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シッフ試薬は低温時の反応性が特に腎生検組織におい て減弱した。しかし、胃粘膜被覆上皮細胞、真菌の反応

ドキュメント内 スライド 1 (ページ 33-47)

性は低温時でも室温と同様の良好な反応性を示した。

追加実験

シッフ試薬の経時的温度変化

(冷蔵庫から室内に出した時)

0 5 10 15 20 25

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55 60 65 70 75 80 85 90 条件

・日時:43 15時、天候:雨、室温:22.5℃、室内水温(蒸留水):21.0 方法

・シッフ試薬(B社)を冷蔵庫から出し、ガラス製染色壺に50mlに移して室内に 放置し、5分おきに温度を測定した。

シッフ試薬+アルデヒド添加後の呈色反応

0分 5分 10分

15分 30分 30分以降室温 B社シッフ試薬500μ l+20%ホルマリン1μ l添加 左:氷温、右:室温

【考察】

教科書には“シッフ試薬は室温に戻してから用いる”と

記されているが、胃粘膜被覆上皮細胞、真菌に対しては、15 分間の反応時間では4℃でも、室温と遜色ない反応性を示し た。一方、腎生検組織では、4℃での基底膜への反応性が 減弱した。この現象は市販のボイルドシッフ2品が自家製を 含む、コールドシッフより顕著に現れた。

PAS反応物質が少ない場合、もしくは切片が薄い場合、

低温時の反応性の減弱が認められるのではないかと推測

する。特に色素含有量が少ない、ボイルドシッフに顕著に現

れるのではないか。

【考察】

逆に言えば、PAS反応物質が組織・細胞中に豊富に存在 する場合は、低温時でも室温の時と同程度、シッフ試薬の反 応が起こるのではないかと推測する。

今回の検討で、冷蔵庫から取り出したシッフ試薬の温度 変化を経時的に調査した結果、室温になるまでに90分間を 要した。低温時にシッフ試薬の反応が減弱する対象組織、

物質があることを念頭に入れて、シッフ試薬は使用する90分 以上前に冷蔵庫から出しておくことが望ましい。

【結語】

PAS反応はシッフ試薬を室温に戻してから行うべきである。

【今後の課題】

・PAS反応のシッフ試薬の至適温度、時間

→ 冷蔵庫から取り出してすぐ使用する施設も少なくない。

(14/56施設)。

室温になるまで90分もかかるが、90分間、待つ必要が あるのか?

→ 反応時間を15分に固定した場合、どの程度、シッフ試薬 の温度が上昇すれば室温と同等の反応結果が得られる のだろうか?

・シッフ試薬の劣化について。

シッフ試薬の回復法

85回日本病理組織技術学会(平成2434日)の抄録より

PAS反応におけるシッフ試薬の検討 -劣化したシッフ試薬の回復について-

湯浅瑛介1),田口勝二2),村石佳重2),高橋 啓2)

東邦大学医療センター大橋病院電子顕微鏡室1),同 病理部2) 以下のURLで抄録が掲載されている。

http://www.sasappa.co.jp/jsht/modules/program/index.php?content_id=219

お ま け

0 5 10 15 20 25 30 35 40

0 5 10 15

シッフ試薬の経時的温度変化(室温から37℃の温浴に入れた時)

16分で37℃に達した。

青系シッフ試薬

チアジン系に分類される色素は青色系シッフ(blue Schiff)として応用で きる。なお、従来のシッフ試薬はRed- Schiffとよばれることもある。

Medical Technology別冊 最新 染色法のすべて p139

チアジン系色素のトルイジンブルーOとチオニンで青色系シッフ試薬の 作製を試みた。

A

E F C D

B

青系シッフ試薬

大腸粘膜上皮細胞 A: HE

B: PAS

C: アルシアン青

D: トルイジン青水溶液 E: トルイジン青・シッフ F: チオニン・シッフ

青系Schiff試薬の染色態度(腎生検組織)

トルイジン青水溶液 トルイジン青シッフ チオニンシッフ

青系Schiff試薬の染色態度(胃粘膜被覆上皮)

トルイジン青シッフ チオニンシッフ

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