SFTPによるダイレクト取得では公開鍵暗号方式によるユーザ認証を行うため、事前に公開鍵を 作成し、G-Portalにその公開鍵を登録する必要がある。詳細は、G-Portalユーザマニュアル
(https://www.gportal.jaxa.jp/gportal_file/contents/help/UserManual_ja.pdf)を参照のこと。ここで は、手順を簡単に説明する。
① 公開鍵の作成
a)UNIXの場合(Mac OSXを含む)
1.ターミナルを開き、以下のコマンドを実行する。
$ ssh-keygen
2.公開鍵・秘密鍵の保存ディレクトリと保存名を要求する以下のメッセージが表示される。
Enter file in which to save the key (/Users/ユーザ名/.ssh/id_rsa):
保存ディレクトリと保存名を指定する場合は、ディレクトリ名と保存名を入力すること。
何も入力せずにenterをクリックすると、デフォルトのディレクトリ /Users/ユーザ名/.sshに id_rsa(秘密鍵)とid_rsa.pub(公開鍵)が格納される設定となる。
3.秘密鍵を復号化するためのパスフレーズを要求する以下のメッセージが返ってくる。
Enter passphrase(empty for no passphrase):
SFTP接続を行う際にパスワードを設定する場合は、パスワードを入力すること。
以上で、設定したディレクトリに公開鍵・秘密鍵が作成される。
② 公開鍵の登録
1.登録したユーザアカウントでシステムにログイン後、メニューの「ユーザ情報参照/変更」をクリッ クし、ユーザ情報参照・変更画面を表示する。
GPMデータ利用ハンドブック
図 5.2-8 G-Portalの画面8
2.「公開鍵を登録/更新する」リンクをクリックし、公開鍵を登録/更新する画面を表示する。
図 5.2-9 G-Portalの画面9
3.「参照」ボタンから公開鍵ファイルを指定する。なお、既に公開鍵が登録されている場合、指定 された公開鍵に更新する。「公開鍵を登録する」ボタンにより、完了画面が表示され新しい公開鍵 が本システムに登録される。
図 5.2-10 G-Portalの画面10
4.本システムに公開鍵が登録され、公開鍵登録完了のダイアログが表示される。
GPMデータ利用ハンドブック
図 5.2-11 G-Portalの画面11
③ ダウンロード方法
◆アクセス方法
1.コマンドラインで次のコマンドを入力することで、SFTPを用いてアクセスすることができる。
$ sftp –oPort=2051[アカウント]@sftp.gportal.jaxa.jp
2.正常に接続すると「Password:」とコマンドラインに表示されるので、パスワードを入力する。ログ インに成功すると、
sftp>
が表示される。
◆一覧表示
ファイルやディレクトリの一覧を表示するには、
sftp> ls と入力する。
◆ディレクトリ移動
特定のディレクトリに移動するには、
sftp> cd [ディレクトリ名]
と入力する。
※注意:権限によっては、一覧に表示されているディレクトリでも移動することができない場合が ある。
◆ファイル取得
ファイルを取得するには、
sftp> get [ファイル名]
と入力する。指定したファイルを取得し、お使いのコンピュータ上のsftpを起動したディレクトリに ファイルを置く。
◆SFTPの終了
SFTPを終了するには、
sftp> exit と入力する。
ディレクトリ構成を、図 5.2-12、図 5.2-13に示す。なお、GPMプロダクトの「加工要求」はない。
GPMデータ利用ハンドブック
図 5.2-12 G-Portalダイレクト取得のディレクトリ構成(標準プロダクト)
図 5.2-13 G-Portalダイレクト取得のディレクトリ構成(準リアルタイムプロダクト)
(2) Web ブラウザによる取得
Webブラウザによるプロダクトの取得は、「プロダクトの検索」、「プロダクトのオーダ(注文)とダウン ロード」の順序で行う。まずプロダクトの検索は、「物理量から検索する方法」、「衛星・センサから検 索する方法」、「保存した検索条件から検索する方法」の3種類がある。詳細は、G-Portalユーザマ ニュアル(https://www.gportal.jaxa.jp/gportal_file/contents/help/UserManual_ja.pdf)を参照のこと。
ここでは、手順を簡単に説明する。
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図 5.2-14 G-Portalの画面12
① プロダクトの検索
(a) 物理量から検索する方法
検索する分野の物理量、検索する期間と範囲を指定して検索する。
1.ホーム画面中央の「物理用から選ぶ」ボタンもしくはメニューの「プロダクト検索」→「物理用から 選ぶ」リンクをクリックし、物理量のグループを選択する画面に遷移する。
2.物理量のグループの名前ボタンをクリックし(複数検索可能)、画面上部の「次へ」ボタンをクリッ クする。
図 5.2-15 G-Portalの画面13
a)物理量から検索する方法 b)衛星・センサから検索する方法
c)保存した検索条件からから検索する方法
GPMデータ利用ハンドブック
3.2でクリックした物理量のグループに含まれる物理量一覧が表示される。検索する物理量名を クリックし(複数選択可能)、画面上部の「次へ」ボタンをクリックする。
図 5.2-16 G-Portalの画面14
4.検索する期間を指定する。
図 5.2-17 G-Portalの画面15
5.検索する領域を指定する。
GPMデータ利用ハンドブック
図 5.2-18 G-Portalの画面16
6.画面上部の「検索する」ボタンをクリックすると、検索が開始される。
図 5.2-19 G-Portalの画面17
(b) 衛星センサから検索する方法
1.ホーム画面中央の「衛星センサから選ぶ」ボタンもしくはメニューの「プロダクト検索」→「衛星セ ンサから選ぶ」リンクをクリックし、衛星センサを選択する画面に遷移する。
2.衛星センサ選択画面では、本システムで提供している衛星センサ一覧が表示される。検索す る衛星センサ名のボタンをクリックし(複数選択可能)、画面上部の「次へ」ボタンをクリックする。
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図 5.2-20 G-Portalの画面18
3.2で選択した衛星センサに含まれるプロダクトが表示される。検索するプロダクト名をクリックし (複数選択可能)、画面上部の「次へ」ボタンをクリックする。
図 5.2-21 G-Portalの画面19
4.以降の操作は、「a)物理用から検索する方法」と同様になる。
(c) 保存した検索条件から検索する方法
1.ホーム画面中央の「保存した条件を読み込む」ボタンもしくはメニューの「プロダクト検索」→
「保存した条件を読み込む」リンクをクリックし保存した検索条件を選択するポップアップ画面を表 示する。
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2.読み込む検索条件をクリックし、「読み込む」ボタンをクリックする。
3.検索条件が入力された状態で、期間と領域を指定する画面が表示される。検索条件を確認し、
画面上部の「検索する」ボタンをクリックすると、検索が開始される。
② プロダクトのオーダ(注文)とダウンロード
プロダクトのオーダ(注文)とダウンロードは、システムにログインしたユーザのみ行うことができる。
(a) プロダクトのオーダ
検索画面からプロダクトをオーダ(注文)することができる。
1.システムにログイン後、オーダ(注文)したいプロダクトを検索し、検索結果画面を表示する。表 示された検索結果からオーダ(注文)するプロダクトをクリックし、「次へ」ボタンをクリックすると、マイリ スト画面が表示される。
2.マイリスト画面で選択したプロダクトがあることを確認し、「次へ」ボタンをクリックする。
3.オーダ(注文)内容を確認し、「オーダする」ボタンをクリックする。
4.オーダ(注文)が完了しダウンロードの準備が完了すると、G-Portalシステムから準備完了の通 知メールが送信される。
(b) プロダクトのダウンロード
本システムからの準備完了の通知メールを受信すると、プロダクトをダウンロードできるようにな る。
1.ログイン後、メニューの「ダウンロード情報」をクリックし、ダウンロード情報画面を表示する。
2.検索条件として、オーダ(注文)番号もしくはオーダ(注文)日付を入力し、検索ボタンをクリックす る。ダウンロードするプロダクトのファイル名をクリックすると、ダウンロードが開始される。
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