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ノットで0.1〜0.2mと極めて小さい値となり,いずれの袖先間隔の場合でも網ロ中央高さは略 一定値に近づく傾向が認められる.また一般に,袖先間隔の広い程減少値は小さい値を示してい

ドキュメント内 底曳網の漁獲性能に関する基礎的研究 (ページ 41-45)

ト K UF

4.0 ノットで0.1〜0.2mと極めて小さい値となり,いずれの袖先間隔の場合でも網ロ中央高さは略 一定値に近づく傾向が認められる.また一般に,袖先間隔の広い程減少値は小さい値を示してい

る.実際の曳網状態における網ロ中央高さは,袖先間隔が30.2m,曳網速度が2.7ノットであるか

ら,Fig.24から求めると3.8mという値となる.

(2)網にかかる流水抵抗

網の全抵抗と曳網速度との関係を両対数グラフで表わすと,Fig.26に示すように1.1ノットを 境とする2つの直線で表わすことが出来る.抵抗値は一般に袖先間隔の広い程大となるが,この傾 向は袖先間隔の最も広い40mの場合に顕著である.袖先間隔の広い程抵抗値が大となる理由につ いては種々考えられるが,Fig.27に示すように網口断面積が袖先間隔の広い程増加することにも よるものと考えられる.1.1ノット以下の低速時の場合は網の糸の剛さにより網口の投影面積が真 の値よりも大きくなっているため抵抗値の変化が少なくあらわれてきたものと考えられる.抵抗値 (R)と流速(ア)との関係はFig.26に示す回帰直線からR=1W の実験式で導ぴかれるが,K は網糸の太さ,目合長,流体密度および網口の射影面積によって定まる比例常数,〃は2に近い値

一一一

87654

−︵仁︒↑

の︒匡珂一m一m①区

00 00

︵園E︶2至.OEI↑の匡ち同の﹄︑の二一ぢ①き﹄匹

,ダ

4

︑ x● ︑︑ ︑. 一︑へ −︶一﹃ −ox ﹄一一q

︑ ︑︑︑︐

Fig.27

1 2 3 4

Towingspeed(knot)

Relationshipbetweentheprojective areaofthenet−mouthandthetowing speedofTnetusedbytheside trawler(T1,T2).

11,,22,,32,,40m:Intervalbetween thewingends

1 2 3 4 Towingspeed(knot)

Fig.26.Relationshipbetweenthere‑

sistanceandthetowingspeedof Tnetusedbythesidetrawler

(T1,T2〕、

11,,22,,32,,40m:Intervalbe‑

tweenthewingends

373 1.85

4

392 1.89

Table15.Valuesofkand〃intheequationabouttheresistance oftheTnettotherunningwater.

506 1.99

誌孟J型竺I芝l11ml22m

32m 40m

lnterval*:Intervalbetweenthewingends

r代〃

242 1.90

肥後:底曳網の漁獲性能

で曳く速さによる網の変形の大きさによって変り,また網の仕立によって異なる値である.1.1ノ ット以上における各袖先間隔の場合の各実験式よりK〃の値を求めるとTablel5に示すよう で,特に〃の値は1.85〜1.99の範囲となり,いずれも2に近い値をとっている.実際の曳網状態 における網にかかる流水抵抗は袖先間隔30.2m,曳網速度が2.7ノットであるから,Fig.26から 求めると2.7トンという値となり,また抵抗と速度との関係を表わす実験式のnの値は1.89に近い 値となる.

( 3 ) 網 口 形 状

網口形状は速度の増加と共に変化するが,静水中では天井網(Squarepart)から上部三角網(天 井網の両側に縫合される三角網を言う)にかけて特に浮上している.速度が加えられると三角網地 と隣接する網地の部分が網の進行方向に対して直角方向に脹らむため天井網は低下現象を示し,浮 子綱は前面から見て円弧状に緊張する.この浮子綱の形状は速度が2.0ノット以上に達すると円弧 状から略直線状となり,三角網地の部分もこれと平行に近い形にまで変ってゆき,高速になる程網 ロ中央高さと袖先部の高さの差は少なくなる.網の前面からふた網口断面積の速度に伴う変化の状 態は,Fig.27に示す通りで,同図の曲線の状態からゑて,一般に,2.0〜2.5ノットから面積は減 少し,3.0ノット以上になると略一定値に近づく傾向がある.また袖先間隔の広い程その面積は大 であり,且つその広狭による面積の差もかなり大である.通常曳網状態における袖先間隔30.2m,

のE︶剖⑪匡口c一三一sちのEコ一○ン画匡一﹄g一正

1 2 3 4

Towingspeed(knot)

Fig.28.Relationshipbetweenthefilteringvolumeofthe towingnetandthetowingspeedofTnetusedby thesidetrawler(T1,T2).

11,,22,,32,,40m:Intervalbetweenthewingends

X103

一一一一●xoa

4

Towi四sPeed(knot)

Relationshipbetweentheheightofthenet−mouth andthetowingspeedofTnetusedbythestern trawler(T3〜T5).

11,,22,,32,,40m:Intervalbetweenthewingends

曳網速力2.7ノットでは網口断面積はFig.27より103,2となることが知られる.

(4)曳網漁過容積

曳網漁過容積(Filteringvolumeofthetowingnet)は曳網によって底曳網が演過する容積

のことをいい,本論では網口断面積と曳行距離との積で表わすこととする.

Fig.28は曳網漁過容積と曳網速度との関係を示したもので,いずれの袖先間隔の場合も曳網速 度が速い程,容積は増加しており,その増加率は袖先間隔の広い程高率となっている.通常曳網状 態における1時間当りの該容積は袖先間隔が30.2m,曳網速度が2.7ノットであるのでFig.28

より求めると515×103,3という値となる.

b)スタントロール網

(1)網ロ中央高さ

網口中央高さと曳網速度との関係はサイドトロール網と同様,Fig.29に示すように速度の速い 程,また袖先間隔の広い程,高さが低くなる傾向が認められる.即ち静水中における網ロ中央高さ は袖先間隔11〜40mの範囲で12m以上の値を示すが,その高さは増速に伴って漸次低下し,速度 4.0ノットで3.2〜5.2mとなり,サイドトロール網より0.3〜1.1m高くなっている.また袖先間 隔が狭い程その高さは高く,間隔の最も広い場合と最も狭い場合の両者の高さの差は1.0ノットで 5.5,,2.0ノットで2.0,,3.0ノットで1.4,,4.0ノットで1.3mとなり,速度が速くなる程 その差は小さい値となる.次に速度を0.5ノット毎に区切った場合のそれぞれの階級内における網 口中央高さの減少値はFig.30に示すように,いずれの袖先間隔の場合でも速度の速い程その値は 小さいまた袖先間隔の広いもの程減少値は小さい一般にいずれの袖先間隔の場合でも網口の高

Fig.29.

50

E一二言oEI−画匡﹄o三m一口工

鹿児島大学水産学部紀要第20巻第2号(1971)

Fig.30.

一一一

和酔︾岬一一一

一一一一●笈○△

●X◎△一一一一

︑一一

︑廷

雲︑へ︾︑

4321E︶麦画一の二0↑①崖

﹄︒直◎事○コつむ産

0.5‑1.01.0‑1.51.5‑2.02.0 252.5〜3.03.0〜353.5‑40 Towin9speed(knot)

Relationshipbetweenthereductionofthenetheight andthetowingspeedofTnetusedbythestern trawler(T3〜T5).

11,,22,,32,,40m:Intervalbetweenthewingends

Table16.Valuesofkand〃intheequationabouttheresistance oftheTnettotherunningwater.

4

肥後:底曳網の漁獲性能

さは1.5〜2.0ノットまでは割合に高く,且つ速度の増加に伴う低下も大きい特に袖先間隔の最も 狭い11mの場合は,他の袖先間隔の場合に比較して著しく網口の低下する現象が認められる.実 際の曳網状態における網ロ中央高さは袖先間隔がサイドトロール網と同様30.2m,曳網速度が3.4 ノットであるからFig.29より求めると3.9mという値となる.

(2)網にかかる流水抵抗

網の全抵抗と曳網速度との関係はFig.31で示すように両対数グラフで表わすと1.1ノットを境 とする2つの直線で表わすことが出来る.抵抗値は一般に袖先間隔の広い程大となる傾向がある が,袖先間隔の最も広い40mの場合を除く他の場合はそれぞれの間にさほど大きな差は認められ ない.サイドトロール網の場合と同様にFig.31より1.1ノット以上の場合における実験式R=

Kr のKおよび〃の値を求めるとTablel6に示すようで,〃の値は袖先間隔40mを除いて いずれも2に近い値となる.実際の曳網状態における網抵抗は袖先間隔が30.2m,曳網速度が

lnterval*:Intervalbetweenthewingends

︵匡○↑︶のU匡珂一m一切の匡

A4C

1 2 3 4 Towingspeed(knot)

Fig.31.Relationshipbetweentheresistanceandthetowing speedofTnetusedbythesterntrawler(T3〜T5).

11,,22,,32,,40m:Intervalbetweenthewingends

292 1.88

弓雇孟一旦型竺I竺二l11ml22m

32m 40m

347 1.90

686 1.66

汀代″

345 1.98

△〆 4

o − O l l m x − x 2 2 m o−o32m

△−△40m

3.4ノットであるからFig.31から求めると4.2トンとなり,同じ曳網状態のサイドトロール網 に比較して1.5トン多いまた抵抗と速度との関係を表わす実験式の〃の値は1.98に近い値とな

( 3 ) 網 口 形 状

速度の増速に伴う網口形状の変化の状態はサイドトロール網とほとんど変らないが,観察の結果 によると上部三角網の横方向への拡網状態がサイドトロール網より優れているようである.網の前 面からぷた網口断面積の変化はFig.32に示す通りでサイドトロール網と同様,いずれの袖先間隔 の場合でも面積は増速に伴って減少し,2.0ノット以上に増速した場合の面積の減少量は袖先間隔 の最も広い40mの場合が最も小さい値をとる.通常曳網状態における網口断面積は袖先間隔が 30.2m,曳網速力が3.4ノットであるから,Fig.32で求めると106,2となる.

(4)曳網漁過容積

曳網漁過容積と曳網速度との関係はFig.33に示すように,いずれの袖先間隔の場合でも曳網速 度の速い程容積は増加し,また低速の場合を除き袖先間隔の広い程容積は大である.増速に伴う容 積の増加率は袖先間隔の広い程大であるが,袖先間隔の狭い11,,22mの場合の3.0ノット以上 ではさほど大きな増加量は示していない.通常曳網状態における単位時間当り曳網漁過容積は袖先 間隔30.2m,曳網速力3.4ノットからFig.33より求めると667×103,3となる.

5.2.2二そう曳底曳網(B網)

( 1 ) 実 物 網

実験に用いた二そう曳底曳網は1963年から1965年までの期間中,ベーリング海大陸棚漁場にお いて,底曳網船団の附属漁船用として使用された網で,その網地配置はFig.34に示す通りであ

Fig.33.Relationshipbetweenthefiltering volumeofthetowingnetandthe towingspeedofTnetusedbythe sterntrawler(T3〜T5).

11,,22,,32,,40m:Intervalbe‑

tweenthewingends

ドキュメント内 底曳網の漁獲性能に関する基礎的研究 (ページ 41-45)