4 ダイアログコマンド
6.1 トレースの概要
トレースの概要
トレースの概要
ARMシリーズ『ARM9-TP個別編』- 43
6.1.1 ディレイカウント
ディレイカウントは、トリガ成立後に取り込むサイクル数です(図 9)。
サイクル数は、CPUの実行内容により異なります。1サイクルが1実行単位では ありません。
図 9ディレイカウントの流れ
6.1.2 通常/完全モード
通常モードは、リアルタイムに実行内容をトレースするモードです。そのため、
CPU内のトレースバッファ(FIFO)がフルになった場合、トレースデータの取りこぼ しが発生することがあります(図 10)
図 10 通常モード
CPU内のトレースバッ ファがフルのとき
ICEにトレースデータが入 りません
CPUの実行
トレースデータ の取り込み
こ の 間 の 実 行 内 容 が不明になります
トレース開始 トリガ成立 トレース終了
CPUの実行
指 定 さ れ た サ イ ク ル 数 分 ト レ ー ス デ ー タ を取り込みます
トレースの概要
完全モードは、トレースデータの取りこぼしがないようにするモードです。その ためCPU内のトレースバッファ(FIFO)がフルになった場合に、CPUの実行を一時停 止します。その後自動的に再開します (図 11) 。
図 11 完全モード
6.1.3 トレースのイネーブル条件
イネーブル条件は、トレースデータの取り込みを行う条件です(図 12) 。
•
無条件に開始(CPU実行時から)•
イネーブルイベントの成立•
Include/Exclude条件の成立•
スタート条件の成立CPUの一時停止中は トレースデータを取 り込みません CPUの実行
CPUの再実行 CPUの一時停止
トレースデータ の取り込み
トレースの開始 条件の成立
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6.1.4 トリガ条件
トリガはディレイカウントの起点となる条件です(図 13) 。トリガ条件を設定する ことにより、条件前後の実行内容を見ることができます。
•
トリガイベントの成立•
外部信号の一致図 13 トリガ条件
6.1.5 トレースの停止条件
停止条件は、トレースデータの取り込みを中断する条件です。
停止後、イネーブル条件によって再度トレースデータの取り込みを開始します(図 14)。
•
イネーブル条件が不成立•
ストップ条件の成立図 14 トレースの停止
トレース終了
ディレイカウント数分のト レース後強制終了します トリガ成立
CPUの実行
条件の成立
トレースデータ の取り込み トレースの停止 トレース開始 トレースの停止
条件の成立
CPUの実行
トレースデータ の取り込み
トレースの概要
6.1.6 トレースの終了
トレースの終了時は、以降のトレースデータの取り込みをしません。
停止条件とは違い、再度トレースを開始することはありません(図 15) 。
•
CPUの実行停止•
トレースの強制終了(TSコマンド)•
ディレイカウントの終了図 15 トレースの終了
6.1.7 強制ディレイモード
強制ディレイモードは、トレース開始後、指定されたディレイカウント(サイクル 数)分取り込んだ時点で強制的にトレースを終了します。このモード中はトリガ条 件を無視します(図 16) 。
この場合のトレース開始は、CPUの実行開始です。
トレースの開始 トレースの終了
トレースデータ の取り込み
こ れ 以 降 デ ー タ は 取り込まれない CPUの実行
条件の成立
ディレイカウント数分のトレ
トレース開始 トレース終了
CPUの実行
トレースの概要
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データトレース の取り込み
条件の成立
CPUの実行
イ ネ ー ブ ル 条 件 成 立
(トレースデータの取 り込み)
6.1.8 トレースのViewData条件
ViewData条件は、データトレース(データアクセスのトレース)のトレースデー タの取り込みを行う条件です(図 12) 。これは、イネーブル条件が成立していなけ ればなりません。
•
ViewDataイベントの成立•
Include条件の成立•
Exclude条件の成立図 17 トレースViewData条件
タイムタグについて