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・他センサと組み合わせた患者の状態情報の活用の検討

■参考6 先進的な医療機関の例 電波管理体制の構築

医療法人鉄蕉会 亀田総合病院

●取組の概要

・携帯電話利用等について検討を行った当時、院長、医師、看護部、総務部、施設課が参 加した委員会を設立

・携帯電話利用等について検討を行った当時、委員会の決定に基づき、看護部、総務部に おいて利用ルールを策定

学校法人藤田学園 藤田保健衛生大学病院

●取組の概要

・各部門の電波管理責任者により構成される委員会を設置し、携帯電話や無線

LAN

等に 関する取組について方針等を検討

●今後の展望

・より組織横断的な体制の構築について検討

■参考7 電波環境の測定方法(高度な方法)

無線

LAN

と医用テレメータの電波以外にも、各種電波利用機器が発する電波が医用電気機 器に影響を及ぼす場合があるので、医療機関内の電波状況を詳細に把握するために、専用の測 定機器等を用いた調査を必要に応じて実施することも有効です。ただし、電波の測定方法は調 査の目的によって具体的な実施方法や項目も変わりますので、目的を明確にして調査事業者等 に相談することが必要です。

(1)医用テレメータ

医用テレメータが使用する無線チャンネルに影響を及ぼす電波が観測された例を示します。

このような結果を基にして影響を回避するための無線チャンネル設定が可能となります。

医用テレメータが使用する無線チャンネルの観測例

このような測定実施時の測定機器の構成例や手順概要を参考に記します。

電波受信部接続部にスペクトラムアナライザを接続し測定します。スペクトラムアナライザの 周波数帯域の設定を医用テレメータの周波数帯域(例:420MHz~450MHz)とします。医用テ レメータの信号の占有帯域幅は

8.5kHz

以下ですので、スペクトラムアナライザの分解能帯域 幅は

1kHz

とします。なお、医用テレメータの電波受信部には、途中の増幅器用に直流電源が供 給されている場合もあるので、直流を阻止するため、DCブロックをスペクトラムアナライザの入 力前に取り付けます。

医用テレメータが使用する周波数帯域の電波環境測定系 構成例

(2)無線

LAN

医療機関内の無線

LAN

の電波状況を把握するためには、医療機関内で観測される無線

LAN

AP(無線 LAN

アクセスポイント)の識別名(SSID)、受信信号強度(RSSI)、使用チャンネル等

を確認することが可能な無線

LAN

電波調査ソフトウェアの利用と、無線

LAN

の電波に干渉す るような妨害波やレーダ等の電波状況を測定可能なスペクトラムアナライザ等の測定機器を用 いて行います。

電波調査を行う事業者等が用いる無線

LAN

電波調査用ソフトウェアは、短時間毎の無線

LAN AP

の識別名(SSID)、受信信号強度(RSSI)、使用チャンネル等の状況を長時間にわたっ

て記録可能で、調査実施後にどのような無線

LAN

が何時間使用されていたのか等の詳細な分 析を行うことが可能です。

外来・受付部門での約

8

時間の測定から、病院が管理している無線

LAN AP

よりも管理外の

無線

LAN AP

の数が多く、また、時間帯によって電波状況が変化している例を以下に示します。

外来・受付で観測される無線

LAN

SSID

数(例)

また患者や訪問者等が持ち込む無線

LAN(持込無線 LAN)が昼休みの時間帯に利用されて