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ケース2

ドキュメント内 地震災害、正しい知識と備え (ページ 49-55)

© 2017 Naoshi Hirata, Earthquake Research Institute The University of Tokyo

東北地方太平洋沖地震に先行して観測された 現象と同様の現象を多種目観測

2011年東北地方太平洋沖地震に先行して観測された現象

時間

ひずみ計

東海地震の判定基準とされるような プレート境界面でのすべりが発生

東海地域では、現在気象庁が常時監視

ケース3 ケース4

南海トラフで地震 (M7 クラス ) が発生

地震活動関連

地殻変動関連 電磁気関連 地下水関連

M89 クラスの大規模地震と比べて一回り小さい規模

M7 クラス)の地震が発生

南海トラフ沿いでは確認されていないが、世界全体では、M7.0以上の地震 発生後に、さらに規模の大きな地震が同じ領域で発生した事例がある

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

1 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 25 27 29 日

別 地 震 発 生 数 個(

全世界でM8.0以上の地震(96事例)発生後、

隣接領域(*)で同規模の地震が発生した事例数

3日以内: 10事例

4日から7日以内:2事例

(*) 隣接領域:最初の地震の震源から50500km以内の領域

地震発生直後は隣接領域で地 震が発生する可能性が高い

発生数が急に少なくなる

日数が経過しても、

通常よりも発生可能 性が高い状態が継続

日別地震発生数

日別度数(大森・宇津式近似)

大規模地震発生後に隣接領域で同規模 の地震が発生した事例

中央防災会議 防災対策実行会議

南海トラフ沿いの地震観測・評価に基づく 防災対応検討ワーキンググループ (2017)

The University of Tokyo

2017/11/11 災害対策全国交流集会 in 東京 51

東北地方太平洋沖地震に先行して観測された 現象と同様の現象を多種目観測

2011年東北地方太平洋沖地震に先行して観測された現象

時間

ひずみ計

東海地震の判定基準とされるような プレート境界面でのすべりが発生

東海地域では、現在気象庁が常時監視

ケース3 ケース4

南海トラフで地震(M7クラス)が発生

地震活動関連

地殻変動関連 電磁気関連 地下水関連

M89 クラスの大規模地震と比べて一回り小さい規模

M7 クラス)の地震が発生

南海トラフ沿いでは確認されていないが、世界全体では、M7.0以上の地震 発生後に、さらに規模の大きな地震が同じ領域で発生した事例がある

ケース2

西側は連動 するのか?

南海トラフの大規模地震の前震か?

シミュレーションでは、地震発生前にゆっくり すべりを伴う場合、伴わない場合等、大地震 発生に至る多様性が示されている。

Noda and Hori (2014)

南海トラフ東側で大規模地震(M8クラス)が発生

南海 東海 日向灘

東海 南海

日向灘

ケース1 南海トラフの東側だけで大規模地震が発生(西側が 未破壊)

直近2事例では、南海トラフの東側の領域で大規模地震が発 生すると、 西側の領域でも大規模地震が発生

全世界で1900年以降にM8.0以上 の地震(96事例)発生後、隣接領 域で同規模の地震が発生した事 例数

3日以内:10事例 3年以内:38事例

全世界で1900年以降にM7.0以上 の地震(1368事例)発生後、同じ領 域で、同規模以上の地震が発生 した事例

7 日以内:24事例 3 年以内:56事例

中央防災会議 防災対策実行会議 南海トラフ沿いの地震観測・評価に基づく 防災対応検討ワーキンググループ (2017)

0 2 4 6 8 10 12 14 16

1 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 25 27 29 日

別 地 震 発 生数

(個

全世界でM7.0以上の地震(1368事例)発生後、

同じ領域(*)で、更に同規模以上の地震が発生した事例数

7日以内:24事例

(*) 同じ領域:最初の地震の震源から50km以内の領域

地震発生直後は同じ領域で 地震が発生する可能性が高

発生数が急に少なくなる

日数が経過しても、

通常よりも発生可能 性が高い状態が継続

日別地震発生数

日別度数(大森・宇津式近似)

比較的規模の大きな地震後に同じ領域で更に同規模以上の地震が 発生した事例

中央防災会議 防災対策実行会議

南海トラフ沿いの地震観測・評価に基づく 防災対応検討ワーキンググループ (2017)

The University of Tokyo

地震発生の可能性の高さや地域の脆弱 性に応じた防災対策のイメージ

対応案A

対応案B

対応案C

対応案D

地震発生の可能性

(ケース1)と(ケース2)との違い

時間の経過とともに変化 等

脆弱性

地理的条件

海岸からの距離や標高等

住民

避難行動に時間を要するか

対策の実施状況 避難施設の整備状況 耐震対策の実施状況 等

地震発生の可能性

中央防災会議 防災対策実行会議 南海トラフ沿いの地震観測・評価に基づく 防災対応検討ワーキンググループ (2017)

今後、具体的な防災対応を検討して いくに当たって留意すべき点

①異常な現象を受けた防災対応の検討の必要性とその方向性 についての地域との認識共有

国は地域や関係機関への説明会を開催

②地域における具体的検討の推進

国は地方公共団体等との連携を強化し、地域における具体的な検討を推進。

国が防災対応の策定のための一定のガイドラインを示

ガイドラインの策定に資するよう、国は、地方公共団体等と協力し、まずはモデル的地区での検 討を進める。

③防災対応の強化に向けた計画的な取り組みの推進

国は今後の検討等を計画的に着実に実施する必要がある。

④当面の措置の策定とその周知

南海トラフ沿いの大規模地震に対する新たな防災対応が決まるまでの間にも、南海トラフ沿いで異常な現象 が観測される可能性がある。

ドキュメント内 地震災害、正しい知識と備え (ページ 49-55)

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