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・日本から提供された資材の取扱い

【回答】日本から提供された資材が(タイ協定上の)日本の原産材料であって、タイ協定第29条の累積の規定を適 用する場合にのみ、タイの原産材料としてみなされる。

累積の規定を適用しない場合には、日本から送られた原産材料であってもタイにとっては自国以外の材料であ るため、非原産材料として取り扱う。累積の規定を適用した場合には原産地証明書第7欄にACUと記載される。

なお、累積の規定は、累積の規定を適用しなければ品目別規則を満たさない場合にのみ適用すれば足り、日本 から日本原産材料の資材を提供した場合に必ず適用しなければならない規定ではない。

【参考】一般特恵における自国関与の規定(暫定令第26条第2項)では、日本から送られた材料であれば足り、日 本の原産材料であることは要件ではない。自国関与の規定を適用しない場合には非原産材料と取り扱うことは同 じである。

・冷凍殻なしシュリンプ(第0306.17号)

(問87) タイから冷凍殻なしシュリンプ(第0306.17号)を輸入する。製品の製造に当たっては、マレーシアの領 海内において得られたシュリンプ(第3類)をタイに輸入し、タイにおいて殻をむいたものであるが、タイ原産品 と認められるか。

【回答】第3類の品目別規則は他の類の材料からの変更と規定されており、マレーシアの領海内において得られ たシュリンプ(第3類)の使用は当該規則を満たしていないため、タイ原産品とは認められない。

・シュリンプの調製品(第1605.21号)

(問88) タイからシュリンプの調製品(第1605.21号)を輸入する。製品の製造に当たっては、マレーシアの領海 内において得られたシュリンプ(第3類)を使用しているが、タイ原産品と認められるか。

【回答】第1605.20号の品目別規則(タイ協定はHS2002に従うため、第1605.20号の品目別規則を参照する。)は他 の類の材料からの変更(第3類の非原産材料を使用する場合は、アセアン第三国産の材料に限る)と規定されて いる。

マレーシア領海内において得られたシュリンプ(第3類)の使用は当該規則を満たしており、品目別規則第16類 注釈2に規定するマレーシアからタイへの運送条件についても満たしていれば、タイ原産品と認められる。なお、

この場合、原産地証明書第7欄にアセアン第三国産の材料名“Shrimp”及び国名“Malaysia”を記載しなければ ならない。

*「総論編第1部 Ⅵ 品目別規則における特徴的ルール 1.アセアン第三国産材料の使用の許諾ルール」を参 照のこと。また、原産地証明書の記載についてはタイ協定運用上の手続規則 Appendix1-Bを参照のこと。

(問86) タイ協定において、日本から提供された資材はどのように取り扱うか。

[実務編-タイ]

88

【参考】第1605.20号の品目別規則

第1605.20号の産品への他の類の材料からの変更(第3類の非原産材料を使用する場合には、当該非原産 材料のそれぞれが東南アジア諸国連合の加盟国である第三国において漁ろうにより得られ、又は東南ア ジア諸国連合の加盟国である第三国において登録され、かつ、当該第三国の旗を掲げて航行する船舶に より当該第三国の領海に属しない海から得られる場合に限る。)

品目別規則第16類注釈2

第1604.13号、第1604.15号、第1604.20号及び第1605.20号の適用上、東南アジア諸国連合の加盟国であ る第三国において漁ろうにより得られる非原産材料又は東南アジア諸国連合の加盟国である第三国にお いて登録され、かつ、当該第三国の旗を掲げて航行する船舶により当該第三国の領海に属しない海から 得られる非原産材料は、当該非原産材料が産品の生産に使用される締約国に次のいずれかの態様により 輸送されなければならない。

(a) 当該第三国からの直接輸送

(b) 積替え又は一時蔵置のための一又は二以上の他の第三国を経由した輸送。ただし、当該他の第三国 において積卸し及び当該非原産材料を良好な状態に保存するために必要なその他の作業以外の作業が行 われていない場合に限る。

・トマトピューレ(第2002.90号)

(問89) タイからトマトピューレ(第2002.90号)を輸入する。製品の製造に当たっては、米国産のレモンジュ ース(第20.09項)を使用しているが、タイ原産品と認められるか。米国産のレモンジュースの価額は製品価額 の5%である。

【回答】第2002.90号の品目別規則は他の類の材料からの変更(第7類の非原産材料を使用する場合はアセアン 第三国産材料に限る。)と規定されており、米国産のレモンジュース(第20.09項)の使用は当該規則を満たさない ため、タイ原産品とは認められない。

しかし、タイ協定第30条の僅少の非原産材料の規定を適用することにより、関税分類変更が生じない非原産 材料の価額が製品価額の7%を超えなければ品目別規則を考慮しないこととなることから、レモンジュースの 価額が5%であるのであれば、製品はタイ原産品と認められる。なお、僅少の非原産材料の規定を用いてタイ 原産品と認められた場合には、原産地証明書第7欄に「DMI」と記載されなければならない。

【参考】第2002.90号の品目別規則

第2002.10号から第2004.10号までの各号の産品への他の類の材料からの変更(第7類の非原産材料を使 用する場合には、当該非原産材料のそれぞれが東南アジア諸国連合の加盟国である第三国において収穫 され、採取され、採集され、又は完全に生産される場合に限る。)

・マンゴー缶(第2008.99号)

(問90) タイからマンゴー缶(第2008.99号)を輸入する。製品の製造に当たっては、フィリピン産のマンゴー (第8類)を使用しているが、タイ原産品と認められるか。

【回答】第2008.99号の品目別規則は他の類の材料からの変更と規定されている。フィリピン産のマンゴー(第 8類)の使用は当該規則を満たすことから、タイ原産品と認められる。

・ポリエチレン製の袋(第3923.21号)

(問91) タイからポリエチレン製の袋(第3923.21号)を輸入する。製品の製造に使用している非原産材料は、

台湾産のレジン(第39.01項)のみであるが、タイ原産品と認められるか。

【回答】第3923.21号の品目別規則は他の項の材料からの変更、原産資格割合40%以上又は特定の工程を経るこ とと規定されており、いずれかを満たせばタイ原産品と認められる。

本事例の場合、台湾産のレジン(第39.01項)の使用は当該規則(他の項の材料からの変更)を満たすことから、

タイ原産品と認められる。

[実務編-タイ]

89

【参考】第3923.21号の品目別規則

第39.16項から第39.26項までの各項の産品への当該各項以外の項の材料からの変更、

原産資格割合が40%以上であること(第39.16項から第39.26項までの各項の産品への関税分類の変更を 必要としない。)又は、

使用される非原産材料についていずれかの締約国において化学反応、精製、異性体分離の各工程若しく は生物工学的工程を経ること(第39.16項から第39.26項までの各項の産品への関税分類の変更を必要と しない。)。

・衣類(第61類)

(問92) タイから衣類(第61類)を輸入する。製品の製造に当たっては、中国産の生地を使用しているが、タイ 原産品と認められるか。

【回答】中国産の生地が当該衣類の「関税分類を決定する構成部分」に該当しない場合には、タイ原産品と認 められる。また、「関税分類を決定する構成部分」に該当する場合であっても、タイ協定第30条(僅少の非原産 材料)の規定が適用可能であればタイ原産品と認められる。

【参考】第61類の品目別規則

第61.01項から第61.17項までの各項の産品への他の類の材料からの変更(第50.07項、第51.11項から第 51.13項までの各項、第52.08項から第52.12項までの各項、第53.09項から第53.11項までの各項、第54.07 項、第54.08項、第55.12項から第55.16項までの各項又は第60類の非原産材料を使用する場合には、当該 非原産材料のそれぞれがいずれかの締約国又は東南アジア諸国連合の加盟国である第三国においてメリ ヤス編みされ、又はクロセ編みされた場合に限る。)

・充填用の空き缶(第7310.21号)

(問93) タイから充填用の空き缶(第7310.21号)を輸入する。製品の製造に当たっては、輸入者から生産者へ提 供された日本の原産品の第73類の材料を使用しているが、タイ原産品と認められるか。

【回答】第7310.21号の品目別規則は他の類の材料からの変更又は原産資格割合40%以上と規定されており、ど ちらかを満たせばタイ原産品と認められる。

本事例の場合、日本産の第73類の材料の使用は類変更がないが、タイで付加された価値が40%以上であれば タイの原産品と認められることとなる。

なお、産品の生産に使用された第73類の非原産材料が、日本の原産品のみであれば、タイ協定第29条の累積 の規定を適用することにより、タイ原産品と認められることとなる。この場合、原産地証明書第7欄に「ACU」

と記載されることとなる。

【参考】第7310.21号の品目別規則

第73.01項から第73.20項までの各項の産品への他の類の材料からの変更又は、原産資格割合が40%以上 であること(第73.01項から第73.20項までの各項の産品への関税分類の変更を必要としない。)。

[実務編-タイ]

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・第10欄(インボイスの番号及び日付欄)が空欄

(問94) 輸入申告時に使用されるインボイスは、第三国に所在する者により発行されたものであるが、原産地 証明書第10欄(インボイス番号及び日付欄)が空欄となっており、また、第1欄に第三国インボイス発行者の名 称等の記載もない。これは原産地証明書申請時に第三国で発行されるインボイスの番号及び日付が不明であっ た為であるが、有効な原産地証明書と認められるか。

【回答】取引関係書類により輸入貨物との同一性の確認ができる場合、若しくは輸入者が資料に基づいて原産 品であることを明らかにできる場合(文書による原産地に関する事前教示を取得している場合を含む。)は有効 と認められる。

【参考】輸入申告に使用されるインボイスが第三国に所在する者により発行される場合には、原産地証明書の 第10欄に当該インボイス番号及び日付を、また、第1欄に“第三国でインボイスが発行される旨”及び当該イ ンボイスを発行する者の“名称”、“住所”を記載する必要がある。

また、原産地証明書申請時に第三国で発行されるインボイスが不明な場合、タイ協定においては第10欄にタ イで発行されたインボイス(メーカーズインボイス)の番号及び日付を記載し、第1欄に“第三国でインボイス が発行される旨”及び当該インボイスを発行する者の“名称”、“住所”を記載する必要がある。

[実務編-アセアン包括]

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