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本学のシラバスの項目は多様であり、記入するだけで大きな労力を要します。項目に ついて見直し精選をお願いしたい。

・ 確かに相当の労力を要するものだと思われます。成績評価にまで関わる性質上,

短い文章であっても細心の注意を払って表現を選択しなければならず,思いのほ か時間がかかります。一方で,その労力が実際の授業展開に生かされたり,受講 生の理解を促進したりする効果も期待できます。1回で完成度の高いシラバスを 作成するというよりは,数年間かけてマイナーチェンジを繰り返したり,あるい は自分の担当科目の中から今年度の重点科目を1つ決めて毎年1科目ずつ集中的 に改善を図ったりするなどの方策もありうるかと思います。

  シラバスの項目・様式については,高等教育の国際的・全国的動向,全学的な 取り組み等,多様な要因の中で議論され,形を変えていくものと思われます。現 状としては,精選よりはむしろ精緻化の流れが強い状況ですが,将来的には流れ が変わることも考えられます。あくまで想像の範囲を出ませんが,例えば,シラ バスとコースパケットの役割分化が進んで,精緻化された部分がコースパケット に引き継がれ,シラバスは項目精選の方向に転換されるという可能性も考えられ ないわけではないと思われます。その意味で,長期的な視点からも,費やした労 力が無駄になることはなく,次のステップに生かされていくものと考えられます。

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2.シラバスとポリシーについて……p.5 5.参考資料(1)(2)……p.19 〜 21

出口保証という観点でシラバスを精緻化することに反対はしませんが、明確である、

分かりやすい、という点も重要な点ではないかと思います。1科目数ページにわたる ようなシラバスを学生が本当に読むのか疑問に思います。簡潔に提示することも大切 だと思いますので、A4一枚超えるようなシラバスがいいのかどうかは検討の余地が あるのではないでしょうか。

・ 悩むところです。学生が自主的に読むかどうかは様々な要因に左右され,個人 差も大きいかと思いますが,教員側からの働きかけとして,シラバスを教材化し て「読ませる」流れを作ることも必要ではないかと考えられます。科目の全体像 を俯瞰しながら学習への見通しを持たせ,動機づけの質を高めるためのツールと してシラバスを位置づけることもできるでしょう。その場合,オンラインで公開

される簡易なシラバスとは別に,授業で使用する教材の一部として,精緻なシラ バスを用意するのも一案かと思います。

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2.シラバスとポリシーについて(2)シラバスの機能……p. 5〜6

コンピュータに入れる際、入力可能な時間が決められています。あれは何とかならな いのでしょうか、先日も2回も消えてしまいがっかりしました。

・ システムの設定上,一定時間が経過すると接続がリセットされるようです。お 手数ですが,シラバス作成の際には,あらかじめワープロソフト等で文章を作成 し,完成後に「コピー&ペースト」でオンライン登録されることをおすすめしま す。ワープロのファイルがあれば,初回授業時に受講生へ配布する際に,追加情 報を掲載して加工したり,授業通信のフォーマットに合わせてプリントアウトし たりするのにも便利です。

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4.実際の情報の入力について……p.14

この間の授業時数確保、単位の実質化の大合唱を聞いていると、All work and no play makes Jack a dull boy. という諺を思い出します。教員となることを希望して いる学生たちのhumanity を深く静かに傷つけているのではないかと心配になります。

講義、教員によるinformalな教育、学生の自主的な活動、休暇の過ごし方etc含めた 大学生活の全体のあり方、その中での教育、形成作用の全体のありようを改めて我々 が考えなおす必要を感じています。

・ 形式主義に陥れば,そのような危惧が現実のものとなるかもしれません。しか しながら,現状としては「目標の不明確さ」「形式の不在」「自主性尊重という名 の自由放任」によって深く静かに傷つけられてきた学生たちの姿の方が問題であ るように思います。「授業で学生が雑に扱われているように感じる」「2年生の終 わりを迎えても,何かを学んだという実感のある授業がほとんどない」といった 声も聞こえてきます。

  Informalな教育,学生の自主的な活動,休暇の過ごし方等は,大学教育全体の中 で当然ながら重要な視点です。その背景にある各キャンパスの伝統や特徴(アイデ ンティティ),hidden・curriculumといったことも,教育環境をトータルで考える際

には見逃せません。それでもなお,授業科目というカリキュラムの本線が担う部分 は大きく,また,formalなものがinformalなものに影響を与える(またはその逆)

というダイナミクスも無視できません。授業時数確保や単位の実質化は,決してall・

workを推奨するという話ではなく,あくまで現状において少なからず見られるno・

work(little・work)を問題視し,学生にとって「意味のあることを本気で学べた」

という実感と自信をもたせるための仕掛けづくりの出発点なのだろうと思われます

シラバスを充実させていくことは大学評価を高めていく上でも重要なことだとおもい ますが、そのことが教員全員の認識となっているのか不安に思います。

・ 同感です。教員の共通認識を形成するというのは,文字通り“FD”ですので,

相当の時間がかかる課題であると考えています。しかしながら,多くの先生方は 教育のあり方に関心をお持ちであることは間違いありません。大学の自律性,大 学教員の自律性といった視点から,昨今の国際的・全国的動向という“外圧”に 疑問を持たれている先生方も少なくないと思われますが,こうした“外圧”にど のように応えていくのかということを含めて真の“自律性”が問われているよう に感じます。

  換言すれば,「私たちはすでにしっかりやっています」ということを学外にも学 内(学生)にも具体的に説明していくことが求められているわけで,そのために

「形として見せる」「わかりやすく明示する」ことがポイントになるのだろうと思 われます。ゆえに,決して「形だけを整える」「見栄えをよくする」という話では なく,すでにある中身を省察しつつ,日々改善を図りながら,その中身を伝える 努力を怠らないというのがFDの基本姿勢になるのでしょう。そのツールとして,

本学では特にシラバスに注目して,シラバスワークショップ等の企画を進めてき た経緯があります。今後もぜひ,中身を教員間で共有するとともに,学生そして 市民に発信するための取り組みを先生方と一緒に進めていきたいと思います。

大学の講義・授業としてのシラバス作成で、予備校的、専門学校的要素を重視すべき なのか、学問性の重視という立場を重視するべきなのか、判断に苦しむ状況もありま す。こうした問題(課題)に対する全学的な基本方針(戦略)の提示が必要だと思い ます。DP,CPで十分な対応ができるとは思われません。

・ 特に教員養成課程では,教育職員免許法で最低限の内容を規定されている科目

があり,教員採用試験の出題内容を見通した授業展開が学生から期待されている 部分もあるかと思います。ただ,こうした制約や条件は,学問性の重視を脅かす ものというよりは,学問性の基礎的事項に関するものが多いのではないかと考え られます。教員採用試験の出題レベルはほとんどが各分野の基礎理論・基礎知識 であり,大学の授業は当然そのレベルを超えて展開されるべきものであると感じ ます。ゆえに,「予備校的,専門学校的要素」は授業内容の基礎部分に含まれてお り,それを超えて「学問性」を重視した発展・応用的事項が扱われるという展開 が自然であるように思われます。

  しかしながら,現状としては,その基礎部分が扱われないまま,「学問性の重 視」という名のもとに,狭く深く突っ込んだ内容のみが扱われたり,基礎との関 連が不明確なままに特定のテーマ・領域のみが扱われたりして,「この科目で何を 学んだのかわからない」「科目名と授業内容が一致しているように思えない」とい う学生の声も聞こえてきます。学問の全体像を俯瞰できないままに,個別・具体 的な内容に触れて困惑している状況にあると考えられます。

  DP・CPの策定によってこうした問題がすぐに解消するものではないかもし れませんが,少なくともカリキュラム全体の中で各授業科目がどのような位置づ けになっていて,どのような内容を学生に伝えなければならないのか,そこで学 生がどのような資質・能力を身につけるべきなのかを明確化していくためのツー ルとして使っていくことが考えられます。使い込んでいく中で,DP・CPもま た修正・改訂が必要になることもあると思われます。その上で,「予備校的,専門 学校的要素」と「学問性の重視」が両立しないケースが出てくるならば,それは 授業外での就職対策ガイダンス,キャリア・カウンセリング,外部業者による学 内講座の実施等でカバーされるべきものであると思われます。

教員養成3キャンパスと他の2キャンパスのシラバスの形式が同じで良いのか(到達 目標やチェックリスト等々)、評価そのものの考え方等、今後議論が必要と考えていま す。こうした議論が本学の教育の向上につながるものであると考えています。

・ まさに議論が必要なポイントではないかと思われます。DP・CPが明確化さ れ,それがさらに洗練されていく中で,自ずと結論が見えてくるのではないかと 考えております。議論の中で,シラバス形式についてキャンパスや課程ごとの特 徴を踏まえた形が望ましいという結論になる可能性は十分に考えられるでしょう。

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