本章では,
2
章にて設定した指針のうち,指針( 3 )
時空間情報と紐づけることで直感的 な理解と記憶定粒を促進に基づいたデジタルアースとその構築システムの設計と開発に ついて述べる.本システムでは,データ構築に,井上
[ 6 ]
によって開発されたフレキシブルなデータモ デルに基づくデジタルアーカイブ構築システム 「a p l l o
」を使用する.デジタルアースに はオープンソースのデジタルアースライブラリ「cesium
」を用いて開発を進める. ap l l o
及びcesium
は,OS
の指定や端末へのインストールを必要とせず,ほぼ全てのweb
ブラ25
表
4
必要なデータセット属性情報 データ型
ID
文字列型地 点 の 名 前 文字列型 パンフレットのタイトルと
その場所に対する願い 文字列型 パンフレット 画像データ
位骰情報 数値型オプジェクト
アイコン 画像データ
ウザで動作する
J a v a S c r i p t
で制作されており,禅入のコストが低い.サーバに配置すれ
ば,URL
にアクセスするだけで,スマー
トフォン, P C ,
タブレットのような多くの端末
でシステムを使用することができる .
5 . 1 構築システム
5 . 1 . 1
データ設 計児蹴らが制作したパンフレットの情報を
,ひとつのピンとして c e s i u m
を用いた3 D
デ ジタルアース上に表示するための必要データの屈性情報とデータ型を以下の表4
に示す.これらのデータモデルは,南アルプス市文化財課と共同で運用しているアポロをベース に,不必要な項目を間引きつつ,同じデータベースに保存する形式とする
.
これにより,新た
に
システムを迎入する負担を軽減し,入カデータを文化財課が全体の地域資源デー タと合わせ
て一括管理できるようにする.ベース とするデータベースを構成するデータ
セット
の属性情報とデー
タ型を表5に示す.ap l l o
ではサーバに存在するデータを全て個別
に管理しており,「a r t i c l e
」というオブジェクトを作り ,複数のデータと紐づ くことで,
データセッ
トを管理している .
なお,
ID
はサーバにデータを保存する際に,自動で生成される.次に ,児童らが入力
する項目を,必要データに基づいて,ベースとなるデータセット
の中から選定する.3 D 地球儀に表示することを踏まえ,地点をタイトルとし,児童らが設定した見出 しを解説に
入力する
.表 6
ように対応させたデータセッ トを用意することにする .
このデータセット
を「入力a r t i c l e 」
と定義する.
26
表
5
元にするap l l o
のデータセット1 ID
文 字 列 型2
タイトル 文 字 列 型3
タイ トル(カナ) 文 字 列 型4
動画URL
文 字 列 型5
画 像 画像データ6
年月日 文 字 列 型7
地区カテゴリa r t i c l e
型8
種別カテゴリa r t i c l e
型,
時代カテゴリa r t i c l e 1 0
語 り 部a r t i c l e
型11
位 爵 梢 報 数値型オプジェクト1 2
コンテンツ内梢報 文 字 列 型1 3
タグ 文 字 列 型1 4
アイコン 画像データ1 5
調査者 文 字 列 型1 6
動画用アイコン 画像データ1 7
ピンの表示の仕方a r t i c l e
型1 8
アーカイブに表示するか否かa r t i c l e
型表6 入力するデータ
[ベースのデータセット 必要データ
ID
自動生成タイトル 地 点 の 名 前 解 説 パンフレットのタイトルと
その場所に対する顧い 動 画URL インタビュー動画URL
画 像 パンフレット
位 骰 梢 報 位 四 梢 報
アイコン アイコン
動画用アイコン 動 画 用 ア イ コ ン
27
5.1.2 システム設計と画面構成
本 シ ス テ ム は , 各 項 目 の 入 力 さ れ た デ ー タ を ま と め,入力
a r t i c l e
としてサーバに送信するクライアントサイドの
web
アプリである(巻末資料A . 6 )
.児童らが簡単に入力でき るインターフェースにする必要があるため,各入力項目の見出しとi n p u t
フィールドを上 か ら 順 に 並 べ , 最 下 部 に 送 信 ボ タ ン を 配 置 す る 画 面 構 成 に す る . 各 項 目 は デ ー タ 梨 に 応 じたものにする.タイトルはt e x t f i e l d
を用い,長文となる可能性がある解説は,t e x t a r e a
を用いる.画像及びアイコンについてはHTML5
から標準仕様となったtype
のf i l e
型を 用いて,端末内の画像フォルダ,あるいはフォ トライブラリに保存しているものを取得する.位置情報は,地図
API
「l e a f l e t
」によって描画した地図上にピンを打つ形式で,位置 情報を取得する.地図タイルは,地名や道路がわかりやすく,細かい建築物の位置や敷地
までデータが入っていること,商業施設の名前や複数のアイコンが乱立していないこと から,国土地理院が発行している「地理院タイル」を用いる.送信ボタンを押下したら,各 項 目 内の デ ー タを サ ー バに 送信する
.スタッフは ,入 力 a r t i c l e
を確認し,問題がなけ れば,タグ情報内に「小学 校」のタグを追加する.5.2 デジタルアース
5 . 2 . 1
システム設計c e s ium
を用いた3D
デジタル地球儀上に入力a r t i c l e
を表示するためには,紐づいてい るデータ全て取得し,c e s i um
で読み取れるオブジェクトに書き換える必要がある.まず,サーバからデータベースの全
a r t i c l e
を取得し,入力a r t i c l e
を参照する.その後,タグ情報を検索し,「小学校」を内包している入力
a r t i c l e
のみを害き出す.その後,項目ごと に対応する数値や文字のデータが入ったa r t i c l e
からデータを保存し,ID
を設 定 し た オ ブジェクトを書き出す.最終的に出力するオブジェクトの構造を図??に示す . 固 定 の 数 値 が人っているものは,表示に際して設定した数値で,固定値として設定した
.
このオブジェクトは,配列に格納する.全件取得したら,現在セットされている
cesium
の表示 デー タ を 消 去 し , 入 力
a r t i c l e
を杏き換 え た オ ブ ジ ェ ク ト の 配 列 を 表 示 デ ー タ に セットして再描画する.一連の処理は図 1 8
のようになる.
5 . 2 . 2
画面構成3D
デジタルアース(固1 9 )
は,実際の地形を反映するため,cesium T e r r a i n P r o v i d e r
機 能を使用して,起伏のある地形で表示する.2
農践校は,台地の上に存在し,充分に起伏にク'1)
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図
17 c e s i um
に描画するオプジェクト(赤枠部分が入力されたデータ)富んでいることから,地形は等倍で描画する.児童らにデジタルアース上のどこにいる かを分かりやすく示すために,初期視点は実践校を中心した烏暉視点で開始することに する
. c e s i u m
で標準に用意されているUI
は英語で沓かれているため,児童をかえって混 乱させると判断し,非表示とする.また,データが入力されていくことで,デジタルアースの方にピンが増える様子を見 せる際に
,ページ全体のリロードを避け,管理しやすくするために,画面端にデータリ
29
・地点の名称
・パンフレットのタイトル 構築システム 1 とその湯所に対する願い
・パンフレット
・位置情報
送 信