第 3 章 PDMS 光スイッチの作製及び評価
3.5 スパッタリング装置を用いた位相シフタ作製
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表3.3 Tiスパッタリング条件表
表3.4 Auスパッタリング条件表
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図3.13:ヒータ、電極接合部観察画像 図3.14:ヒータの観察画像
(I-V測定の際プローブによりパターン大きく破壊され、Tiでの電極作製を行ったため、図
3.13、図3.14の画像はI-V測定を行った試料と同様の条件でTiヒータ、Au電極の作製を
行ったものである。)
観察を行った結果、導波路真上へヒータパターン、ヒータパターンと接合される形で電 極パターンの作製が行われたことを確認した。
ヒータをTiと電極をAuで作製した位相シフタのI-V特性の測定を行う。
このような位相シフタに対して電圧0-20 [V]の範囲でI-V測定を行った結果、表3.5のよう な測定結果が得られた。
表3.5 Tiヒータ、Au電極の位相シフタにおけるI-V特性の測定結果
400 μm 400 μm
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測定の結果、10 V以下と10 V以上でI-V特性が異なり抵抗値が大幅に異なる結果となっ た。得られた値を線形近似して抵抗値を計算したところ、10 V以下では約3,000,000 [Ω]、
10 V以上では1,000,000 [Ω]となり理論値に比べて約10³オーダー異なる結果となった。前
年度までの結果である約10⁵オーダーの誤差と比較すると改善が確認できた。
誤差が生じる原因としてはAuにもAlと同様にプローブによる電極パターンの破壊が生 じたためと考えられる。しかし前述の図3.4と下記の図3.15を比較すると比較的パターン の破壊が小さいことが確認できることから設計値との差が抑えられたと考えられる。
図3.15:プローブによるAu電極破壊(右図:図3.4)
(電極が 2 重に見えるがこれはプローブによるパターン破壊が大きかったために再度ス パッタリングを行った際に前作製のパターンとわずかにずれたためである。)
3.5.2 TiヒータとTi電極からなる位相シフタの作製と評価
Tiは3.5.1のAuと比べてプローブによる破壊に強く感じられる。そこで、作製するヒー
タ部、電極部供に材料としてTiを用いた位相シフタの作製を行う。スパッタリング条件は 前述の表3.3のものを用いた。
実際に作製を行った位相シフタの観察結果例が図3.16、3.17である。
400 μm
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図3.16:ヒータ、電極接合部観察画像 図3.17:ヒータの観察画像
観察を行った結果、導波路真上へヒータパターン、ヒータパターンと接合される形で電 極パターンの作製が行われたことを確認した。
ヒータ、電極共にTiで作製した位相シフタのI-V特性の測定を行う。このような位相シ フタに対して電圧0-200 [V]の範囲でI-V測定を行った結果、以下の表3.6のような測定結 果が得られた。
表3.6 Tiヒータ、Ti電極の位相シフタにおけるI-V特性の測定結果
*100V-200Vの測定値は測定時のコンプライアンスの関係で飽和している。
400 μm 400 μm
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測定の結果、0-25 V、50-100 VでI-V特性が異なり抵抗値が大幅に異なる結果となった。
得られた値を線形近似して抵抗値を計算したところ、0-25 V間では約250,000 [Ω]、50-100
V間では約6,500 [Ω]となり、理論値と測定値の誤差が10²オーダー以下となることを確認
した。この結果から印加電圧50 V以上の時に抵抗値が安定することが確認できる。
原因としてはやはり電極パターンの破壊が小さかったためと考えられる。これは下記の 図3.18を見てもわかるように、AlやAuに比べて比較的パターンが破壊されていないこと が確認できることから誤差が抑えられたと考えられる。は
図3.18:プローブによるTi電極破壊(右図:図3.15)
誤差が生じた原因を調べる過程で、レーザー顕微鏡の観察画像からヒータ部分の膜厚の 測定を行った。すると、ヒータパターンの一部で以下の図3.19のように、膜厚が部分的に 異なり一定ではない、部分的にパターンが崩れていることを確認したことから、スパッタ リング時に生じるヒータパターンのわずかなひび割れが誤差の生じる原因と考えられる。
図3.19:ヒータパターンのひび割れ
400 μm
20 μm
ひび割れ
400 μm
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