000~12000rpm(常用回転域)に設定し 製作しましたが、これもほぼ狙い通りにできました.しかしながら、コース走行をしてみると、8000rpmよりも低い回 転数でコーナーを立ち上がる所ばかりで、もたもたしたフィーリングでした.常用回転域の設定が少し高すぎでした.
設定した目標通りに仕上がっていただけに残念でなりません.
加速性能向上のため、ドリブンスプロケットを大径化し、最終減速比を大きくしました.パフォーマンスはアップしま したが、スプロケット大径化とフレームレイアウトの兼ね合いによりアップライトとの相対位置が大きくずれ、等速ジョ イントを許容角ギリギリに曲げて装着せざるを得ず、信頼性に大きく関係する問題が生じました.幸い大会中に何ら 問題は起こりませんでしたが、この部位のレイアウトは要改善個所です.
冷却系は、昨年度のエンデュランスリタイヤの原因となったパートですが、本年度は試走の段階からノートラブル でした.やはり、ラジエータのサイズアップとウォーターポンプのエア噛み防止のためのエアリムーバタンク採用は 正しい選択だったと思います.ただし、他のメンバーからは、「ラジエータが大きすぎて邪魔」との声が幾度か上がり ましたので、来年度は、コンパクトかつ高効率なものとするために取り付け位置、角度の熟慮、外装担当者とのコミ ュニケーションが必要と考えております.
燃料係では、試走の段階からポンプのエア噛みが問題となっていました.問題として挙げられた減速・旋回Gによ る燃料の偏りと、排気系の熱害によるベーパーロックはそれぞれ、バッフルプレートやヒートガードの追加で対処を 行い、大会前には解決したかに見えました.しかし、エンデュランス直前で原因不明のエア噛みが発生し、危険な状 況を作り出してしまいました.これについては早急な原因究明が必要です.
電装に関しては、メーターの故障が大会中に発生したので、信頼性向上は必至です.また、配線をシンプルにまと める工夫も必要です.
このように、全種目完走と大きな飛躍を遂げたものの、問題箇所はたくさんあります.この結果に満足することなく これら問題点を一つずつ着実に改善し、より優れたマシンを開発に励まなければと思っている次第です.
6. 2011 年度予算収支
会計担当:浦田 泰宏
2011 年度収入
項目 金額(円) 備考
スポンサード 300,000 ニイガタ・ローディング・システムズ株式会社 新潟大学工学部工学力センター 1000,000 年度により支援額の差異あり
新潟大学工学部学部長裁量経費 500,000 年度により支援額に差異あり 部費 648,000 年間 \36,000/人 部員 18 名
諸収入 60,000 先生方の支援金 等
小計 2,508,000
2011 年度支出
項目 金額(円) 備考
大会費用 384,761
試走費用 175,500 駐車場貸付代、レンタカー代
材料費 934,452 鉄材、アルミ材 等
工具・締結部品 93,696 エンドミル、ボルト、ナット 等 既製品購入費 1,055,743 塗装用品、FRP、パイロン等の備品
小計 2,644,152
差額 -136,152 差額は部員が分担負担
今年度は上記の通り赤字となりました.
2012 年度はマネジメント体制を見直し、限られた収入で最大限のパフォーマンスができるチーム運営を心 掛けて参ります.
スポンサードの皆様をはじめご支援いただきました皆様に、この場をお借りしまして御礼申し上げます.
7.環境活動のご報告
担当:景山 純
今年度も五十嵐地区の海岸保安林で活動されているボランティア団体「海岸まつ林ボラの会」様の活動に参 加させて頂いております.「環境負荷軽減のために、自分たちの活動過程で排出した CO2を削減しよう」と いう試みから始めたこの活動も今年で 3 年目を迎えました.
今年度の活動は昨年度までに植えた苗の周辺整備や保安林の下刈り、枯れ木の伐採などの活動をメインに行 なっておりますので、夏期活動報告書でご連絡した植林した松の CO2 吸収量のご報告は今後の活動で苗を植 えた際にさせていただきます.そのため、今年度は CO2削減に直接つながる植林活動を主にはおこなって はおりませんが、下刈りや枯れ木の伐採を行うことで昨年度までに植えた苗が大きく成長しております.松 の CO2 吸収量は幹径に比例するので具体的な数値を計算できてはおりませんが、今年度の活動も CO2 削減 につながっているのではないかと思います.
また、今年度からにいがた「緑」の百年物語というプロジェクトにも参加しております.こちらの活動は自 然環境と調和した、持続可能な社会を実現するために始まった県主導の活動になっております.
今後も微力ではありますが、「海岸まつ林ボラの会」様の活動等に参加させていただき、環境活動に尽力し ていく所存でございます.
10. 2011 年度スポンサー一覧
本年度、ご支援頂きましたスポンサーの一覧です.(敬称略)
スズキ株式会社
GSX-R600,その他バイク部品をご支援頂きました.
ニイガタ・ローディング・システムズ株式会社 活動資金をご支援頂きました.
住友ゴム工業株式会社
各種タイヤをご支援頂きました.
NTN 株式会社
等速ジョイント・ベアリングをご支援頂きました.
日信工業株式会社
ブレーキキャリパー・マスターシリンダをご支援頂きました.
株式会社 和光ケミカル
各種ケミカル製品をご支援頂きました.
株式会社 レーシングサービスワタナベ ホイールをご支援頂きました.
ソリッドワークス・ジャパン株式会社 設計ソフトをご支援頂きました.
AVO/MoTeC Japan
MoTeC M84 と各種センサーをご支援頂きました.
新日本フエザーコア株式会社
各種コア・パネルをご支援頂きました.
株式会社エフ・シー・シー
デファレンシャルユニットをご支援頂きました.
株式会社ミスミグループ本社
昭和電工株式会社
樹脂製品をご支援頂きました.
FC デザイン株式会社
燃料ポンプ、その他燃料系部品をご支援頂きました.
クワハラバイクワークス
燃料ポンプ、その他燃料系部品をご支援頂きました.
◆ その他
新潟大学工学部機械システム工学科・新潟大学工学部創造工房 工作機械の無償貸出,活動資金をご支援頂きました.
海岸まつ林ボラの会
植林活動の実施に当たり、アドバイス並びにご支援を頂きました.
皆様より温かいご支援を頂くことができ、無事活動することが出来ました.来年度は、より良い結果を残せ るよう、なお一層精進いたします故、どうか変わらぬご支援を宜しくお願い申し上げます.
新潟大学 NEXT. Formula Project メンバー一同 株式会社キノクニエンタープライズ
各種製品をご支援頂きました.
小原歯車工業株式会社
ラック・ピニオンをご支援頂きました.
有限会社サカモトエンジニアリング
NU-11 のパワーチェックを行っていただきました.
有限会社ブレニー技研
エポキシ樹脂製品をご支援頂きました.
有限会社アルテクノ
エポキシ樹脂製品をご支援頂きました.
有限会社アールエーシー
各種ドライバー用品をご支援頂きました.