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微細ひび割れ進展則のパラメータ解析
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6.4 第6章の結論
本章では、提案した予測手法の適用について検討した。すなわち、載荷応力、
載荷時材齢、水セメント比を変化させた引張クリープ試験結果と提案手法による 予測値とを比較した。得られた主な結論を以下に列挙する。
(1)載荷応力を0.8〜1.6N/mm2(載荷応力/強度比0.18〜0.63)、載荷時材 齢を3〜180日、水セメント比0.4〜0.6とした本研究の範囲内では、予測 値と実験値は概ね一致し、微細ひび割れの挙動に着目した本提案手法が妥 当であることが確認された。
(2)実測値と計算値の間には数μ程度の相違が見られた。この原因は種々考え られるが、細孔径分布の測定結果を基にした微細ひび割れの数ρ2(t)の予 測精度が最も大きな影響を及ぼしていると考えられる。
(3)載荷応力が本研究の範囲より大きくなると微細ひび割れは集積、局所化し 巨視的なひび割れとなって引張クリープ破壊に至ると推察される。本提案 手法ではひび割れが局所化する段階まで考慮できないため、引張クリープ 破壊まで現象を予測するに至っていないが、ひび割れ発生照査における重 要な情報を与えることになるため、今後検討する必要がある。
(4)引張クリープひずみの温度依存性について、既往の研究成果を参考に考察 した。その結果、本提案手法における微細ひび割れ進展則は高温環境下で 大きくなることから、クリープひずみの高温による励起を予測しうる可能 性のあることが示された。ただし、微細ひび割れ進展則中の未定定数をあ と2つ決定する必要があること、特に若材齢における引張クリープひずみ は、水和反応の高温による促進との関係で複雑な挙動を示すことが考えら れることから、今後、実験的に検討する必要があることを示した。
第6章の参考文献
6−1)野村幸広,上原匠,梅原秀哲:クリープを考慮したマスコンクリートの温 度応力に関する研究,コンクリート工学年次論文報告集,Vol.15, No.1,
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6−2)反応モデル解析研究委員会報告書(1) 一セメントコンクリートの反応 モデル解析の現状と今後の展望,日本コンクリート工学協会,pp.4−11,
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6−3)P.J.Sereda, R.F.Feldman, V.S.Ramachandran:Structure formation and development in hardened cement pastes, 7th Inter11ational
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1980
6−4)M.A.AトKubaisy, A.G.Young:Failure of concrete under sustained tension, Magazine of Concrete Research, VoL27, No.92, pp.171−178,
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6−5)岩崎訓明:コンクリートの特性,共立出版,pp.55−80,1975
6−6)村田二郎,岡田清:最新コンクリート技術選書1一フレッシュコンクリー トのレオロジー・コンクリートの弾性とクリープ,山海堂,pp,13g−143,
1970
6−7)CEB−FIP:Model Code 1990, Comite Euro−Intemational du Beton,
pp.51−65, 1990
6−8)梅原秀哲,北川善己,吉田弥智:マスコンクリートの温度応力へのクリー プの影響に関する研究,コンクリート工学年次論文報告集,Vol.13, No.1,
pp.845−850, 1991
6−9)川ロ徹,中根淳:マスコンクリートの若材令クリープ性状,大林組技術研 究所報,No.30, pp.146−149,1985
6−10)奥野久輝,島村修,浜ロ博,田丸謙二,石森達二郎訳:ギャレット化学 一上一,東京化学同人,PP.21−25,1971