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スタバンゲル水素ステーション(StatoilHydro)

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訪問先 スタバンゲル水素ステーション(StatoilHydro)

住所:N-4035 Stavanger, Norway

訪問日時 2008年11月4日(火)8:45〜10:45

対応者 Tom James

Corporate Trainee, New Energy Hydrogen, StatoilHydro

(1) スタバンゲル水素ステーション 

①  スタバンゲル水素ステーション

• スタバンゲル水素ステーションの外観を図 3-1に示す。

- 本ステーションは、ノルウェーで最初の水素ステーションである。

- 水素ディスペンサは、NaturalHy ディスペンサ、CNG ディスペンサととも に、通常のガソリンスタンドと同じ敷地内に設置されている。

- 一般ガソリンスタンドへの水素ステーションの設置に関して、当初は国・地 方の政府は反対であった。Statoilは、水素がそれほど危険ではないことを辛 抱強く説得し、この併設ステーション設置にこぎつけた。

図 3-1.スタバンゲル水素ステーションの外観

通常のガソリンスタンド

(奥はコンビニショップ)

水素 NaturalHy 課金 CNG ディスペンサ ディスペンサ 装置 ディスペンサ

②  水素ディスペンサ

• 水素ディスペンサは35 MPa充填と70 MPa充填の両用に対応(図 3-2)。

- 通常は35 MPa充填のみを行っている(現状で導入されている車両が35 MPa

車両であるため)。

- 2008年10月末にDaimlerがF-Cellをテストのためにスタバンゲルに持ち込 んだので、初めて70MPa充填を実施し、問題の無いことを確認した。

• 中央の表示部には、水素単価、充填量、金額が表示されている。料金は、ガソ リンと同じ燃費(走行 1 km あたりの燃料費)になるように決められている。

訪問時の水素価格は60 ノルウェークローナ/kg(900円/kg)。

図 3-2.水素ディスペンサ

35 MPa充填ノズル

緊急離脱カプラー 充填量・料金表示部 緊急離脱カプラー

70 MPa充填ノズル

③  充填の手順

• 充填の手順を表 3-1に示す。

表 3-1.充填の手順

(注:写真はCNGの充填の様子であるが、水素充填でも手順は同じとのこと)

(i) カードリーダーにIDカードを通す。

(ii) 充填ノズルを車両に接続する。

(iii) ディスペンサにあるスタートボタンを押し、充

填を始める。

④  圧縮機

• 水素は付近の工場から購入し、カードル(20 MPa)で貯蔵している(図 3-3)。

充填時には、カードルの水素を多段階で昇圧し、供給する(20 MPa→33 MPa

→45 MPa。70MPa充填の場合にはさらに85 MPaまで昇圧)。

• 圧縮機はLinde製(図 3-3)。運用状況はLinde(ウィーン)が遠隔から監視

している。

• 圧縮機からは、地下に埋設された水素配管でディスペンサまで水素を供給して いる。特に安全対策は行っていない(単にパイプを埋めただけ)。

図 3-3.カードルと圧縮機

カードル コンプレッサ(格納設備)

⑤  車両

• 現状では、4 台の改造プリウス(水素内燃式)と、1 台のマツダ RX-8 ハイド ロジェンRE(水素内燃式)が導入されている。

図 3-4.マツダRX-8ハイドロジェンRE

(2) ディスカッション 

• NyNorプロジェクトでは、多様な水素源を試している。

- 来年には、スタバンゲルで 2 ヶ所目の水素ステーションを新設する予定(本 ステーションとは10 km離れた場所)。

- 新設するステーションは、本ステーションとは異なり、オンサイトで水素を 製造する(天然ガス改質)。

• ノルウェーの場合、NaturalHy(別名 Hythan)の比率は天然ガス 90:水素 10(国によっては98:2のところもある)。

- NaturalHy用車両は、基本的にCNG車両と同じ。ただしNaturalHyはH+

(酸)となる水素が混入しているので、エンジンを改良する必要がある。そ

のため NaturalHy 仕様車両は CNGを充填することは問題ないが、CNG 仕

様車両はNaturalHyを充填すべきではない。

- 多くの人は NaturalHyをクリーンな燃料と考えており、CNG よりも好まれ る傾向がある。

• StatoilHydroでは、ノルウェー内で水素タウンの建設も検討中である。

- この水素タウンには10戸があり、中心には風力発電で得られた水素を貯蔵し、

発電して各家庭に電力を供給するシステムが設置される予定である。

(3) その他 

• 本ステーションの CNG ディスペンサには、CNG 充填のためにタクシーが頻 繁に訪れていた(図 3-5)。

- 水素ステーションを見学していた30分のうちに、2台のタクシーがCNGを 充填していた。

- うち一台は NaturalHy仕様であったが、CNG を充填していた。基本的には 問題ないとのこと。

図 3-5.CNG充填車両

左:NaturalHy仕様中型タクシー 右:CNG仕様小型タクシー

• 敷地にあるガソリンスタンドでは、E85(エタノール85%)も販売していた(図 3-6)。

図 3-6.E85ディスペンサ

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