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3. マウスのスクロールで、画像の対象範囲を拡大します。今回の例の場合画像は、
石岡駅を中心に、右下に霞ヶ浦が少し見えるくらいの範囲です。
4. [コンテンツ] ウィンドウで衛星画像以外のレイヤーのチェックボックスをオフに
し、非表示にします。
5. [カタログ] ウィンドウから、ダウンロードした画像ファイル
(例:CKT981X-C8-21.jpg) をマップに追加します。この時点ではまだ地図とは重ならない状態なので
画像は見えません。
6. [コンテンツ] ウィンドウで処理対象の画像ファイル (例:CKT981X-C8-21.jpg)
を選択し、[画像] タブ → [ジオリファレンス] をクリックし、ジオリファレンス タブを開きます。
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7. [ジオリファレンス] タブ → [表示範囲にフィット] をクリックします。現在の表
示範囲に一致するサイズで写真が表示されます。
8. [コンテンツ] ウィンドウで [CKT981X-C8-21.jpg] レイヤーのチェックを外し背
景の衛星画像と見比べて、同じ場所を見つけ、マウスのスクロールを使い拡大し ます。
9. [ジオリファレンス] タブの [コントロール ポイントの追加] をクリックし、
[CKT981X-C8-21.jpg] レイヤーのチェックを入れて、1 点目をクリック、
[CKT981X-C8-21.jpg] レイヤーのチェックを外し、対応する地図 (衛星画像) 上
の 1 点をクリックします。これで画像と地図上の同じ地点がリンクされます。コ ントロール ポイントを取得する順番は必ず画像データから地図の順番です。
1 クリック目
2 クリック目
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コントロール ポイントとは、画像座標と地図座標のペアで、両者を結ぶとい う事で「リンク」とも呼びます。
10. 処理対象画像の 4 つの隅と中心付近に最低 5 点のコントロール ポイントを取得 してください。できるだけ画像全体に均等に配置し、確実なものを取得するのが コツです。
11. [ジオリファレンス] タブの [コントロール ポイント テーブル] をクリックして
座標値等を確認します。
12. [ジオリファレンス] タブの [変換] ドロップダウン メニューから [射影変換] を
選択し、変換誤差を確認します。未補正のアナログ航空写真は、射影変換を使用 することで精度が改善することが多いです。
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処理画像の周囲に黒い縁取りがあり、精度を比較することが難しいという場 合は、[表示設定] タブ → [スワイプ] をクリックし、マップの画像上でクリ ックし、ホールドしたまま上下、または左右にアイコンを動かすと処理画像 と地図画像をスワイプしながら比較することができます。
13. 精度が向上しない場合は、コントロール ポイントの位置が間違っていないかどう か確認してください。間違って取得した点は、コントロール ポイント テーブル 上で間違えたリンクの行を選択して [選択セットの削除] をクリックし、もう一度 コントロール ポイントの取得をやり直します。
地形の起伏の大きな場所の写真を精度よく変換するには、「オルソ幾何補 正」というカメラの情報や地形を考慮した変換モデルの構築 (標定) が必要で す。アナログ航空写真の標定は、ArcGIS Pro のオルソマッピング機能により 行うことができます。(Advanced ライセンスが必要です。)
処理画像
衛星画像
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14. [ジオリファレンス] タブの [新規保存] を選択し、以下のように設定し、[OK] を
クリックします。
- [出力場所]:maps フォルダー
- [名前]:AerialPhoto.tif
- [形式]:TIFF
- [リサンプリングタイプ]:三次たたみ込み内挿法
- [セルサイズ]:デフォルト値付近のきりの良い数字 (例:2)
- [NoData 値]:0
15. [ジオリファレンス] タブの [ジオリファレンスを終了] をクリックします。
16. 出力されたファイルを地形データと同じ方法でクリップします。プロジェクトの maps フォルダーに 「AerialPhoto_clip.tif」 と名前を付けて TIFF 形式で保存 します。
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