• 検索結果がありません。

ミニ

l

‑・・:

蕗 詠

一‑‑

8

I;:.チ

EC

‑・コ

5.考察

5‑1.陸域の地下水量

陸域の地下水位は3月調査時の方が8月調査時より高く、電気伝導度は低く なっており,その傾向は海岸に近づくほど顕著だった。このことは渇水期に相 当する3月の方が豊水期である8月よりも海底地下水湧出量が多いことを示し ており,比抵抗探査による塩淡水分布状況の結果からも裏付けられた。

5‑2.

CTDセンサーの水温と電気伝導度 3月21日‑22日

A・Bは潮位変化に影響を受けた変化をしているが、

C

・Dは傾向が異なる。

Cは段階的に電気伝導度が変化しているが、その変化後6時間ほど値は一定の 値を呈している。また、水温は比較的安定している。このことから湧出口であ

ることが考えられるが、その湧水の水質は時間により異なっていると考えられ る。これは塩淡境界の移動を示唆している。 Dは潮汐変化の影響は見られず安 定した電気伝導度を示している。このことからDも湧出口であると考えられる。

C

I Dは電気伝導度の値が高いので再循環水であると考えられる。

5‑3.

CTDセンサーの水温と電気伝導度・

湧出量とリン酸イオン濃度の関係 8月2日

ピェゾメーターのリン酸イオン濃度を第1表に示す。 No.8は電気伝導度から 潮汐変化の影響があることがわかる。湧出量は満潮に最大を示さず、満潮前後

の方が大きい湧出量を示した。これはこの地点では潮汐変化の影響はあるが満 潮時に最大の湧出量になるわけではないことがわかり、潮位が高すぎても湧出 量は制限され、 SGDが湧き出しやすい潮位があることが考えられる。またリン 酸イオン濃度と湧出量は比例している。各地点の深度60cmに設置したピエゾ メーターのリン酸イオン濃度は0‑0.8ppm (第13表)となっていることから、

これは湧水が海床を通過する際に海床に沈殿しているリン酸イオンを含んでし まうためであると考えられる。このことは、 SGDが海床から沈殿している成分 を巻き上げており、海水の水質に影響を与えていることが示唆される。

No.17

は安定した水温、電気伝導度を示している。これは常にSGDが存在しているこ

とが裏付けられる。またNo.8と同様リン酸イオン値と湧出量は比例しているこ とから、湧水が海床を通過する際にリン酸イオンを含んでいると考えられる。

No.26は水温、電気伝導度ともに乱れながら変化している。これはこの地点は 安定した流動方向を持たないことが考えられ、その結果として湧出量も安定し ないと考えられる。

28

第1表 ピエゾメーターのリン酸イオン濃度

poヰ(ppm)

No.1

No.8

No.17

No.26 Sea

0:00

X

0 0.4 0.1 0.5

3:00

X

0 0.4 0.7 0.5

6:00

X

0.8 0 0 0.8

9:00

×

0 0 0 0.8

12:00

X X X

0.1 0.6

リン酸イオン値は安定した流動方向を持たないと考えると、海床を何度も通過 することで、濃縮していると考えられる。つまりこの地点で再循環水の湧出が 卓越していると考えることができる。

5‑4.海底地下水湧出量と淡水含有率 8月2日

湧水中の淡水含有率を第2表に示す。各時間での海水(SW)の電気伝導度を

海水100%、干場(HW)の電気伝導度を淡水100%と考え、 No.1‑No.26の各 地点での電気伝導度の割合から、淡水含有率を求めた。

Cantent(%)=(No.x・EC ‑HW・EC) ÷

SW‑EC

X

100

より沖合にある地点ほど淡水含有率は減る傾向にある。これは比抵抗断面で、

沖合ぼど海水が地下に進入している結果からも裏付けられる。沿岸域において は、沖合の海床から湧出する地下水は地下で海水と混ざりながら湧出するため 電気伝導度が上昇する。そのため海床で湧出する際には電気伝導度は高い値を 示す。湧水に含まれる淡水成分の割合が沖合にいくにつれて減少するのは、沖 合ではより地下にまで海水が浸透しているため、海水がより影響することによ ると考えられる。

もっとも海岸に近い海底地下水湧出地点における海底地下水湧出量は,潮位 の変化によって異なるものの,最大湧出量は3月が21日の15:00の23.71/m2 瓜であるのに対し、 8月は2日の3:00の10.31/m2瓜であった。両時間ともに

干潮から3時間後である。また、同時間で陸域地下水と海水の電気伝導度から 求めた各月の淡水含有量は3月が91.1%, 8月が淡水含有量97.4%であった。

このことは、陸域から供給される地下水流量が多い時期には,再循環水の湧出 量も増加する傾向にあることを示しており、地下水と海水の圧力のバランスが 海岸付近の地下水および再循環水の湧出メカニズムに強く関係していることが

示唆された。

29

5‑5.調査地域における海底地下水湧出量の推定

今井観測所位置・湧出量推定範囲を第20図に、淡水湧出量の推定を第3表、

第21図に示す。

第2表 湧水中の淡水含有率

EC(mS/m)

HW SW

0:00 1.04 44.5

3:00 1.07 44.2

6:00 1.01 45

9:00 1.08 43.2

12:00 1.03 44.2

EC(mS/m) No.1

No.8 No.17 No.26

0:0

3:0

6:0

9:0

12:0

0.199

0.79

2.19

3.5

2.19

0.00

20.ー

23.7

25.6

2ー.8

19.5

27.87

28.59

28.73

27.81

28.6

FWContent(%)

No.1 o.8 o.17 o.26 0:0

100

100 56 38

3:00 97 4 36

6:00 9 4 37

9:00 97 51 37

12:0 5 36

30

tC

⊂)

=

♯ :==

‑x

圏 藩

E トミつ

義 和

.I:I

第3表 淡水湧出量の推定

SGDVolume(I/m9/h) No.1 No.8 No.17 No.26

0:00 0.0 2.6 6.9 0.6

3:00 0.0 ー0.3 5.5 3.4

6:00 7.3 6.4 7.6 8.2

9:00 0.0 5.5 8.1 1.9

12:00 0.0 0.0 4.6 4.9

totalSGDVo山me 7.3 24.8 32.7 19.0

totaーSGDVolumelday 35.0 119.0 156.9 91.2

FWVolume(I/m2/h) No.1 No.8 No.17 No.26

0:00 0.0 2.6 3.8 0.2

3:00 0.0 ー0.ー 2.6 ー.2

6:00 7.3 6.0 3.3 3.0

9:00 0.0 5.3 4.1 0.7

ー2:00 0.0 0.0 2.6 1.8

totalR〝Vo山me 7.3 24.0 16.5 7.0

totalFWVolumelday 35.0 ーー5.4 79.2 33.4

SGDVolume(ton/day) 245.0 ー906.7 28ー2.5 82ー.3

FWVo山me(ton/day) 245.0 1846.3 1424.8 300.7

tota一

SGD Volume 1 day=

total

SGD Volume24h/5h total FW Volume 1 day=total FW Volume

X

24h/5h SGD Vo山me (ton/day)

=totaJ SGD Volume No.1

×

7m+total SGD Volume No.8× 16m+total SGD Volume No.17

×

18m

+total SGD Volume No.26×9m

7m+16m+18m+9m‑54m(比抵抗電気探査ケーブル 測線長)

FW Volume (ton/day)

司ニOtal

FW VoJume No.1

×

7m+total FW Vo一ume No.8× 16m+total FW Volume No.17

×

18m +total FW Volume No.26×9m

7m+16m+18m+9m‑54m(比抵抗電気探査ケーブル

測線長)

32

EC トーl

ii.::';

;:I.

IE

ドキュメント内 伊勢湾沿岸域における海底地下水流出特性 (ページ 32-38)

関連したドキュメント