• 検索結果がありません。

国庫納付等による支出については、財務活動によるキャッシュ・フローの区分にお ける「不要財産に係る国庫納付等による支出」において整理することとされている が、一方で、業務活動によるキャッシュ・フローの区分における「国庫納付金の支 払額」との違いは何か。 

A 

通則法第46条の2又は第46条の3の規定に基づく不要財産に係る国庫納付等 は、独立行政法人においてその財政基盤の適正化及び国の財政への寄与を図るため、

業務の見直し等により不要となった財産について国庫納付等を行うものであり、独 立行政法人の業務活動に伴い生じた余剰の一部を国庫に納付するものとはその性格 を異にする。 

従って、不要財産に係る国庫納付等による支出については、業務活動によるキャ ッシュ・フローではなく財務活動によるキャッシュ・フローとして整理することと なる。 

 

Q69―1 

⑴  運営費交付金で固定資産を購入した場合、キャッシュ・フロー計算書において、

財源は業務活動収入に計上され、支出は投資活動の支出として整理されるという理 解で良いのか。この場合、支出に対応させるため財源を投資活動の収入に計上する ことは可能か。 

⑵  寄附金で固定資産を購入した場合のキャッシュ・フロー計算書上の処理の仕方は どうなるのか。 

A 

1  独立行政法人にキャッシュの増減があった場合に、これを業務活動、投資活動及 び財務活動の3つの区分のうちのいずれに計上するかについては、当該キャッシュ の増減をもたらした活動をもとに判断することになる。 

2  まず、固定資産の購入によるキャッシュの減少については、固定資産の取得とい う投資活動によるものであるので、そのキャッシュの調達方法に関係なく、すべて 投資活動によるキャッシュ・フローに表示することになる。 

3  また、運営費交付金の受入によるキャッシュの増加については、運営費交付金は 法人の業務活動のための財源として交付され、基本的には最終的に収益化されるべ きものとして受け入れられるものであるので、その全額を業務活動によるキャッシ ュ・フローに計上することになる。 

4  同じく寄附金(資本剰余金として整理される民間出えん金を除く。以下本項にお いて同じ。)の受入によるキャッシュの増加についても、寄附金は法人の一定の業務 活動に充てることを期待されて交付されるものであり、基本的には最終的に収益化 されるべきものとして受け入れられるものであるので、その全額を業務活動による キャッシュ・フローの区分に表示することになる。 

5  なお、これらの3つの区分については、キャッシュの動きを法人の活動の性質ご とに切り取って表示するためのものであり、各区分内で資金収支を均衡させなけれ ばならないといった規範性があるわけではない。(一般企業のキャッシュ・フロー計 算書においても、投資活動によるキャッシュ・フローがマイナスになり、営業活動 によるキャッシュ・フローと財務活動によるキャッシュ・フローがプラスとなるこ とが多い。) 

 

Q69−2  利息の支払額には、ファイナンス・リース取引により計上される支払利 息を含めるのか。 

A 

ファイナンス・リースは、長期借入金を財源として資産を購入する金融取引であ り、当該取引から生じる支払利息は通常の借入金に係る利息と同様のものである。

したがって、利息の支払額にはファイナンス・リース取引により計上される支払利 息を含むものと考える。なお、リース債務償還の支払額は、借入金の償還による支 出と同様の性質の支出であり、財務活動の区分に計上されることになる。 

 

Q70―1  国から物品の譲与を受けた場合の資産の取得に関しては、重要な非資金 取引としての注記に該当するのか。 

A 

物品の譲与は、資金を介在せずに資産を取得する取引であり、重要性のある物品 の譲与は、非資金取引として注記する事項に該当するものと考える。 

 

Q70―2  注解51において、キャッシュ・フロー計算書に注記すべき重要な非資 金取引の例として、現物出資の受入による資産の取得、不要財産の現物による国庫 納付又は払戻しによる資産の減少、資産の交換、ファイナンス・リースによる資産 の取得、重要な資産除去債務の計上が掲げられているが、減価償却費等の非資金費 用は含まれないのか。 

A 

1  キャッシュ・フロー計算書の注記における重要な非資金取引とは、キャッシュの 出入を伴わないために業務活動、投資活動及び財務活動のいずれの区分においても 把握することのできない経済取引であって、独立行政法人の財務内容に大きな変更 となるものを意味している。減価償却は費用の期間配分のために行う会計上の処理 であってここでいう経済取引ではないので、注記事項とはならない。 

2  なお、実態としては、減価償却費は業務活動によるキャッシュの流出を伴わない 費用であるので、業務活動によって生じたキャッシュ・フローには、これに相当す る額が含まれていることになる。(これは、業務活動によるキャッシュ・フローを間 接法で計算すれば、より明白となる。) 

関連したドキュメント