この章では、IBM WebSphere Business Integration Adapter for mySAP.com のコネク ター・コンポーネントのインストールと構成について説明します。この章では、
WebSphere Business Integration システムがインストールされたとき、必要なファイ ルすべてがインストールされていることを前提としています。
この章で説明するコネクターのインストール手順が完了したら、コネクターを構成 するか、デフォルトの ABAP Extension module をインストールするかを選択できま す。コネクターを構成する前に、 ABAP Extension module をインストールする必要 はありません。
この章では、コネクター・コンポーネントのインストール問題のみを扱います。各 コネクター・モジュールに固有のインストール情報については、そのモジュールの 構成に関する章を参照してください。
この章の内容は以下のとおりです。
v 13 ページの『インストールの前提条件』
v 15 ページの『コネクター・コンポーネントのインストール』
v 19ページの『コネクターの構成』
v 29ページの『コネクターの始動』
v 29ページの『ロード・バランシングの活用』
v 30ページの『複数のコネクターの始動』
v 30ページの『コネクターのアップグレード』
重要: コネクターのバージョンをアップグレードする場合は、コネクターの JAR フ
ァイル (.jar) を置換する必要があります。また、以前にインストールしたす
べてのビジネス・オブジェクト・トランスポートと、コネクター・トランス ポート・ファイルもアップグレードする必要があります。コネクターに加え た変更によっては、SAPConnector.txt ファイルをリポジトリーにコピーする ことが必要な場合があります。詳細については、『リリース情報』を参照し てください。
インストールの前提条件
コネクターのすべてのコンポーネントは、¥connectors¥SAP ディレクトリーにあり ます。
注: 本書では、ディレクトリー・パスの規則として円記号 (¥) を使用します。UNIX システムの場合には、円記号 (¥) はスラッシュ (/) に置き換えてください。す べてのファイルのパス名は、使用システムで製品がインストールされたディレ クトリーを基準とした相対パス名です。
IBM WebSphere Business Integration Adapter for mySAP.com のコネクター・コンポ ーネントをインストールする前の作業は以下のとおりです。
© Copyright IBM Corp. 1997, 2003
13
v SAP Java API をダウンロードします。SAP の Java API は、Java コネクター (jCO) と呼ばれています。
jCO をダウンロードする際には、コネクターを稼働するオペレーティング・シス テム用のものであることを確認してください。jCO は、SAP の Web サイト、
http://service.sap.com/connectors からダウンロードできます。jCO にアクセ スするには、SAPNet アカウントが必要です (アカウントがない場合は、ローカル
の SAP BASIS 管理者にご連絡ください)。
これらのファイルは、コネクターをインストールした後で ¥connectors¥SAP ディ レクトリーに追加する必要があります。コネクターをインストールするためのス テップについては、17ページの『SAP の Java コネクター (jCO) のインストー ル』を参照してください。
v SAP クライアントは、コネクターをインストールするマシンと同じマシンにイン ストールすることをお勧めします。
v SAP に対して、使用するバージョン用の最新の SAP サポート・パッケージをイ ンストールすることをお勧めします。
SAP では、サポート・パッケージとして Basis、R/3 アプリケーション、ABAP、
および HR を提供しています。SAP アプリケーションの ABAP コードに対する バグ・フィックスが提供されています。更新済みの SAP カーネルを使用するこ とをお勧めします。このカーネルは C++ で記述された実行可能ファイルで、ト ランスポートを実行し、オペレーティング・システムとのインターフェースとな り、データベースと通信し、システムを実行します。
v SAP アプリケーションで、CPIC ユーザー・アカウントをセットアップすること をお勧めします。このアカウントに、コネクターがサポートしているビジネス・
オブジェクトに必要なデータを操作するための特権を与えます。
例えば、コネクターが何らかの SAP ビジネス・トランザクションを実行する必 要がある場合、SAP アプリケーションにおけるコネクターのアカウントには、こ れらのトランザクションを実行する権限が必要です。このアカウント情報を使用 することにより、コネクター固有構成プロパティーである ApplicationUserName
および ApplicationPassword を設定することが必要です。これらのプロパティー
の設定方法の詳細については、19ページの『コネクターの構成』を参照してくだ さい。
v SAP で、コネクターのインストール特権および管理特権を持つユーザー・アカウ ントをセットアップします。このアカウントには、以下の特性を付与する必要が あります。
– 任意の有効な SAP ユーザー名およびパスワード
– ABAP 開発者アクセス
– テーブル構成アクセス
– コネクターを管理およびモニターするためのトランザクション SM21 および SM50 に対する管理アクセス
v ALE module を使用している場合には、MQSeries キューのインストールに関する
追加情報を得るため、155ページの『ALE module 実行の前提条件』を参照して ください。
コネクター・コンポーネントのインストール
WebSphere Business Integration システムをインストールした後、追加アダプターを 製品 CD から随時インストールすることができます。このためには、製品 CD を挿 入し、インストール・プログラムを実行し、インストールしたいアダプターを選択 します。
注: 特に指定がない限り、以降のセクションの内容は、コネクターのインストール
先が Windows システムでも、UNIX システムでも適用されます。
このセクションでは、コネクターのアプリケーション固有コンポーネントのインス トールに限定して説明します。デフォルトでは、コネクターは ABAP Extension
module を使用するため、そのコネクター・モジュールをサポートするトランスポー
ト・ファイルをインストールする必要があります。コネクターをインストールおよ び構成した後、ABAP Extension module をインストールする必要があります。
ABAP Extension module のインストールの詳細は、 51ページの『第 4 章 ABAP
Extension module のインストールとカスタマイズ』を参照してください。
コネクターは、UNIX または Windows マシンにインストールすることができま す。コネクターは、インストールを必要とする 3 つの部分から構成されています。
それは、コネクターのアプリケーション固有コンポーネント、SAP の RFC ライブ ラリー、および 製品に付属し、コネクターのサポートに必要な SAP トランスポー ト・ファイルです。
必要なコネクター・ファイルをインストールした後、Java コネクター (jCO) ファイ ルをダウンロードおよびインストールすることが必要です。 jCO ファイルのダウン ロードの詳細については、13ページの『インストールの前提条件』を参照してくだ さい。jCO ファイルのインストールの詳細については、17ページの『SAP の Java コネクター (jCO) のインストール』を参照してください。
コネクター・ファイルは、SAP クライアントとして稼働できるマシンにインストー ルする必要があります。デフォルトでは、コネクター JAR ファイルは、統合ブロー カーとともにインストールされます。
UNIX システムへのインストール
コネクターを UNIX システムにインストールするには、IBM WebSphere business integration adapter 用のインストーラーを実行し、IBM WebSphere Business
Integration Adapter for mySAP.com を選択します。表1 に、UNIX 環境で稼働する コネクターが使用するファイルを示します。
表1. WBIA: UNIX ファイル
ディレクトリー/ファイル名 説明
connectors/SAP/bapi/client BAPI module ビジネス・オブジェクト・ハンドラー・ファイルが
格納されているディレクトリー。
connectors/SAP/bapi/server RFC Server module ビジネス・オブジェクト・ハンドラー・ファ
イルが格納されているディレクトリー。
connectors/SAP/dependencies すべてのバージョン固有トランスポート・ファイルが格納されて
いるディレクトリー。
connectors/messages SAPConnector.txt ファイルが格納されているディレクトリー
第 2 章 コネクターのインストールと構成
15
表1. WBIA: UNIX ファイル (続き)
ディレクトリー/ファイル名 説明
connectors/SAP/samples サンプルの ABAP オブジェクトが格納されているディレクトリ
ー。
connectors/SAP/utilities generatedfiles サブディレクトリーがあるディレクトリー。こ
のサブディレクトリーには、SAPODA によって生成されたファ イルを配置できます。
connectors/SAP/CWSAP.jar コネクターのクラス・ファイル。
connectors/SAP/start_SAP.sh コネクターのシステム始動スクリプト。
このスクリプトは、汎用のコネクター・マネージャー・スクリプ トから呼び出されます。製品インストーラーは、このコネクタ ー・マネージャー・スクリプト用にカスタマイズされたラッパー を作成します。
WebSphere InterChange Server でコネクターが動作している場合
は、このカスタマイズされたラッパーを使用してコネクターを始 動および停止してください。 WebSphere MQ Integrator broker で コネクターが動作している場合は、コネクターを始動する場合に のみ、このカスタマイズされたラッパーを使用し、コネクターを 停止するときは mqsiremotestopadapter を使用してください。
repository/SAP CN_SAP.txt ファイルが格納されているディレクトリー
/lib WBIA.jar ファイルが格納されています。
/bin CWConnEnv.shファイルが格納されています。
コネクターを使用するためには、インストーラーの「コネクター・コンフィグレー ター (Connector Configuration)」画面からコネクターを構成することが必要です。こ の画面から、次の操作を実行します。
v 「コネクター名を選択 (Select Connector Name)」リストから「SAP」を選択しま す。
v 「Install」をクリックすると、インストーラーは、カスタマイズされた SAP ラッ パー connector_manager_SAP を生成します。
注: コネクター・コンポーネントをインストールするための詳細については、「シ ステム・インストール・ガイド (UNIX 版)」を参照してください。
Windows システムへのインストール
コネクターを Windows システムにインストールするには、IBM WebSphere
Business Integration Adapter 用のインストーラーを実行し、IBM WebSphere Business Integration Adapter for mySAP.com を選択します。インストーラーは、コネクター に関係する標準ファイルをインストールします。 表2 に、Windows 環境でインス トールされる標準ファイルを示します。
表2. WebSphere Business Integration Adaptor: Windows ファイル ディレクトリー / ファイル名 説明
connectors¥SAP¥bapi¥client BAPI module ビジネス・オブジェクト・ハンドラー・ファイルが
格納されているディレクトリー。
connectors¥SAP¥bapi¥server RFC Server module ビジネス・オブジェクト・ハンドラー・ファ
イルが格納されているディレクトリー。