2 オ
4. スライドガラスを金属性の染色用ラックにいれ,圧力 鍋の底に置きます。スライドガラスがクエン酸ナトリ
に十分浸ることを確認して下さい。
5. 圧力鍋のふたをしてロックし(ロックピンが上がりま す),圧力インジケーターバルブが上がるまで約 4 分 間加熱します。その後 1 分間加熱を続けます。
6. 圧力鍋を熱源から外し,ふたの上から冷水を流しかけ ます。ロックピンが下がったことを確認してからふた を開け,直ちにスライドガラスを蒸留水に浸します。
ロックピンが下がるまで,決してふたを開けないで下 さい。
7. TBS(pH 7.6)で 5 分間洗浄します。
8. 1.5%過酸化水素水/メタノール中で 10 分間イン キュベートします。
9. 蒸留水で 5 分間 ×2 回洗浄した後,TBS で 5 分間 × 2 回洗浄します。
10. 免疫組織染色を行います。
パラフィン包埋組織
1. 組織を薄切し,VECTABOND(VECTOR LABORATORY 社:#SP-1800)などで表面処理を施したスライドガ ラスに接着させます。
2. 脱パラフィン処理を行い,脱イオン水で水和します。
3. 1,600 ml の 0.01 M クエン酸ナトリウムバッファー
(pH 6.0)をステンレス製の圧力鍋に加え,ホットプ レートなどの熱源で沸騰させて下さい。その際,圧力 鍋にふたをしますが,ロックしないで下さい。
4. スライドガラスを金属性の染色用ラックにいれ,圧力 鍋の底に置きます。スライドガラスがクエン酸ナトリ ウムバッファーに十分浸ることを確認して下さい。
5. 圧力鍋のふたをしてロックし(ロックピンが上がりま す),圧力インジケーターバルブが上がるまで約 4 分 間加熱します。その後 1 分間加熱を続けます。
6. 圧力鍋を熱源から外し,ふたの上から冷水を流しかけ ます。ロックピンが下がったことを確認してからふた を開け,直ちにスライドガラスを蒸留水に浸します。
7. 以下,「EDTA を用いた HIER」の操作 7. 〜 10. と同 様です。
圧力鍋の仕様,各部名称は製品により異なります。必 ず製品添付の取扱い説明書を確認し,高温,高圧に注意 して使用して下さい。
切片がスライドガラスから剥離するのを防ぐため,
VECTABOND(VECTOR LABORATORY 社:#SP-1800)などの接着試薬を使用して下さい。接着後は 37℃で一晩乾燥させた後,56℃で 60 分間乾燥させる ことを推奨します。
抗原賦活化処理を行う場合,試料切片が剥離しやすくな るため,スライドガラスへの接着性を高める必要がありま す。また,処理条件によっては,凍結組織切片やアルコー ル系で固定した組織には適さない場合があります。処理時 間,温度,pH は,使用する電化製品ごとに全て最適化す る必要があります(ウォーターバスの場合: 92 〜 95℃で 5 〜 10 分間,圧力鍋の場合:120℃で 1 〜 5 分間など)。
処理条件を最適化するためには,時間,温度,pH の条件 を変えて組み合わせたマトリックス表を作成し,予備実験 を行って下さい。
R&D Systems 社では,pH および組成の異なる 3 種類 の HIER 用 抗 原 賦 活 化 試 薬「Antigen Retrieval Solution」を取り扱っています。
1 分間 Slide #1 Slide #2 Slide #3 5 分間 Slide #4 Slide #5 Slide #6 10 分間 Slide #7 Slide #8 Slide #9 Antigen Retrieval Solution を用いた HIER の処理時 間および pH 最適化のための条件組み合わせ表。上記 9 種 の HIER を行ったスライドと,HIER 未処理の 10 枚目の スライドの染色結果を比較する。同様の予備実験を温度に ついても実施する。
その他にも多数の抗原賦活化試薬があります。製品の詳
細については,p.108 〜をご覧下さい。
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A-2. カ ー ……… 72
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A 酵素マイクロポリマー染色法
酵素マイクロポリマー染色法
免疫染色ガイド2014‑20151 / / 11: :1
A-1 ー
ー
マイク マー システム ステッ バック
ラ ンド マ ス サ バーサ タイ
◆ ImmPRESS Reagent は,VECTOR 社独自の酵素マイクロポ
リマーで,高活性かつ高密度のペルオキシダーゼ(PO)と二 次抗体が結合しています。
◆ 巨大デキストランや高分子ポリマーを酵素ポリマーの骨格とし
て用いたシステムに比べ,標的となる一次抗体に容易に結合す るため,非特異的結合も低く抑えられています。その結果,低 バックグラウンドで高感度な染色像が得られます。
◆ 吸収処理済みの製品もあります(#MP-7422,#MP-7444)。
◆ 試薬は便利な滴下瓶に入っており,調製済みのため希釈する必
要はありません。
◆ 15 ml で約 150 枚,50 ml で約 500 枚の組織切片を染色可
能です(切片 1 枚に約 100 μl 使用)。
※ ペルオキシダーゼ基質は含まれていません。別途ご用意下さい
(p.91 参照)。
高感度!
小腸組織染色像
一次抗体 抗サイトケラチン 8/18 抗体
二次抗体 左:ImmPRESS Anti-Mouse Ig(#MP-7402)
右:他社類似製品
小腸の連続組織切片で免疫組織染色を行い,二次抗体に ImmPRESS Reagent を用いた場合と,他社の巨大デキストランペルオキシダーゼポリ マー標識抗体を用いた場合で比較した。
一次抗体は同一のものを使用し,基質は DAB(茶色)を用いた。対比染色 はヘマトキシリン(青色)で行った。ImmPRESS Reagent を用いた場合 の方が高感度で鮮明な染色像が得られた。
低バックグラウンド!
乳がん組織染色像(一次抗体未使用)
左:ImmPRESS Anti-Mouse Ig(#MP-7402)
右:他社類似製品
乳がんの連続組織切片に ImmPRESS Reagent と,他社の巨大デキスト ランペルオキシダーゼポリマー標識二次抗体のみをそれぞれ反応させ,
DAB基質を用いて染色を行い(茶色)バックグラウンドの高さを比較し た。対比染色はヘマトキシリン(青色)で行った。
ImmPRESS Reagent を用いた場合の方がバックグラウンドが低かった。
鮮明な染色像 !
ラットモノクローナル抗体を用いて組織染色を行った。二次抗体はいずれも ImmPRESS Anti-Rat Ig (#MP-7404)を使用し,異なる基質で染色した。
扁桃腺組織染色画像 一次抗体:抗 CD3 ラットモノクローナル抗体
基 質:ImmPACT VIP(#SK-4605)(紫色)
対比染色:Vector Methyl Green(#H-3402)
(緑色)
一次抗体:抗 CD45 ラットモノクローナル抗体 基 質:ImmPACT NovaRED(#SK-4805)(赤色)
対比染色:Vector Hematoxylin QS(#H-3404)
(青色)
ImmPRESS Reagent 略
1 一次抗体を加える 2 ImmPRESS Reagent を加える 3 酵素基質を加える
※ 本製品の図解操作マニュアル(日本語)を p.48 に掲載しています。またフナコシホームページ(http://www.funakoshi.co.jp/
products̲faq/vl̲jp̲manual)からも PDF 版をダウンロードできます。
酵素マイクロポリマー染色法
免疫染色ガイド2014‑20151 / / 11: :1
メーカー コード ( ) 名
VEC ImmPRESS Reagent
追 MP-7405 15 ml 22,000 Anti-Goat Ig
MP-7402-15 15 ml 20,000 Anti-Mouse Ig
MP-7422 15 ml 39,000 Anti-Mouse Ig, Rat Adsorbed MP-7500-15 15 ml 30,000 Anti-Mouse/Rabbit Ig, UNIVERSAL MP-7401-15 15 ml 20,000 Anti-Rabbit Ig
MP-7444 15 ml 39,000 Anti-Rat Ig, Mouse Adsorbed
組織切片約 150 枚分。ブロッキング用 2.5%正常ウマ血清(#MP-7444 のみヤギ血清)添付。
吸収処理:Rat(#MP-7422),Mouse(#MP-7444)
メーカー コード ( ) 名
VEC ImmPRESS Reagent
MP-7405 50 ml 44,000 Anti-Goat Ig MP-7402-50 50 ml 44,000 Anti-Mouse Ig
MP-7500-50 50 ml 66,000 Anti-Mouse/Rabbit Ig, UNIVERSAL MP-7401-50 50 ml 44,000 Anti-Rabbit Ig
MP-7404 50 ml 59,000 Anti-Rat Ig
組織切片約 500 枚分。ブロッキング用 2.5%正常ウマ血清(#MP-7404 のみヤギ血清)添付。
マイク マー ブ ッ ン ット シ ナ
Ready-to-use フ ーマット
◆ 使用する一次抗体の免疫動物種により,マウス用またはウサギ
用の製品があります。
◆ キ ッ ト に は, 抗 マ ウ ス / ウ サ ギ Ig 抗 体(Amplifier
Antibody)と,酵素標識マイクロポリマー,ブロッキング用 血清などが含まれています。
◆ 試料をお手持ちの一次抗体(マウスまたはウサギ由来)と反応
させた後,Amplifier Antibody(抗マウスまたは抗ウサギ Ig 抗体)と反応させます。その後,酵素標識マイクロポリマーを 用いて免疫染色を行います。
◆ Amplifier Antibody を介することにより,酵素標識マイクロ
ポリマーのみで染色を行うよりもシグナルが増幅されます。
◆ キットに含まれる抗体はすべてアフィニティ精製済みのため,
高感度かつ低バックグラウンドな染色が行えます。
◆ 1 キットで切片約 150 枚の染色が可能です(試薬 100μl /切
片)。
1 一次抗体を加える 2 Amplifier Antibody を加える
3 ImmPRESS polymerReagent を加える 4 酵素基質を加える
マ ス大
一次抗体:抗 CD34 マウスモノクローナル抗体(#VP-C345)
基質:DAB(茶色)
対比染色:Hematoxylin(青色)
ット
● BLOXALL endogenous enzyme blocking solution
● 2.5% normal horse serum
● Amplifier antibody (goat-anti mouse / rabbit Ig)
● ImmPRESS Excel polymer reagent (horse anti-goat Ig)
● ImmPACT DAB EqV
reagent 1 (Chromogen) / 2 (Buffer)
※
キットに一次抗体,バッファー類は含まれていません。別途ご
用意下さい。
酵素マイクロポリマー染色法
免疫染色ガイド2014‑20151 / / 11: :1
略
パラフィン包埋切片 : 脱パラフィン後,キシレンなどで水和処理を行う。
凍結切片,細胞試料 : 必要に応じてアセトン,その他の固定液で固定する。
※
必要に応じて,抗原の賦活化を行って下さい。VECTOR 社の抗原賦活化試薬 Antigen Unmasking Solution をお勧めします。
※
内在性ペルオキシダーゼの不活化には BLOXALL endogenous enzyme blocking solution を使用してください。
バッファーで洗浄後,Normal Horse Serum を添加し,20 分間インキュベートする。
一次抗体と反応させた後,バッファーで洗浄する。
Amplifier Antibody を添加し,15 分間インキュベートした後,バッファーで洗浄する。
ImmPRES Excel Polymer Reagent を添加し,30 分間インキュベートした後,バッファーで 2 回洗浄する。
ImmPACT DAB EqV
を添加し,2 〜 10 分間インキュベートした後,バッファーで 2 回洗浄する。
観察する。
マ スモノク ーナ マ ス マイク マー
システム ステッ バック ラ ンド
◆ VECTOR 社独自の酵素マイクロポリマーで,高活性かつ高密
度のペルオキシダーゼと二次抗体が結合しています。
◆ 巨大デキストランや高分子ポリマーを酵素ポリマーの骨格とし
て用いたシステムに比べ,標的となる一次抗体に容易に結合す るため,非特異的結合も低く抑えられています。その結果,低 バックグラウンドで高感度な染色像が得られます。
◆ 特別なブロッキング試薬を用いることで,内在性マウスイムノ
グロブリンの非特異的染色によるバックグラウンドを減少さ せ,目的の抗原を特異的に染色できます。
◆ 凍結切片とパラフィン包埋切片の両方に使用できます。
◆ 試薬は便利な滴下瓶に入っており,調製済みのため希釈する必
要はありません。
◆ キットに含まれる M.O.M. ImmPRESS reagent, anti-mouse
Ig 15 ml で約 150 枚の組織切片を染色可能です(切片 1 枚に 約 100 µl 使用した場合)。
※ VECTOR M.O.M. Immunodetection Kit のラインナップに
つきましては,B 章(p.89)をご覧下さい。
※ ペルオキシダーゼ基質は含まれていません。別途ご用意下さい
(p.91 参照)。
ット
● M.O.M. mouse Ig blocking reagent
● 2.5% Normal horse serum
● M.O.M. ImmPRESS reagent, anti-mouse Ig
マ ス ( )
左:二次抗体:市販のペルオキシダーゼポリマー標識二次抗体
右:二次抗体:M.O.M. ImmPRESS reagent, anti-mouse Ig(#MP-2400)
基質:DAB(#SK-4100)(茶色)
対比染色:Hematoxylin(青色)
M.O.M. ImmPRESS を用いた場合の方が,バックグラウンドが低く,特異性が 高い染色像が得られた。
マ ス
一次抗体:抗 Ki67 抗体
二次抗体:M.O.M. ImmPRESS reagent, anti-mouse Ig(#MP-2400)
基質:DAB(#SK-4100)(茶色)
対比染色:Hematoxylin(青色)
メーカー コード ( ) 名
VEC MP-2400 1 kit 50,000 M.O.M. ImmPRESS Peroxidase Polymer Kit Mouse on Mouse ImmPRESS Peroxidase Polymer Kit
メーカー コード ( ) 名
N2 VEC MP-7602 1 kit 33,000 ImmPRESS Excel Anti-Mouse IgG Staining Kit N1 VEC MP-7601 1 kit 33,000 ImmPRESS Excel Anti-Rabbit IgG Staining Kit