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パネル討論

ドキュメント内 Microsoft Word - PATRAM2010報告書_NFT doc (ページ 94-107)

セッションP01 輸送拒否・遅延 (Denial and Delay of Shipments) Chair : Irfan Rahim (International Maritime Organization (IMO))

Co-chair: Christel Fasten (Federal Office for Radiation Protection (BfS), Germany) P01.3 輸送拒否

Denial of Shipments

Geoff Leach* (Civil Aviation Authority, UK), #160

医療用のRI(モリブデンやコバルト等)はあらゆる種類の航空機で輸送されているが、輸送

拒否の問題があり、原因として①会社の方針、②受領時チェックの失敗、③フライトクル ーによる拒否などがあると分析。対策として、フライトクルーに対するクラス7に関する トレーニング等を挙げた。

P01.4 輸送拒否の最新状況

Update on Denial of Shipments

Jean-Yves Reculeau* (International Atomic Energy Agency (IAEA)), #383, 384, 404 IAEAは2013年までに輸送拒否に関する問題を無視できるレベルにしようと試みており、

そのためのレベル別(国、地域、国際)取組み、IMO が作成し拡張させたデータベース、

ハンドブック、教育モジュール、拒否によるコスト評価展開表等について紹介があった。

輸送拒否の通報がなければ、拒否なしとなるため(No Report = No Denial)、National Focal

Pointの充実、規則の調和等が重要とのことであった。会場からは、このようなIAEAの確

立した仕組みにより、規制当局、産業界、関係者が協力することで問題は解決できるとい うコメントや、国、地域、国際機関の責任の境界が明確でないという指摘もあった。

P01.5 放射性物質輸送における困難-本当の意味とは

Difficulties in Transporting RAM- What It Really Means to Some People Stephan Whittingham (Department for Transport (DfT), UK), #037

近年欧米では癌による死亡が増加傾向にあり、アジアやアフリカの国々も同様で、医療用 RIの輸送が重要となってきている。しかし、輸送コストが高いこと、手続きが複雑である ことなどの理由から運搬を拒否されるケースがある。運搬拒否・遅延はさまざまな原因が あるため、解決にもさまざまなアプローチが必要である。

セッションP02 規則-将来の範例 (Regulations – A Future Paradigm) Chair : Frank Nitsche (Federal Office for Radiation Protection (BfS), Germany) Co-chair: Sylvain Faille, (Canadian Nuclear Safety Commission (CSNC), Canada) 座長から「パラダイム」の英語と米語の違いについて簡単に発言があり、その後、5人の パネラーから以下のタイトルで基調報告があった。

P02.1 放射性物質輸送の規則

Regulation of the Transport of Radioactive Materials George Sallit* (Department for Transport (DfT), UK), #126

P02.2 規則の安定性対混乱

Stability of Regulations Versus Confusion

Fernando Zamora* (Consejo de Seguridad Nuclear (CSN), Spain), #028

P02.3 規則はどのくらい特定的であるべきか?

How Spwcific Should Be the Regulations?

Pierre Malesys* (AREVA, France), #405

P02.4 核物質の海上輸送におけるリスクと規則

Risks and Regulations in the Transport of Nuclear Material by Sea Philip Roche* (Norton Rose,UK), #322

P02.5 紛失及び発見-説明文書、助言文書及び核分裂性物質

Lost and Found – Explanatory, Advisory and Fissile Materials Dennis Mennerdahl* (E. Mennerdahl Systems, Sweden), #347

P02.1は英国における規則遵守等に対する規制者による事業者への検査・監査の実施アプ

ローチに関し、当局はリスク・ベースの検査・監査アプローチを採用しているとのこと。

P02.2はIAEA輸送規則の変更に伴い国内外の数多くの規則等の変更が必要となり、正当化

されない変更による不安定さが混乱等をもたらし、結果的に輸送の安全性に問題を残すの で、規則は安定なものであるべきとのこと。P02.3ではIAEA輸送規則の要件は一般的なも の、通常のもの、詳細なものに大別できるが、最初のものはあまりにも一般的であり、国 によっては異なった解釈となっているとのこと。P02.4では海上輸送においてセキュリティ や避難港、海難救助等に係るリスクが多く残されており、新しい協定が必要とのこと。P02.5 では最初の IAEA 輸送規則制定以来、臨界安全と閉じ込めシステムについて誤解が生じて おり、解決が必要とのこと。

セッションの主な結論としては、規則はクリアであるべきであり、また、安定なのもの であるべきとのことであった。

セッションP03 軽量輸送容器の衝撃試験 (Crush Testing of Lightweight Packaging) Chair : Matthew Feldman (Oak Ridge National Laboratory (ORNL), USA)

Co-chair: Makoto Hirose (Nuclear Fuel Transport (NFT), Japan)

P03.1 オークリッジ国立研究所における衝突試験

Crush Testing at Oak Ridge National Laboratory

Matthew Feldman* (Oak Ridge National Laboratory (ORNL), USA), #332

セッションの口火をきるため、議長からオークリッジ国立研究所で初期に行われた軽 量・小型輸送物に対する様々な落下試験の内容が紹介され、その結果から、軽量・小型輸 送物についてはそれ自身の落下試験よりもコンテナ内に段積みされた場合はコンテナごと 落下の際に上段の輸送物による荷重のほうが厳しいこと、トラック荷台に横並び積載され た場合は横方向衝突の際に周囲の輸送物からの荷重のほうが厳しいこと、また、このよう な輸送物は車両やフォークリフトに轢かれたり押し付けられたりして潰されるケースが多

いことなどから、落下試験より圧潰試験のほうが厳しいと認識された背景が説明された。

P03.2 何が有効な衝突試験を構成するのか?

What Constitutes a Valid Crush Test?

Gordon Bjorkman* (Nuclear Regulatory Commission (NRC), USA) #336

上記経緯でIAEA輸送規則に取り入れられた衝突試験(落下試験III)について規則改訂 2007年サイクルで試験条件明確化の課題が提示され、その解決のために2008年9月に開 催された専門家会合の内容が紹介された。その際の議論に基づき、本試験は輸送物に全体 的な圧潰荷重をかけることが目的であり、落下鉄板の端部衝突による輸送物への影響をみ るのが目的でないことが明確化されるとともに、有効な衝突試験とは落下鉄板との衝突点

-輸送物重心-輸送物の接地点が鉛直線上に並ぶべきであるとの提案がなされた。

P03.3 歴史的背景-動的衝突試験の必要性に関する初期の議論と評価

Historical Background - Early Deliberations on and Assessment of the Need for a Dynamic Crush Test

Ronald Pope* (Consultant, Maney Publications, USA), Frank Wille (Federal Institute for Materials Research & Testing (BAM), Germany), #046

P03.1の背景に基づき、圧潰試験が落下試験IIIとして輸送規則に採用された経緯が紹介

された。1970年代初期に米・独からB型輸送物試験に軽量輸送物に対する衝撃試験(圧潰 試験)を取り入れる提案とその内容検討が行われ、さらに英国も参加しての様々な試験や 検討に基づき、落下させる鉄板の仕様、対象輸送物密度、収納限度等が決定された背景が 説明された。

P03.4 軽量輸送物に関する衝突試験の歴史観と経験

Historical View and Experiences with the Crush Test for Lightweight Packages Marko Nehring*, Frank Wille, Thomas Querceti, Jorg-Peter Masslowski, Bernhard Droste (Federal Institute for Materials Research & Testing (BAM), Germany), #363 ドイツからはP03.3の背景となった圧潰試験や圧潰試験と落下試験の比較等が説明され、

また、その後の適用状況も紹介された。特に、角型の鳥かご型輸送物(収納物収納容器の 外側に鉄格子上の立方体の枠を設けて外部荷重から収納容器を保護する)の様々な方向か らの圧潰試験結果は聴衆の興味を集め、設計方法や変形量についての質問が相次いだ。

P03.5 9977型一般目的核分裂性輸送容器の衝突試験

Crush Testing of 9977 General Purpose Fissile Packaging

Allen Smith* (Savannah River National Laboratory (SRNL), USA), #021

セッションの締め括りとして、米国で最近開発された9977型輸送物の圧潰試験状況が紹 介された。内部緩衝体を有するドラム缶状の円筒形輸送物であり、核分裂性輸送物である ことから9.3mの高さからの鉄板落下試験が行われ、その試験や変形状況がビデオ等で示さ れた。蓋側コーナへの落下試験が最も厳しかったとのことである。

セッションP04 輸送における安全の定量化 (Quantification of Safety in Transport) Chair : Marc Lebrun (Transnuclear International (TNI), France)

Co-chair: Ruth Weiner (Sandia National Laboratories (SNL), USA)

P04.1 原子力分野以外の品質管理査察に関するリスクベースモデル

Risk Based Model for Compliance Assurance Inspections for the Non-nuclear Sector

Ian Davidson* (Department for Transport (DfT), UK), #325

英国は、TranSASで、「DfTは、RI等の少量荷主に対する査察プログラムの適正を評価 すべきである」との勧告を受けた。DfTは、その対応として、3000程度存在する放射性物 質輸送組織をデータベース化し、3人の査察官が3年に1度の間隔で120程度の機関を査 察している。

P04.2 輸送設備のリスク評価のガイド

Guide for Risk Assessment Studies Required for Transport Infrastructures Franck Kaloustian*, Laurence Gozalo, Marie-Therese Lisot (Autorite de Surete Nucleaire (ASN), France), Gilles Sert, Christophe Getrey (Institute de

Radioprotection de Surete Nucleaire (IRSN), France), #113

フランスASNはIRSNとともに、リスクの定量的評価に取り組んでいる。リスク評価で は、①データ収集、②危険性の同定、③リスク分析を実施し、リスク分類を行っている。

本報告について、発生確率や事故シナリオの定量化の方法について、多くの質問があった。

P04.3 使用済燃料輸送の臨界リスク評価

A Multi-facet Approach for Evaluating Criticality Risk during Transportation of Commercial Spent Nuclear Fuel

Albert Machiels*, John Kessler (Electric Power Research Institute Inc (EPRI), USA),

#330

米国 EPRI は、輸送物の臨界リスクについて、燃焼度クレジット、操作失敗の可能性等 を考慮し、潜在リスクの推測(real estimate)を実施している。

P04.4 危険物道路輸送のためのウェブベース・輸送経路選定ツールの開発

Development of Web-based Routing Tool for Road Transport of Hazardous Materials

Thomas McSweeney, James Simmons, Authur Greenberg (Battele Memorial Institute (BMI), USA), #302

米国DOTは、事故確率、人口密度を考慮した被害影響を考慮し、リスクが最小の輸送経 路を選定するシステムを開発した。

P04.5 2009/2010年における非核物質の小規模使用者の査察結果からの発見事項

Findings from Non-nuclear Small User Inspections in 2009/2010 David Rowe (Department for Transport (DfT), UK), #419

英国がRI等少量の荷主に対し、2009年から2010年に実施した査察の結果について、緊 急時対応の不備、運転手への情報伝達不足などが多かったことを報告した。

セッションP05 賠償及び保険 (Liability and Insurance) Chair : Donna Goertzen (TAM International Inc., USA) Co-chair: Serge Gorlin (World Nuclear Association (WNA))

P05.1 原子力輸送に関する原子力及び第三者賠償保険

Nuclear and Third Party Liability Insurance for Nuclear Transport Mike Peach (Nuclear Risk Insurers Ltd, UK), #142

パネラーは、Anthony Weatherall(IAEA)、Mike Peach(英国原子力保険プール事務局)、

Regis Mahieu(AREVA)、Francos De Snedt(TRANSRAD、ベルギーの輸送業者)、Mark Richards(弁護士)であり原賠条約の構造説明、賠償責任等をプレゼンした。国際法的に は、IAEA制定のパリ条約とOECD/NED制定のウィーン条約の二通りの流れがあり、両者 を連結するジョイントプロコトルがある。また、国際輸送に関する補償問題に関しては、

補償範囲にもよるが、適切な補償がされるのか、どの規則を適用すべきか、責任の所在は どうか等、裁判管轄、適用条約、原子力損害の定義が異なっており複雑な問題が混乱させ ている。保険による免責限度も国により金額が異なっているため、第三国に影響を与える ような国際的な輸送にはケースバイケースで対応することが必要であるとのことであった。

セッションP06 セキュリティ課題 (Security Issues)

Chair : Ann-Margreth Eriksson (International Atomic Energy Agency (IAEA)) Co-chair: Yung Liu (Argonne National Laboratory (ANL), USA)

P06.1 米国当局の輸送セキュリティ規制に係る合意文書の策定

Developing a Memorandum of Uuderstanding Regarding Transportation Security in the United States

John Aheme (Department of Homeland Security, USA), Rick Boyle, Al Tardiff (Department of Transport (DOT), USA), #299

米国における輸送セキュリティの所掌は、DHS(国土安全保障省)、DOT(運輸省)、NRC である。3機関所掌は規制のに二重化又は不整合を生じるおそれがある。これはオバマ政権 の掲げる行政一体運営に反しこれを避ける必要がある。このために3機関の覚書を作成し、

輸送リスクを適切に管理、或いは機関間の規制の重複を避けるべく、各機関の責任所掌・

項目(技術支援、情報共有、R/D等)を明確にする活動を実施している。

P06.2 核燃料及び放射性物質輸送に係るセキュリティ

Securing the Transport of Nuclear or Radioactive Material

Bruno Autrusson, Olivier Loiseau, Pierre Funk (Institute de Radioprotection de Surete Nucleaire (IRSN), France), #245

核・放射性物質輸送は、核爆発物転用を目的とした盗難及び環境、公衆への危害を目的と した妨害・破壊行為につながるおそれがある。前者は事象発生後期間を置いてその影響が 現れ、後者は事象発生後直ちに影響が現れるため区別され、これらに対する防護は、核爆 発物転用が容易な物質とそれ以外の放射性物質との管理の区別も必要である。併せてIAEA のセキュリティ指針に基づき、輸送作業内容によって個々の強化項目を決定すべきである。

ドキュメント内 Microsoft Word - PATRAM2010報告書_NFT doc (ページ 94-107)

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