第 4 章 セキュリティ
4.3 不正使用からのセキュリティ
4.3 不正使用からのセキュリティ
ここでは、不正使用からパソコンを守るため、本パソコンで設定できるパスワード や機能などについて説明しています。なお、複数のパスワードや機能を組み合わせ ることによって、コンピューターの安全性も高まります。
重 要
コンピューターの修理が必要な場合は、必ずパスワードなどのセキュリティを解除してく ださい。セキュリティがかかった状態では、保証期間にかかわらず修理は有償となります。
パスワードは数字だけでなく英字や記号を入れたり、定期的に変更したりするなど、第三 者に推測されないように工夫をしてください。
4.3.1 BIOSのパスワード
コンピューターの起動時のパスワードを設定できます。パスワードを知っている人だけがパ ソコンを起動できます。
また、コンピューターのハードディスク自体にパスワードを設定できます。
詳しくは、「
6.4.1 BIOSのパスワード機能を使う」(→
P.145)をご覧ください。
4.3.2 セキュリティボタン
パソコン本体の起動時や休止状態からのレジューム時のパスワードを設定できます。
使い方については、「
2章 取り扱い」(→
P.24)の「セキュリティボタン」をご覧ください。
4.3.3 指紋センサー
対 象
セキュリティボタン搭載機種
対 象
指紋センサー搭載機種
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4.3.4 手のひら静脈センサー
コンピューターや
Windowsの起動時、ソフトウェアのサインイン(ログオン)時に手のひら 静脈認証によるセキュリティを設定できます。
詳しくは、『
SMARTACCESSファーストステップガイド(認証デバイスをお使いになる方へ)』
をご覧ください。
お手入れ方法については、「
7.1日常のお手入れ」(→
P.155)をご覧ください。
4.3.5 NFCポート
Windows
の起動時、ソフトウェアのサインイン(ログオン)時に、非接触
ICカード技術方式
FeliCa
に対応した
ICカードによるセキュリティを設定できます。
ICカードには
IDやパスワー
ドなどのセキュリティ情報を格納します。
詳しくは、『
SMARTACCESSファーストステップガイド(認証デバイスをお使いになる方へ)』
をご覧ください。
4.3.6 スマートカード
Windows
の起動時、ソフトウェアのサインイン(ログオン)時にスマートカード認証によるセ
キュリティを設定できます。スマートカードには
IDやパスワードなどのセキュリティ情報を 格納します。
詳しくは、『
SMARTACCESSファーストステップガイド(認証デバイスをお使いになる方へ)』
をご覧ください。
4.3.7 セキュリティチップ
セキュリティチップは、ドライブを暗号化したときの暗号鍵などの重要なデータを格納・管理 するための特別な
ICチップです。暗号鍵などをハードディスクに残さないため、ハードディ
対 象
手のひら静脈センサー搭載機種
対 象 NFCポート搭載機種
対 象
スマートカードスロット搭載機種、スマートカードリーダー/ライター 添付機種
対 象
セキュリティチップ搭載機種
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重 要
Windows 8の場合、Windowsのセットアップ後の再起動時に、ご購入時「無効」のセキュ リティチップが「有効」となり、所有者パスワードが自動的に設定されます。「6.3.4 セキュ リティメニュー」の「TPM(セキュリティチップ)設定」で設定を確認してください。
セキュリティチップをご利用になる前に、必ず所有者パスワードを変更し、パスワードの ファイルを保存してください(自動的に設定されたパスワードは、わからなくても変更で きます)。
所有者パスワードがわからないままセキュリティチップを使用し修理などした場合、セ キュリティチップで暗号化したファイルが読めなくなるなどの不具合が生じることがあり ます。パスワードの変更、ファイルの保存方法については、『SMARTACCESSファースト ステップガイド(認証デバイスをお使いになる方へ)』もご覧ください。
POINT
セキュリティチップを使った、SMARTACCESS/Basicの機器監査機能は使用できません。
4.3.8 Portshutter Premium
USB
ポート(
Webカメラや
NFCポート(
FeliCa)など内蔵
USBデバイスを含む)や光学ドラ イブなどの接続ポートの使用を制限できます。
USB機器ごとに接続ポートの有効・無効を設 定できます。
詳しくは、「トラブル解決ナビディスク」内のマニュアルをご覧ください。
4.3.9 暗号化機能付HDD、暗号化機能付フラッシュメモリ
ディスク
「暗号化機能付
HDD」および「暗号化機能付フラッシュメモリディスク」は、
OSやプログラ ムを含むハードディスクまたはフラッシュメモリディスク上の全データについて、書き込み 時には自動的に暗号化し、読み出し時には自動的に復号化します。そのため、暗号化を意識 せずにセキュリティを確保できます。
BIOS
セットアップでハードディスクパスワードを設定することにより、ハードディスクへの アクセスはパスワードで管理され、認証された使用者のみが復号化されたデータを入手でき ます。
対 象
暗号化機能付
HDD搭載機種、暗号化機能付フラッシュメモリディスク搭載機種
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4.3.10 CLEARSURE
「
CLEARSURE」を使うと、コンピューターの盗難、紛失時に、
PHS通信回線を使った遠隔操
作でコンピューターのロックや、ハードディスクのデータ消去を行い、情報漏えいのリスク を軽減することができます。
また遠隔操作ができない状態でも、設定した回数を超えてパスワードを間違えると、コン ピューターのロックやデータ消去を行うことができます。
詳しくは、『
CLEARSUREをお使いになる方へ』をご覧ください。
4.3.11 エグゼキュート・ディスエーブル・ビット機能
エグゼキュート・ディスエーブル・ビット機能とは、不正なメモリ領域を使用して悪意のあ
るプログラムを実行可能にするバッファー・オーバーフロー脆弱性を防止する機能です。
詳しくは、「
9.2 CPU」(→
P.199)をご覧ください。
対 象 CLEARSURE対応モデル
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