第 4 章 三員性三角錐型 DNA ナノ会合体を利用するボトムアップ表面修飾法に
4.2 実験
4.3.1 三員性三角錐型 DNA ナノ会合体を利用して作製した抗体固定化したセ
サーチップによるIgAのSPR測定
三員性三角錐型 DNA ナノ会合体を利用して作製した抗体固定化したセンサ ーチップでIgAを測定し、得られたセンサーグラム及び検量線をFig. 4.4(a)及び
(b)に示している。また、検量線から、三員性三角錐型 DNA ナノ会合体を利用
して、基板上での吸着、解離が減り、検出結果と理論曲線は非常に近かった。
さらに、この結果からまとめたラングミュアプロットから、DImax及びKをまと めた。結果として、DImaxは526であり、Kは3.8 x 10-7M-1であった。この結果 から、IgA のイムノアッセイを行う場合、結合定数は変わらないが、基板上に
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あるリガンドの数を意味するDImaxの値はかなり大きくなった(第3 章に参照)。
これは、ストレプトアビジンに四つのビオチン修飾したanti-IgA と反応するサ イトを有し、ストレプトアビジンを先に物理吸着量させることで、anti-IgA の 配向性が向上したからだと考えられる。三員性三角錐型 DNA ナノ会合体を金 基板固定し、ストレプトアビジンと三員性三角錐型 DNA ナノ会合体の認識部 位にあるビオチンと反応し、さらにビオチン修飾したanti-IgA を会合体に結合 したストレプトアビジンと反応し、金基板を修飾することによって、anti-IgA の配向性が向上したと考えられる。されに、比較として、金基板にストレプト アビジンを物理吸着し、その上にビオチン修飾したanti-IgA を固定しイムノア ッセイを行った。そのセンサーグラムはFig. 4.6(a)に示され、検量線がFig. 4.6(b) に示されている。さらに、検量線からまとめたラングミュアプロットをFig. 4.7 に示した。これらの結果から、ストレプトアビジンを金基板に物理吸着させる 場合、DImaxは303であり、Kは3.3 x 10-7M-1であった。Kの値はDNA会合体、
anti-IgA の物理吸着の場合と比較して、ほとんど変化がなかったが、DImax は
anti-IgA 物理吸着と会合体を金基板に修飾する場合の間にあった。この結果か
ら、ストレプトアビジンを金基板物理吸着することにより、anti-IgA の配向性 を向上させたが、DNA会合体を使用することは配向性を向上されることにより 効率的だと考えられる。
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Fig. 4.4三員性三角錐型DNAナノ会合体を利用して作製した抗体固定化した
センサーで測定したIgAチップセンサグラム。(1: 500 ppb; 2: Gly-HCl; 3: 2 ppm;
4: 5 ppm; 5: 10 ppm)及び(b)検量線。
Fig. 4.5三員性三角錐型DNAナノ会合体を利用して作製した抗体固定化した
センサーで測定したIgAの検量線から得られたのラングミュアプロット。
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Fig. 4.6 ストレプトアビジンが金基板に物理吸着させ、ビオチン標識anti-IgA
を固定した場合の(a)センサグラム及び (b)検量線。
Fig. 4.7 ストレプトアビジンが金基板に物理吸着させ、ビオチン標識anti-IgA
を固定した場合のラングミュアプロット。