この章は、次のトピックで構成されています。
概要 ... 54
参照ワークロード ... 54 スケールアウト ... 55 参照ワークロードアプリケーション ... 55 簡単な評価 ... 57
54 EMC VSPEXプライベートクラウド:最大700台の仮想マシンに対応したMicrosoft Windows Server 2012 R2 with Hyper-V実証済みインフラストラクチャ ガイド
概要
以降のセクションでは、VSPEX アーキテクチャをサイズ設定および実装するために 使用される参照ワークロードの定義を示します。このセクションでは、これらの参照 ワークロードをお客様のワークロードにどのように関連づけるかについての指示と、
サーバーとネットワークの視点から最終配信がどのように変化する可能性があるか についての解説を行います。
ストレージ定義への変更は、容量を拡張し、パフォーマンスを向上させるためのドラ イブの追加と、クラスター パフォーマンスを向上させるためのX-Brick の追加によっ て行います。クラスターのレイアウトは、定義されたパフォーマンス レベルで適切な 数の仮想マシンをサポートできます。
参照ワークロード
仮想インフラストラクチャに既存のサーバーを移行するときに、システムに割り当て られた仮想ハードウェア リソースに適切なサイズ設定を行い、基盤となるハードウェ アのリソース使用率を向上させることで、効率性を上げることができます。
各VSPEX実証済みインフラストラクチャは、EMCによって妥当性検査された、設定し
た数の仮想マシンに必要なストレージ、ネットワーク、コンピューティングの各リソー スのバランスを取ります。各仮想マシンには、それぞれ独自の要件があります。仮 想インフラストラクチャの検討では、まず参照ワークロードを定義する必要がありま す。すべてのサーバが同じタスクを実行するわけではありません。また、考えられる あらゆるワークロード特性の組み合わせを考慮したリファレンスを構築することは、
現実的ではありません。
この検討を簡潔にするために、このセクションでは代表的なお客様の参照ワーク ロードについて説明します。お客様の実際の使用状況とこの参照ワークロードを比 較することで、ソリューションのサイズ設定方法を決定できます。
VSPEX プライベート クラウド ソリューションでは、比較の共通ポイントを表す RVM
ワークロードを定義します。XtremIO にはインライン重複排除機能があるため、一意 のデータ パーセンテージを決定することが重要です。このパラメーターは、XtremIO 物理容量の使用率にインパクトを与えるからです。妥当性検査が行われたソリュー ションでは、一意のデータ率を15%に設定しました。表 5にパラメーターを示します。
表 5. VSPEXプライベート クラウドRVMワークロード
パラメーター 値
仮想マシンのOS Windows Server 2012 R2
vCPU 1
物理コアあたりのvCPU(最大) 41 仮想マシンあたりのメモリ 2 GB 仮想マシンあたりのIOPS 25
1 Intel Sandy Bridgeプロセッサによるテストに基づきます。 より新しいプロセッサではコアあた り6個以上のvCPUをサポートできます。 VSPEXサーバー ベンダーの推奨に従ってください。
概要
参照ワークロード の定義
55 EMC VSPEXプライベートクラウド:最大700台の仮想マシンに対応したMicrosoft
Windows Server 2012 R2 with Hyper-V実証済みインフラストラクチャ ガイド
パラメーター 値
I/Oサイズ 8 KB
I/Oパターン Fully random; skew = 0.5 I/O読み取り割合 67%
I/O書き込みパーセンテージ 33%
仮想マシン ストレージ容量 100 GB
一意のデータ 15%
仮想マシンのこの仕様は、他の仮想マシンを測定する基準の単一の共通ポイントを 示しています。
スケールアウト
XtremIO は、スターターX-Brick またはシングル X-Brick から複数 X-Brick(現在の
コード リリースに基づいて最大6台のX-Brick)のクラスターに拡張するように設計 されています。従来の多くのストレージ システムとは異なり、X-Brick の数が増える と、容量、スループット、IOPS も増えます。パフォーマンスの拡張性は、導入の拡大 に対して直線的です。追加のストレージとコンピューティング リソース(サーバーや ドライブなど)が必要になるたびに、それらをモジュール式に追加できます。ストレー ジとコンピューティング リソースは同時に拡張されるため、これらのバランスが維持 されます。
参照ワークロード アプリケーション
ソリューションでは、表 5に示した特性を持つRVMを必要な数だけホストするのに十 分なリソースのプールが作成されます。仮想マシンは仕様概要と正確に一致してい ない場合があります。その場合は、いくつかのRVMを合わせたものに相当するもの として1台の仮想マシンを定義し、これらの仮想マシンがプールで使用されているも のと想定します。リソースが残らなくなるまで、プールから仮想マシンのプロビジョ ニングを続けます。
カスタマイズされた小型のアプリケーション サーバーすべてを、この仮想インフラ ストラクチャに移動する必要があります。アプリケーションをサポートする物理ハー ドウェアをすべて使用するわけではありません。既存のアプリケーションを慎重に 解析した結果、アプリケーションは 1 つのプロセッサを使用でき、通常の動作には 3 GB のメモリが必要であることがわかっています。I/O ワークロードはアイドル時
の4 IOPSからビジー時のピークの15 IOPSまでの範囲です。アプリケーション全
体で約30 GBのDAS(直接接続型ストレージ)を消費します。
これらの数に基づいて、アプリケーションには次のリソースが必要です。
• RVM 1台のCPU
• RVM 2台のメモリ
• RVM 1台のストレージ
• RVM 1台のI/O
概要
例1:カスタマイズ されたアプリケー ション
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この例では、1台の仮想マシンがRVM 2台分のリソースを使用します。最大700台 の仮想マシンをサポート可能なシングル10 TB XtremIO X-Brickストレージシステム で実装された場合、698台分のRVMのリソースが残ります。
お客様のPOSシステム用のデータベースサーバーを、この仮想インフラストラクチャ に移動する必要があります。現在は、4個のCPUと16 GBのメモリを搭載した物理 システムで稼働しています。平均的なビジー サイクルの間には、200 GBのストレー ジを使用し、200 IOPSを生成します。
このアプリケーションの仮想化要件は、次のとおりです。
• RVM 4台のCPU
• RVM 8台のメモリ
• RVM 2台のストレージ
• RVM 8台のI/O
この例では、1台の仮想マシンがRVM 8台分のリソースを使用します。最大700台 の仮想マシンをサポート可能なシングル10 TB XtremIO X-Brickストレージシステム で実装された場合、692台分のRVMのリソースが残ります。
お客様の Web サーバーを、この仮想インフラストラクチャに移動する必要がありま す。現在は、2個のCPUと8 GBのメモリを搭載した物理システムで稼働しています。
平均的なビジーサイクルの間には、25 GBのストレージを使用し、50 IOPSを生成し ます。
このアプリケーションの仮想化要件は、次のとおりです。
• RVM 2台のCPU
• RVM 4台のメモリ
• RVM 1台のストレージ
• RVM 2台のI/O
この例では、1台の仮想マシンがRVM 4台分のリソースを使用します。最大700台 の仮想マシンをサポート可能なシングル10TB XtremIO X-Brickストレージ システム で実装された場合、696台分のRVMのリソースが残ります。
お客様の意思決定支援システム用のデータベース サーバーを、この仮想インフラス トラクチャに移動する必要があります。現在は、10個のCPUと64 GBのメモリを搭載 した物理システムで稼働しています。平均的なビジー サイクルの間には、5 TBのス トレージを使用し、700 IOPSを生成します。
このアプリケーションの仮想化要件は、次のとおりです。
• RVM 10台のCPU
• RVM 32台のメモリ
• RVM 52台のストレージ
• RVM 28台のI/O
例2:販売時点情 報管理システム
例3: Webサー バー
例4: 意思決定支 援データベース
57 EMC VSPEXプライベートクラウド:最大700台の仮想マシンに対応したMicrosoft
Windows Server 2012 R2 with Hyper-V実証済みインフラストラクチャ ガイド この例では、1台の仮想マシンがRVM 52台分のリソースを使用します。最大700台 の仮想マシンをサポート可能なシングル10 TB XtremIO X-Brickストレージシステムで 実装された場合、648台分のRVMのリソースが残ります。
これらの例では、リソース プールモデルの柔軟性が示されています。4つのどの例 でも、ワークロードにより、プールで使用可能なリソースの量が減少します。ビジネス が成長しているため、お客様ははるかに大きい仮想環境を実装し、カスタマイズさ れたアプリケーション 1つ、販売時点情報管理システム 1 つ、Web サーバー2 台、
意思決定支援データベース10個をサポートする必要があります。同じ戦略を使用し て、同等の RVM 数を計算して、538 台の合計 RVM を算出します。これらすべての RVMは、シングル10 TB X-Brickでサポートされる700台分のRVMに対して初期容 量で同じ仮想インフラストラクチャに実装できます。
図 17に示すように、RVM 162台のリソースがリソースプールに残ります。
図 17. リソース プールの柔軟性
この場合は、リソース バランスの変化を調べ、新しいレベルの要件を確認する必要 があります。例で説明した方法で、これらの仮想マシンをインフラストラクチャに追加 します。
さらに複雑なケースでは、メモリと I/O の間または他の関係の間にトレードオフが必 要な場合があり、あるリソースの量を増やすと別のリソースの必要量が減る場合が あります。このような場合、リソース割り当ての間の相互作用は非常に複雑になり、
このガイドの範囲を超えます。
簡単な評価
お客様の環境の簡単な評価を実行すると、正しい VSPEX ソリューションを決定する のに役立ちます。このセクションでは、サイズ設定の計算を簡略化し、お客様の環 境の評価に役立つ使いやすいワークシートを提供します。
まず、VSPEXプライベート クラウドに移行する予定のアプリケーションをまとめます。
各アプリケーションについて、vCPU数、メモリ量、必要なストレージ パフォーマンス、
必要なストレージ容量、リソースプールから必要とされるRVM数を特定します。この プロセスの例については、「参照ワークロード」セクションを参照してください。
表 6にリストされている各アプリケーションのワークシートに記入します。各行には、
次のリソースに関する入力が必要です。CPU、メモリ、IOPS、容量を入力する必要が あります。
例のまとめ
概要