5.2.1 フロントガラスの取り外し
使用済み自動車からのフロントガラスの取り外しは、「2.2.1 フロントガラス取り外し」で示 した作業により行う。本実証事業においては、フロントガラスを取り外した車両台数、回収し たフロントガラスの重量とともに、取り外し作業に要した作業時間を毎日記録した。この結果 より、フロントガラスの取り外し作業に関わる作業歩掛及び人件費を算出した。
作業歩掛については、フロントガラス取り外し作業に要した時間を 1 日の業務時間 8 時間
(8:00〜17:00、休憩時間 12:00〜13:00)で除して求めた。
表 5-1 の結果から、車両 1 台当たり及びフロントガラス 1kg 当たりの作業歩掛は、以下のと おりとなる。
車両 1 台当たりの作業歩掛: 12.03 人工÷3,644 台 = 0.003301 人工/台 フロントガラス 1kg 当たりの作業歩掛:
12.03 人工÷24,148 kg = 0.000498 人工/kg
表 5-1 フロントガラスの取り外し作業に関わる状況※ 車両台数 フロントガラス
重量 作業人工
3,644 台 24,148 kg 12.03 人工
※H26.10.3〜H27.1.30 の累計データ
さらに作業員の労務単価を 13,500 円※とし、作業人件費を算出した結果、1 台当たりのフロ ントガラス取り外しの作業人件費は 44.6 円/台、フロントガラス回収量 1kg 当たりでは 6.7 円 /kg となった。
車両 1 台当たりの人件費: 0.003301 人工/台×13,500 円/人工 =44.6 円/台
5.2.2 フロントガラスの広域回収
フロントガラスの広域回収に必要な輸送費として車両燃料費と運転人件費を算出した。なお、
車両の費用については、減価償却の終了した車両の使用を想定し、計上しないものとした。
(1) 燃料費
車両燃料費は、「4.2.2 フロントガラスの広域回収」で算出した燃料使用量に燃料単価を乗じ て算出した。
広域回収する車両台数: 320 台/回
(「4.2.2 フロントガラスの広域回収」参照)
燃料使用量: 21.35ℓ/回
軽油単価: 115 円/ℓ※(平成 27 年 2 月 16 日 北海道店頭価格)
燃料費: 2,455 円/回(=21.35ℓ/回×115 円/ℓ) 車両 1 台当たり燃料費: 7.7 円/台(=2,455 円÷320 台)
フロントガラス 1kg 当たり燃料費: 1.0 円/kg(=7.7 円/台÷7.5kg/台)
※ 資源エネルギー庁 給油所小売価格調査(ガソリン、軽油、灯油)参照
http://www.enecho.meti.go.jp/statistics/petroleum̲and̲lpgas/pl007/results.html#headline1
(2) 人件費
人件費は、半日(0.5 人工)での作業を想定した。
広域回収車両台数: 320 台/回
人件費単価: 13,500 円(前述:労務単価)
車両 1 台当たり人件費: 21.1 円/台(=13,500 円×0.5 人工÷320 台)
フロントガラス 1kg 当たり人件費: 2.8 円/kg(=21.1 円/台÷7.5kg/台)
5.2.3 フロントガラス処理機の運転
フロントガラス処理機の運転のコストは、フロントガラス処理機の設備費、運転管理費とし て処理液費、電力費、人件費について算出した。
(1) 設備費
フロントガラス処理機の見積額より設備費を算出した。
フロントガラス処理機の処理能力: 200 台/日
(「4.2.2 フロントガラスの広域回収」参照)
1 台当たりフロントガラス重量: 7.5 kg/台
フロントガラス処理機設備費: 23,000 千円(見積額)
設備耐用年数: 7 年
年間稼働日数: 258 日(株式会社マテック実績)
設備費: 12,740 円/日(=23,000 千円÷7 年÷258 日)
車両 1 台当たり設備費: 63.7 円/台(=12,740 円/日÷200 台/日)
フロントガラス 1kg 当たり設備費: 8.5 円/kg(=63.7 円/台÷7.5kg/台)
(2) 処理液費
処理液費は、実証事業において使用した処理液量とフロントガラスの処理実績をもとに算出
した。実証事業では、運転開始時に 120ℓを処理液槽に充填するとともに、補充分として 80ℓの 処理液を使用した。
①運転開始時の処理液費
処理液単価: 3,000 円/ℓ 処理液量: 120ℓ 実証事業中の稼働日数: 42 日
年間稼働日数: 258 日(株式会社マテック実績)
処理液費①: 58,600 円(=3,000 円/ℓ×120ℓ×42 日÷258 日)
②補充した処理液費
処理液単価: 3,000 円/ℓ 処理液量: 80ℓ
処理液費②: 240,000 円(=3,000 円/ℓ×80ℓ) 処理液費計: 298,600 円(=58,600 円+240,000 円)
投入車両台数(実証事業): 3,542 台 投入フロントガラス重量: 21,437kg
車両 1 台当たり処理液費: 84.3 円/台(=298,600 円÷3,542 台)
フロントガラス 1kg 当たり処理液費:13.9 円/kg(=298,600 円÷21,437kg)
(3) 電力費
電力費は、「4.2.3 フロントガラス処理機」で算出した電力使用量に電力量単価を乗じて算出 した。
フロントガラス処理機の処理能力: 200 台/日 1 台当たりフロントガラス重量: 7.5 kg/台 1 日当たりフロントガラス処理量: 1,500 kg/日 フロントガラス 1kg 当たりの電力使用量:
0.075kWh/kg
1 日当たりの電力使用量: 1,500kg/日×0.075kWh/kg=112.5kWh/日 北海道電力量単価: 16.37 円/kWh※(高圧電力 一般料金)
電力費: 1,842 円/日(=112.5kWh/日×16.37 円/kWh)
車両 1 台当たり電力費: 9.2 円/台(=1,842 円/日÷200 台/日)
フロントガラス 1kg 当たり電力費: 1.2 円/kg(=9.2 円/台÷7.5kg/台)
※ 北海道電力ホームページ参照
http://www.hepco.co.jp/userate/price/unitprice/unitprice04.html
(4) 人件費
実証事業では 2 名で運転を行ったことから、作業人工は 2 人工として人件費を算出した。
フロントガラス処理機の処理能力: 200 台/日
5.2.4 ガラスカレットの輸送
ガラスカレットをガラスカレット利用施設へ輸送する際の輸送費として、車両燃料費と運転 人件費を算出した。なお、車両の費用については、減価償却の終了した車両の使用を想定し、
計上しないものとした。
(1) 燃料費
車両燃料費は、「4.2.4 ガラスカレットの輸送」で算出した燃料使用量に燃料単価を乗じて算 出した。
ガラスカレット輸送量: 3,500kg/回
燃料使用量: 12.68ℓ/回(「4.2.4 ガラスカレットの輸送」参照)
軽油単価: 115 円/ℓ(前述:軽油単価)
燃料費: 1,458 円/回(=12.68ℓ/回×115 円/ℓ)
フロントガラス重量: 3,850kg/回(「4.2.4 ガラスカレットの輸送」参照)
フロントガラス 1kg 当たり燃料費: 0.4 円/kg(=1,458 円/回÷3,850kg/回)
車両 1 台当たり燃料費: 3.0 円/台(=0.4 円/kg×7.5kg/台)
(2) 人件費
人件費については、実証事業より 0.25 人工を想定した。
車両台数: 513 台/回(「4.2.4 ガラスカレットの輸送」参照)
人件費単価: 13,500 円(前述:労務単価)
車両 1 台当たり人件費: 6.6 円/台(=13,500 円×0.25 人工÷513 台)
フロントガラス 1kg 当たり人件費: 0.9 円/kg(=6.6 円/台÷7.5kg/台)
5.2.5 中間膜の輸送
フロントガラス処理機で回収した中間膜は、中間膜の輸出業者である有限会社飯室商店に売 却することを想定するため、有限会社飯室商店までの輸送費とし、陸上輸送を含め JR 貨物から の見積額とした。
中間膜輸送量: 5,000kg/回
車両台数: 11,900 台/回(「4.2.5 中間膜の輸送」参照)
フロントガラス重量: 89,250kg/回(「4.2.5 中間膜の輸送」参照)
輸送費: 70,000 円/回(見積額)
車両 1 台当たり輸送費: 5.9 円/台(=70,000 円/回÷11,900 台/回)
フロントガラス 1kg 当たり輸送費: 0.8 円/kg(=70,000 円/回÷89,250kg/回)
5.2.6 ガラスカレット及び中間膜の売却
ガラスカレットはグラスウール製造会社へ、また中間膜は中間膜輸出業者へ売却することと し、売却金額を算出した結果、車両 1 台当たり 53.5 円、フロントガラス 1kg 当たり 7.1 円とな った。