九
四
五 鎌 田 良 二
書イテーヘン 書 イ ト ー ヘ ン 一 ソ ウ ヤ 伝 聞 活
︒
用″ H ニ デ
ソ ︲ ャ ソ
︲ ナ
○ ○
悪 イ ソー ニ聞 イ タ ケ ド
︒ 悪 イ ソー ヤ ナ
︑ 落 チ タ ソー ナ デ ヨ ウ ヤ 伝
○ 聞 ヨー ニ ヨー ヤ ヨー ナ
○
○ ア カ ン ヨ ー ニナ タッ
・ス グ 来 ル ヨー ナ︒
ラ
・ン イ
推 量 活
○ 用
ラ 考
一予
○
○
○ 雨 ニナ ル ラ シ イ︒ 明 日 カ ラ ラ イシ デ
︒ 助
詞
一二ユハ
四〇 一 七 六
29δ (ゴ2/) 播州赤穂方言文法概説
前 回 に山 内 氏 が 記 し て い る よ う に︑ 格 助 詞 の中 で省 略 さ れ る場 合 は 音︑ 節 関 係
︵例 え ば 一音 節 語 を 長 音 化 し た後 は 殆 んど 省 略
︶ や 陳 述 副 詞 の 介 入
︑ 可 能 動 詞
︑ 願 望 助 動 詞 の述 部 に対 す る 対 象 主 語 の場 合
︑ 他 動 詞 の目 的 格 に 立 つ場 合 な ど 多に い︒ 主 ガ
述 関 係 を 明 確 に打 ち 出 場す 合 は 省 略 し な い︒ 雪 ガ 降 ル︒ 海 ガ 荒 トレ ル︒ 風 ガ イナ
︒ 日常 会 話 で状 況 判 断 が お 互 い に容 易 な 場 合 は 省 略 す る こと が 多 い︒ オ 前 傘
○ ナ イ ノ カ︒ マド
○ イア ト ル シ メ ト ヶ
︒ 願 望 や 好 悪
・可 能 の対 象 と な ると き は省 略 す る こと 多が い︒ 酒
○ ノ メ ン ヨウ ナ 奴︒ 酒
○ ノ ミ タ イ︑ ノコ 本
○ 読 メ ル︒ 一音 節 語 を 長 音 化 し た場 合 は 省 く こと が 多 い︒ モー 字
︱ ヨ メ ル ヨー ナ タッ
︒ 歯
︱ 痛 イ カン
︒
ノ ノ・ ン
準 体 助 詞 の場 合 は ノ
・ノ ン で表 わ す が
﹁ノ ハ﹂ ノ﹁ ン ハ﹂ の方 が 体 言 化 意 識 が強 く 働 いて い る
︒ コレ 誰 ノ ヤ︑ ヮシ ノ ン ヤ
︵﹁ ノ ヤ﹂
﹁ノ
﹂ン は
﹁ネ ヤ﹂
﹁ネ ン ヤ﹂
﹁ン ヤ﹂ と も な る︒
︱ コ 誰レ ネ ヤ
︑ ヮ シ ネ ン ヤ︒ ワ シ ン ヤ
︶︒ オ
︵ヲ
︶ 他 動 詞 を 修 飾 格 と す る 目 的 格 の フは 省 く こと 多が い︒
(ゴ28)295
鎌 田 良 二
原 朗 氏 の調 査 に よ ると
︑ 高 砂 市 の お ば あ さ ん 二 人 の 二 十 分 間 の対 話 中
︑ 現 わ れ た の は
︑ た だ 一回 だ たっ と うい こと で︑
﹁が
﹂ よ り も 省 く こと が さ ら に 多 い︒ 飯
○ 食 ウ タ
︒ 酒
○ 飲 カモ
︒ 上 の文 又 は 語 を あ た か も 中 止 法 如の く体 言 の形 で止 め 直 接 動に 詞 に 続 け る 用 法 が あ る
︒ ヨー 字
○ 見 テ ミ イ
︒ 今 チ ョ トッ 物
○ 考 エト タッ ト コヤ
︒ 対 句 的 用 法 の と き も 省 く
︒ 映 画○ 見 タ リ オ茶
○ 飲 ンダ リ
︒ 前 ニ
回 にも 引 用 さ れ て い る原 朗 氏 の
﹁播 州 方 言 の助 詞
﹂
︵﹃ 国 文 論 叢 第 四号
﹄ 神 戸 大 学
︶ に よ る と ︑ 二の 省 略 は あ ま り な いが
︑ 播 州 方 言 と し て は 場 所 を 示 す 二の と き に へを 使 う と うい こと であ る︒ 家 二帰 ル← 家 へ
︵工
︶ 帰 ル
﹁ ト
と 言 う
﹂ の 卜 は 普 通 省 く
︒ 田 中 ユー 人 方 言 の研 究 ユー 本 ナ イ カ
︒ これ 近は 畿 方 言 一般 と い てっ も よ く
︑ ま た播 州 一般 に も 広 く 見 ら れ る
︒
﹁記 述 的 研 究
﹂ もに 次 の よ う にあ る の
︵こ れ は 赤 穂 も 同 じ であ る
︶︒ こ の 卜 は
﹁何 と
﹂ に 限 り 省 く こ と が でき な い で︑ 何 チ ーュ
︒ 卜思 ウ
・卜 違 ウ
︵で は な
︶い の 卜 省は く こと が でき
︑ ア タッ
○ 思 ウ ケ ド︑ ア タン ノ傘
○ 違 カウ と な る
︒ ヨ カ
・シ カ 起 点 を 示 す と き は カ をラ 用 い る が
︑ 比 較 の ヨリ は ヨカ
︑ カシ を 用 いる
︒
Aよ り も B の方 が よ い︑ のと き は A ヨカ B ガ エ エと な る︒ これ と 同 じ 意 味 で カシ を 用 い る︒ A シカ B ガ エ エと な れ ば
︑ B の方 が よ い の であ る ︒ これ が 和 歌 山 方 言 で は 同 じ A シカ B ガ エ エと 言 う が ︑ A の方 が よ い の であ る ︒ 即 ち
︑
﹁の 方 が
﹂ の意 に な る
︒ コ ンシ カ ア ガレ エ エ︒ 赤 穂
︱ これ よ り も あ れ が よ い 和 歌 山
︱ これ の方 が あ れ よ り も よ い︒ 今 回 の 調 査 で は
︑ こ の カシ は 成 人 は 全 員使 う が
︑ 中 学 生 は わ り に少 な い こと が わ か たっ
︒ 調 査
Ⅲ で は次 の 通 り で あ
Z O
︒
有
中
赤
計 男
女 シ カ
一一 一一
一一 一一 一 何らかの言語上のコンタミネーショ
﹃全国方言資料﹄︵日本放送協会︶の神崎郡神崎町粟賀にも
出
︵また︑これはナンナリカンナリともなる︶ イツナト来 て︑己然形で中止的に受け︑それに相反する︵または対照的に相対する︶語または文に続く︒己然形で
29イ (ゴ29) イ
係 コ ヤ ¬ ナ て な が ど 助 ソ ⌒ な 卜 こ お あ う
播州赤穂方言文法概説
な ` つ し い° こ た て
の も 和 播 シ の 歌 州 力 だ 山 一 は ろ と ○ 般 ¬ う 赤 に 記 °穂 は 述 と
で嬰 昌 °
赤 究 法 穂 L が
韓 │: 僣 四
の 記 な 一 ― 詞 い り
と つ
と し な も り L
と の
も 意
V で
ナ ン ナ ト カ ン ナ ト 何 な り と も
│
も さ の れ の て よ い
う な
だ い
あ 七
男
女 1中
男 1東
女 1中
男 か
に ― つ ェ い ハ
て 一 一 は 明 ェ
ら ハ か ̲
で
厭 δ
が ̲̲
(13θ)293
鎌 田 良 二
文 を 終 止 さ せ る わ け で は な い
︒ こ れ も 前 回 に も 記 さ れ て い る よ う に 中 年 以 上 の 人 が 用 い る
︒ コ ソ レ は そ れ の く ず れ た も の と み る
︒ 世 話 コ ソ ス レ
︑ 厄 介 ニ ワ ナ ラ ン︒ 親 ナ ラ コ ソ 心レ 配 ス ル ン ヤ
︒ グ
﹁ チ の ま ま
﹂ 箱 グ チ ホ シ イ ワ の よ う に
︑ 箱 ご と
︒ 鞄 グ チ ナ ク ナ タッ
︒ 入
レ モ ング チ 持 ッ テ コ イ の よ う に な る
︒
ワ ー レ o カ ー レ
終 助 詞 で︑ ソ ン ナ コト 知 ラ ン ーワ レ︑ ソ ン ナ コト 知 ルカ ー がレ あ る
︒ 強 い 語 勢 を あ ら わ すも の で︑ ワー はレ
﹁ワ イ﹂ か ら 変 たっ も の で︑ カ ー はレ
﹁カ イ
﹂ を 強 め たも の だ ろ う
︒ ハ ヨ仕 事 セ ン カ ー レ 男︵
︶ ︑ ソ 位レ ノ コト 知 トッ ラ ン カ ー ノ