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4.  運用

4.4.  システム管理

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リスト 4‑2 audit̲event の一部  0:AUE̲NULL:indir system call:no 

1:AUE̲EXIT:exit(2):pm  2:AUE̲FORK:fork(2):ps 

3:AUE̲OPEN:open(2) ‑ place holder:fa   

エントリは以下のようになっている。 

リスト 4‑3 audit̲event の内容  イベント番号:イベント名:イベント説明:イベントクラス   

最初のエントリのイベント番号は、一般的に以下の表のようなカテゴリに分類される。 

表 4‑3 イベントクラスの分類 

番号範囲  イベントの種類 

1‑2047  カーネル (システムコール) が生成する

イベント 

2048‑65535 ユーザレベルのイベント  2048‑32767 Solaris および Trusted Solaris のユーザ

レベル用イベント 

32768‑65536   他社のアプリケーションで使用   

次 に イ ベ ン ト ク ラ ス に つ い て 説 明 す る 。 下 記 に 示 す の は イ ベ ン ト ク ラ ス /etc/security/audit̲class ファイルからコメント行を除いたすべてである。 

 

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リスト 4‑4 audit̲class ファイル  0x00000000:no:invalid class 

0x00000001:fr:file read  0x00000002:fw:file write 

0x00000004:fa:file attribute access  0x00000008:fm:file attribute modify  0x00000010:fc:file create 

0x00000020:fd:file delete  0x00000040:cl:file close  0x00000100:nt:network  0x00000200:ip:ipc 

0x00000400:na:non‑attribute  0x00001000:lo:login or logout  0x00002000:ax:x server 

0x00004000:ap:application  0x000f0000:ad:administrative  0x00010000:ss:change system state 

0x00020000:as:system‑wide administration  0x00040000:aa:audit administration  0x00080000:ao:other administration  0x00100000:ps:process start/stop  0x00200000:pm:process modify  0x00300000:pc:process 

0x01000000:io:ioctl  0x02000000:fn:fcntl  0x04000000:ot:other 

0x08000000:xl:X ‑ client login/logout 

0x10000000:xp:X ‑ privileged/administrative operations  0x20000000:xc:X ‑ object create/destroy 

0x40000000:xa:X ‑ other/allowed information flows 

0x80000000:xs:X ‑ operations that always silently fail, if bad  0xf8000000:xx:X ‑ all events 

0xffffffff:all:all classes   

これらのファイルのフォーマットは以下のとおりである。 

リスト 4‑5 audit̲class の内容  マスク値:クラス名:クラスの説明 

 

マスク値は、符号なし整数として表され、利用できる最大クラス数は 32 である。また、

特別なクラスとして all、no が存在する。all は、監査する全クラスの集合であり、逆に no は監査しないクラスの集合である。 

また、イベントクラスとイベントはクラス名で紐付けされている。例えば、イベント番 号 2 の fork をみて頂きたい。この fork()のシステムコールには、ps のクラスが割り当て られている。ここで、クラスファイルの ps を参照するとリスト 4‑7 のように定義されてい ることがわかる。 

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リスト 4‑6 fork()のイベント  2:AUE̲FORK:fork(2):ps 

リスト 4‑7 ps クラス  0x00100000:ps:process start/stop 

 

4.4.1.3. 監査基本設定 

システムの監査設定は、/etc/security/audit̲control を編集することでおこなうことが できる。ここでは、audit̲control ファイルの内容について説明する。以下に示すのは、ファ イルで定義する変数である。 

(1) 監査ログの保存場所 

監査ログファイルは、デフォルトで/etc/security/audit/<hostname>以下に保存さ れる。このディレクトリは、/var/audit にシンボリックリンクされている。保存場所 の指定は、以下のように行なう。 

リスト 4‑8 監査ログの指定   dir:/var/audit 

 

ここで、ログをいくつかのディレクトリで保存する場合は、リスト 4‑9 のようにお こなう。これらは、ディレクトリに対するシンボリックリンクでも構わない。 

リスト 4‑9 複数の監査ログの指定  dir:/etc/security/<ホスト名>.1 

dir:/etc/security/<ホスト名>.2   

(2) 監査フラグ 

監査フラグは、どのようなイベントを記録するかを定義。ここで定義するのは、イ ベントクラスの組み合わせである。デフォルトでは、何も定義されていない。以下に 示すのは監査フラグの定義の記述例である。 

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リスト 4‑10 監査フラグの指定  flags: ‑fc,lo 

 

監査フラグで使用する接頭辞には以下の3つがある。 

リスト 4‑11 監査フラグの説明  +   :成功イベントのみ監査をおこなう 

‑   :失敗イベントのみ監査をおこなう 

なし:イベントの成功、失敗にかかわらず監査をおこなう   

また、インバース接頭辞も用意されている。 

リスト 4‑12 監査フラグ(インバース)の説明 

^+  :成功イベントの監査を無効にする。 

^‑  :失敗イベントの監査を無効にする。 

^   :すべてのイベントの監査を無効にする   

例えば、インバース接頭辞を利用すると以下のような条件を満たす監査をおこなう ことができる。 

リスト 4‑13 監査フラグのサンプル例  flags:‑all,^‑fc 

 

これは、‑all ですべての失敗イベントを監査するが、^‑fc がセットされているため、

結果はすべての失敗イベントの中でクラス fc で定義される失敗イベントを除外した ものを監査することになる。 

  Note: 

監査フラグ all は、大量のログファイルを生成する。そのため、ディスクの許容容量を 超えてしまうことがある。特別な理由で利用する以外 all フラグは使用しないことを推 奨する。 

 

監査フラグとして naflags というのがある。このフラグは、イベントを実行したユー ザが特定できない場合に、どの監査をおこなうかを定義するものである。監査フラグ のセットの方法は前述説明したものと同じである。