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Microsoft Hyper-Vで仮想化されたMicrosoft SQL Server 2012用EMC VSPEX 35 EMC次世代VNXおよびEMCバックアップによるソリューション

実装ガイド

第 4 章 ソリューションの実装

この章は、次のトピックで構成されています。

概要 ... 36 物理的な構成 ... 36 ネットワーク導入 ... 36 ストレージ導入 ... 37 Microsoft Windows Server Hyper-Vインフラストラクチャの導入 ... 47 SQL Server仮想化の実装 ... 51 アプリケーションの実装 ... 54 バックアップ/リカバリの実装 ... 63

第 4 章:ソリューションの実装

概要

この章では、ソリューションの実装方法を説明します。すでにVSPEX実証済みインフ ラストラクチャ環境を使用している場合は、すでに完了している実装ステップのセク ションをスキップして構いません。

物理的な構成

このセクションには、ソリューションの物理的コンポーネントの準備に関する情報が 記載されています。表 11 に示すタスクを完了すると、新規ハードウェア コンポー ネントのラックへの設置、ケーブル配線、電源供給が行われて、ネットワーク接続で きる状態になります。

表 11. 物理的なセットアップのためのタスク

タスク 説明 リファレンス

ネットワーク スイッチの準備 スイッチをラックに取り付け、

電源に接続します。

ベンダーの設置ガイド

サーバの準備 サーバをラックに取り付け、電 源に接続します。

ベンダーの設置ガイド

VNXまたはVNXeの準備 VNXまたはVNXeストレージ ア レイをラックに取り付け、電源 に接続します。

• VNX Unified Installation Guide

• VNXe設置ガイド

物理構成の詳細については、必ず読んでおくべき資料に示した該当の「VSPEX の実 証済みインフラストラクチャ」のドキュメントを参照してください。

ネットワーク導入

このセクションでは、ソリューションのアーキテクチャをサポートするために必要な、

ネットワーク インフラストラクチャの要件を示します。表 12 に、スイッチおよびネット ワークの構成に必要なタスクと詳細情報の参照先をまとめて示します。

表 12. スイッチおよびネットワーク構成のタスク

タスク 説明 リファレンス

インフラストラク チャ ネットワーク の構成

ソリューション VSPEX 実証済みインフラ ストラクチャに従って、ストレージ アレイ および Windowsホスト インフラストラク チャ ネットワークを構成する。

VSPEX の実証済みインフ

ラストラクチャ

ネ ッ ト ワ ー ク ケーブル接続の 完了

接続:

• スイッチ相互接続ポート

• VNXまたはVNXeポート

• Windowsサーバ ポート

VLANの構成 必要に応じてプライベート VLAN および パブリックVLANを構成する。

ベンダーのスイッチ構成 ガイド

物 理 的 な 構 成 の 概要

ネットワーク導入の 概要

第 4 章:ソリューションの実装

Microsoft Hyper-Vで仮想化されたMicrosoft SQL Server 2012用EMC VSPEX 37 EMC次世代VNXおよびEMCバックアップによるソリューション

実装ガイド ネットワーク導入の詳細については、必ず読んでおくべき資料に示した該当の

「VSPEXの実証済みインフラストラクチャ」のドキュメントを参照してください。

ストレージ導入

このセクションではVNXまたはVNXeストレージアレイを構成する方法について説明 します。このソリューションでは、VNX または VNXe によって、Windows ホスト用の

iSCSIサーバに基づくHyper-Vデータストアを実現します。

表 13 に、スイッチおよびネットワークの構成に必要なタスクと詳細情報の参照先を まとめて示します。

表 13. VNXまたはVNXeストレージ アレイ構成のためのタスク

タスク 説明 リファレンス

初期のVNXまたは VNXe構成のセット アップ

VNXまたはVNXeにIPアドレス情報 とその他の主要パラメータ(DNS や NTP(Network Time Protocol) な ど)を構成する。

• EMC VNXe3150インス トール ガイド

• EMC VNXe3300インス トール ガイド

• VNX for File/Unified Installation Assistantの 準備

• EMC VNXeシリーズ構成 ワークシート

• VNXファイル/ユニファイド ワークシート

VNX上のHyper-V ノード用のストレージ のプロビジョニング

仮想サーバOS(オペレーティング シ ステム)をホストする Hyper-V ノード に提供する LUN/ファイル共有を作 成します。

デ ー タ ベ ー ス デ ー タ お よ び ロ グ ファイルを作成し、プロビジョニング します。

VNXe上のHyper-V データストア用のスト レージのプロビジョ ニング

Windows サーバ(iSCSI イニシエー タ ) で 、 仮 想 サ ー バ を ホ ス ト す る

Hyper-V データストアとして認識され

る、iSCSI サーバ(ターゲット)を作成 します。

図 6 に、Hyper-V仮想化プラットフォーム上のSQL Server 2012用VSPEX実証済み

インフラストラクチャで妥当性検査が行われた、SQL Serverコンポーネントとストレー ジエレメントのアーキテクチャの概要を示します。

すべてのSQL Serverボリュームは、クラスタ共有ボリューム(CSV)に新しいHyper-V

仮想ハード ディスク フォーマット(VHDX)で保存されます。SQL Serverデータ用の追 加ストレージプールの詳細については、表 14を参照してください。

ス ト レ ー ジ 導 入 の 概要

第 4 章:ソリューションの実装

図 6 Hyper-Vプラットフォーム上のSQL Serverストレージ エレメント

初期のVNXe構成のセットアップ

ネットワーク インタフェース、IP アドレス情報のほか、DNS、NTPなどの主要パラメー タは、必ず、ストレージをプロビジョニングする前にVNXeに構成します。

VNXe プラットフォームの構成方法の詳細については、表 13 に掲載された参考資 料を参照してください。

Hyper-V VNXeデータストア用のストレージのプロビジョニング

Hyper-V データストア用ストレージのプロビジョニングを行う前に、推奨事項および

「設計ガイド」で紹介されているVSPEXサイジングツールに従う必要があります。

Hyper-Vファイル システムを構成し、VNXeで仮想マシン オペレーティング システム

用にストレージをプロビジョニングするには、必ず読んでおくべき資料に掲載した該

当のVSPEX実証済みインフラストラクチャのドキュメントを参照してください。

VNXe構成

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Microsoft Hyper-Vで仮想化されたMicrosoft SQL Server 2012用EMC VSPEX 39 EMC次世代VNXおよびEMCバックアップによるソリューション

実装ガイド 表 14に、ストレージ レイアウトの例を示します。ストレージ レイアウトの推奨事項と 設計の詳細については、「設計ガイド」を参照してください。

表 14. ストレージ レイアウトの例

ストレージ プール名 RAIDタイプ ディスク タイプ ディスク容量 ディスク数 SQL Serverユーザー デー

タベースのデータ プール

RAID 5(4+1) SAS デ ィ ス ク 15,000 rpm

300 GB 10

SQL Serverユーザー デー タ ベ ー ス の ロ グ お よ び tempdbプール

RAID 10(3+3) SAS デ ィ ス ク 15,000 rpm

300 GB 6

VNXeでのiSCSIの構成

SQL Serverユーザーデータベースの保存に使用するVNXeストレージアレイでiSCSI

サーバを構成するには、EMC Unisphereで次の手順を実行します。

1. 適切な数のディスクを使用してプールを作成します。

2. iSCSIサーバを作成します。

3. Hyper-Vストレージ リソースを作成します。

適切な数のディスクを使用してプールを作成する プールを作成するには

1. Unisphereで、[System]>[Storage Pools]をクリックします

2. [Configure Disks]をクリックしてDisk Configurationウィザードを開始します。

SASディスクを使用して、次のように手動で新しいプールを作成します。

 データベース データ プールのための 10 個のドライバがあるストレージ

プールに RAID5(4+1)を使用します。これは、小規模の SQL Server ユー

ザーデータベースの例です。

 この例では、SQL Serverユーザー データベース ログおよびtempdbプー ルに対して、6つのドライバがあるストレージ プールに RAID10(3+3)を使 用します。

注:ここで、ホット スペア ディスクも作成します。詳細については、「EMC VNXe3150インス トール ガイド」または「EMC VNXe3300インストール ガイド」を参照してください。

図 7に、このソリューションのVNXeシステム用に作成するストレージ プールの例を 示します。

第 4 章:ソリューションの実装

図 7 VNXeのストレージ プールの例

図 8 に、このソリューションの VNXe システム用のターゲット ストレージ レイアウ トを示します。これは一例にすぎず、VSPEX プライベート クラウド プールおよび

SQL Server データ プールで使用するディスクの数は、お客様の要件に応じて変

わります。

図 8 VNXeのストレージ レイアウトの例

注:このソリューションは、複数のSQL Serverインスタンスと、それぞれのインスタンス上の 複数のデータベースをサポートします。全体のパフォーマンスを向上するために、組み合 わせた数のディスクを使用した大型のプールを使用できます。

iSCSIサーバを作成する

Unisphereで、[Settings]>[iSCSI Server Settings]>[Add iSCSI Server]の順にク リックし、iSCSI Serverウィザードを開始します。iSCSIサーバの作成手順の詳細につ いては、「EMC VNXe3150インストールガイド」または「EMC VNXe3300インストール ガイド」を参照してください。

第 4 章:ソリューションの実装

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実装ガイド このソリューションでは、iSCSIストレージ サーバに2つのIPインタフェースを構成し ます。そのIPインタフェースは同じストレージプロセッサ上の2つの別個の物理イン タフェースに関連づけられている必要があります。また、2つの iSCSI サーバを作成 し、異なるVNXeストレージプロセッサに提供します。

Hyper-Vストレージリソースの作成

Hyper-Vストレージリソースを作成します。

1. Unisphere で、[Storage]>[Microsoft Hyper-V]>[Create]の順に選択 します。

2. 前述の手順で作成したプールとiSCSIサーバの上に iSCSIデータストアを作 成します。

3. 各VNXe Hyper-Vデータストアが同時に異なるストレージプロセッサに提供さ

れるように、2つのiSCSIサーバをそれぞれ別のデータストアに使用します。

この処理手順を実行する場合は、次の点を考慮してください。

• SQL Serverユーザー データベース データストアに対しては、3年間のデータ

ベース容量の全増加量を計算します。

• ユーザー データベース ログおよび tempdb データストアに対しては、データ

ベースログとtempdbのデータベース容量の20%を使用します。

SQL Serverユーザー データベース のデータストアのサイズ設定の詳細については、

「設計ガイド」を参照してください。

導入処理のこのステージで、ソリューションに必要なストレージ構成は完了しました。

ストレージ実装の詳細については、EMC ドキュメントに掲載した該当のドキュメントを 参照してください。

EMC Storage Integratorを使用したSQL Server用ストレージの管理

ESI(EMC Storage Integrator)を使用して、VNXe上のSQL Serverのストレージのプロ ビジョニングと管理を行うこともできます。ESI により、Microsoft Windows用ブロック およびファイルストレージの表示、プロビジョニング、管理にかかわるステップがシン プルになります。

図 9は、VNXeのSQL Server用にプロビジョニングされたストレージのESI GUIビュー

の例を示しています。

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